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【ブックカバーチャレンジ】断捨離系

コロナ禍の中突入したゴールデンウィーク中、断捨離にいそしむ人々が増えているという。外出自粛のためにできた有り余る「おうち時間」を使ってできるため、人気のようである。東京都のホームページにもこんまりさんのコンテンツが登場しているほどだ。

私は昨年、断捨離に取り組んだ。今は、多くのモノを処分してすっきりした自宅で快適に暮らしており、本当にやってよかったと思っている。ただ、断捨離の最中には、モノを捨てる罪悪感に大いに苦しんだ。その際に以下のような本が参考になったので、備忘も兼ねてリストアップしておこうと思う。

(※ブックカバーチャレンジとは何かについては、こちらの記事をご参照ください。)

1.『「捨てる!」技術』(辰巳渚)

2000年の刊行で、断捨離系の書籍の草分け的な存在であり、あの、こんまりさんも影響を受けた本のようである。私は、こんまりさんの「片付けの魔法」を読んでから読んだので、こちらを読んでも特に目新しいものはなかったが、断捨離の技術について分かりやすく実用的に書かれていた。とりあえずとっておく、ではなく、今、捨てるかどうか決める、というマインドを持つのが大切というメッセージは、当時は新鮮だったのであろう。

2.『毎日がときめく片付けの魔法』(近藤麻利恵)

言わずと知れた、「こんまり」さんの世界的ベストセラー。「ときめくかどうか」「持っていて幸せかどうか」を基準に断捨離をすることなども有名となっている。ときめかないけど捨てられないモノに対しては、1つ1つその本当の役割を考えてあげると、意外なほど多くのモノがすでにお役目を終えている、という考え方には目からウロコ。プレゼントとして人からいただいたものの役割は、もらって感激したときに既に役目を終えているから、感謝して捨てる、という考え方は新鮮だった。

3.『奇跡の3日片付け』(石阪京子)

実践的で私にとってはぴったりはまった。押し入れやクローゼットの「バックヤード」から始めるのが一番スムーズ。忘れてしまっていたモノとはお別れしやすいし、家の中で一番モノを減らしやすい。気が付けばバックヤードに大きな空間が出現する、という。なるほど。目から鱗。実際やってみるとそうなった。押し入れの、踏み台がないと手の届かない上のスペースなどがねらい目だった。ぜひお試しあれ。

4.『ぼくたちに、もうモノは必要ない』(佐々木典士)

ミニマリストによる本。増えすぎたモノは自分に牙をむいてくる。時間も、エネルギーも「自分」と化したモノに奪われる。モノの奴隷になってしまう。だから、自分の価値を損なうモノは、手放そう、と述べて、モノから解放されるべき理由を説く。そして、幸せは、自己申告制であり、自分の解釈次第で、自分の内側にあり、自分の心が決める、という幸福論のようなメッセージに展開する。断捨離論を通じて、人生を前向きに生きることを考えさせられた。

5.『自律神経が整う時間コントロール術』(小林弘幸)

メディアによく登場する、自律神経の専門家である順天堂大学医学部教授の本。その名のとおり自律神経を整えるためには、時間をコントロールしなさいという教えなのだが、その中で、「日常生活のなかで最もムダなのは、モノを探すこと。」という記述にハッとさせられる。モノを探すのは時間がムダになるだけでなく、精神的にもよくないのである。自分の時間を確保するためには、普段から片付ける習慣をつけたほうがよく、また、片付けをしている間は、心も落ち着くものである、と書いてあり、断捨離を勧めている。断捨離は健康にも良い影響をもたらすとわかり、さらにやる気が出た。

6.『日本人は「やめる練習」がたりてない』(野本響子)

断捨離からはそれるが、マレーシア在住の著者が、マレーシアでの生活を通じて、日本人が仕事や職場で辛い状況にも我慢をし続けているが、嫌だったらやめてみる、という発想を持ってもよいのではないかと問いかけるもの。これを読んで、執着を捨てることで幸せになれる、というメッセージと受け取り、断捨離の発想に似ていると思ったので、ここに載せてみた。

おわりに

結局、断捨離がこれだけ注目されるのは、過去にとらわれ、他人が何を持っているかにとらわれることから解放され、自分の現在と将来の幸せを追求するために時間と精神とリソースを使うべきだということに、みんなが意識し始めたということなのだと思う。私も、かなりの断捨離を実行して、その効用を実感している。自分なりに考えた断捨離の意義やメリットや、ノウハウについても、追ってまとめていけたらと思う。

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