見出し画像

【英語】one size fits all

今日ご紹介するのは、"one size fits all" という英語フレーズ。

日常英会話でも使われるが、ビジネス上で、何かの課題に対する解決方法を議論する際に時々使われるフレーズだ。

まずは、例によって、英辞郎の解説を見てみよう。

one-size-fits-all

1. 〔衣服・帽子などについて〕フリーサイズの◆【略】OSFA
2. 〈比喩的〉〔方法・解決策・計画などが〕それ一つでどんな場合にも通用する(ような)、汎用[画一・定型・最大公約数]的な、ワンパターン
3. 〈比喩的〉〔薬などが〕万能の 

英辞郎 on the WEB(https://eow.alc.co.jp/)

このフレーズのもともとの意味は、上記1. の解説にあるような、

(衣服などのサイズが)「フリーサイズの」

という意味だ。

これは、センテンスを分解すれば分かりやすい。つまり、"one size"(=ひとつのサイズ)が、"fits all" (すべての人に合う)、つまり、フリーサイズ、ということになる。

ビジネスでよく使われるのは、上の2. の解説にある、

「画一的な、定型的な、ワンパターンな」

といった意味だ。1. の「フリーサイズ」という意味から派生している。

そこから、さらに転じて、

「どのような状況にも、同じもので対応したり、同じことを当てはめようとする」

という含みを持たせたりする。

私がビジネス上、このフレーズをよく耳にするのは、物事に対する対応策や解決策を議論する場合だ。

特に、従来のやり方に固執したワンパターンな策しかなく、事案の特殊性に応じた柔軟な対応を取れないという状況について、皮肉や批判の意味を込めて言う場合に使うことが多いと感じる。

具体例を見てみよう。

Our customers in Tokyo area usually accept our web-based meeting invitations, but in other regions they don't necessarily do so.  One- size-fits-all approach doesn't work.

(東京エリアの顧客は、通常、私たちのウェブ面談を承諾してくれるが、他の地方の顧客は必ずしもそうとは限らない。画一的な方法は通用しない。)

この例では、4つの単語をハイフンで使って、"one-size-fitz-all" とつなぎ、approach(意味は「方法」)という名詞を形容する形で用いてる。

あるいは、次のように、シンプルに、"one size fits all" を否定形で用いて、"one size does not fit all" と言うこともできる。

Our customers in Tokyo area usually accept our web-based meeting invitations, but in other regions they don't necessarily do so.  One size doesn’t fit all.

(東京エリアの顧客は、通常、私たちのウェブ面談を承諾してくれるが、他の地方の顧客は必ずしもウェブ面談を好むとは限らない。画一的な方法は通用しない。)

このように、少しネガティブなニュアンスを含ませる場合が多い。だから、上司や同僚からこのように言われた場合には、事案に応じた適切な解決策を検討できていないのではないか、という問題提起であるととらえ、他の選択肢はないか、柔軟に考えるように心がけると良いと思う。

ご参考になれば幸いです!

私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。

Kindleで出版中の私の電子書籍2冊(国際会議の英語と採用面接の英語についてのノウハウ本)も、よろしければ是非ご覧になってください。Kindle Unlimited対象です。

この記事が参加している募集

英語がすき

サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。