プロモーション 「その時」必要な広告の役割を考える

本来であればもう少し後で書こうと思っていましたが、経済活動が戻り始め、広告の需要が高まりつつあるということです。そこで今回は広告の役割につて、考え方の1つを紹介します。

これは実際に扱う案件の1つで、企業や店舗のSNS発信マニュアルを作成しています。
多くの場合、会社や店舗でSNS発信を始めると、最初は良いのですが、次第に内容が薄くなり、担当者は毎日続けることだけが義務のようになって、作業になってしまう、、、といったことがしばしば見られます。

SNSマーケティングやコンテンツマーケティングについて書いた文章などを見ると、毎日アップするなどと書いてありますが、全くそう思いません。そもそも知りたいコンテンツでなければ発信する意味がないので、コンテンツマーケティングという言葉自体疑問に感じます。

どんな広告にせよ、目的が明確でなければ伝わるはずはありません。

広告の「目的」
広告には様々な種類がありますが、その目的は大きく3つに大分することができます。

・知らせる広告
製品やサービスを顧客に知らせる、製品やサービスの使い方や効果を伝える、顧客の不安やイメージの更新を図るなどといった知らせるための広告。

・説得する広告
ブランドの選好や乗り換えを促したり、訪問を受け入れたり、消費者の認識を変えさせるなど、説得するための広告。

・思い出させる広告
製品やサービスがもうすぐ必要になることやどこで買えるか、また季節商品の認知の維持など、思い出させるための広告。

SNS発信であれば、例えば商品紹介やイベント、機能説明などといった、顧客に伝えたい情報を決め、どの目的に当てはまるのかを考えます。そのうえでそれぞれの内容毎に発信コンセプトを決定し、いつ発信するかを決定します。例えば商品の紹介であれば来客数の多い曜日を前提に考えます。またイベントの紹介であれば、あまり前であったり直前では効果がありません。このように製品やサービス、ブランド、店舗、顧客などの特徴を考え、実際にSNSを発信するスタッフと共に、自分たちの製品やサービスが顧客にどんな効果や満足をもたらすことができるのか、情報をどのようにうけとめてもらいたいかを考えて、SNSのコンセプトや方針、スケジュールを決めていきます。
こうすることで、発信するスタッフが目的を明確にして自発的に取り組むことが出来るようになるだけでなく、スケジュールに合わせて、空いた時間にしっかりと写真や文章を考えることができます。またこうしてできたコンセプトシート(だいたい10ページ程度の資料を作成します)は、新しい社員やスタッフへの販売方針の資料になりますし、定期的に検討することで、常に顧客の要望に応え続けることができます。

SNSによる情報発信を例に挙げましたが、これはどんな広告でも同じです。またこれにより普段の接客などでも、顧客に何を伝えるべきかを考えるようになり、結果的に顧客により多くの効用を与えることができます。

これは広告に限った話ではありませんが、まずは目的を明確にし、適した方法を選択する必要があります。惰性で`やっただけ'にせず、皆さんの製品やサービスで、確実にお客さんを笑顔にしてください。


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