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【裁縫録0137】 カシュクール(クライ・ムキ式)

カシュクールって何さ

クライ・ムキ式ソーイングスクールの中級編3つめは「カシュクール」。ファッション用語に疎いワタシはそもそもなんのことだかわからなかったが、左右の布を胸の前で打ち合わせた衣服をいうらしい。フランス語で「心臓を隠す」って意味なんだってさ。

出来上がり見本をみたら、胸元が結構広く開いている。左右の布が前に垂れてきそうだし、これ1枚で着られる感じではないな。どうせ下に何か着ることになるならスケスケの生地で作ってもいいんだよね?

…ということで、こんな網みたいなの選んでみた。

わりと扱いにくい

この生地、二つ折りしてもきれいに折れないし、フワフワくしゃくしゃして、机の上に平らに広げるのも裁断するのも地味に大変だった。アイロンで裾を折るのもやりにくかったし、熱接着両面テープの着きも悪かった。おまけにノッチ(切り込み)を入れるとそこからほつれそうだったので印つけはチャコペンが必要だった。ノッチで慣れちゃうとその方が早いんだけどね…。

でもあんまり伸びないから縫いにくくはなかったな♪

タックがポイント

今回のキモは、前身頃のやや複雑な形と、タックをたたむこと。タックを直線ミシンで仮止めして、反対側の前身頃とも直線ミシンで縫い留めてから、ロックミシンで脇を縫って後身頃とつなげる。

手順を知らないと戸惑うけど、技術的にはそれほど難しくはなかったかな。

ミシン3種いったりきたり

これを作るには、ロックミシンで肩を縫ってからカバーステッチミシンで襟ぐりを始末して、直前ミシンでタック畳んだり仮止めしたりして、ロックミシンで組み立てて、最後にカバーステッチで袖口と裾の始末をする…っていう手順になる。糸はミロマルチというロックミシン用の同じ糸を使う(直線ミシンの下糸だけ伸縮性のあるウーリー糸を使うけど)。

これの何が大変かって、ミシンの糸かけ! ベビーロックのミシンは糸かけが簡単だとは言われてるけど、それでもロックもカバステも大変。とくにカバステはまだ微妙に慣れてなくて、ミスってやり直したし…。そんなに難しいところはないはずなのに完成までにレッスン4回もかかったのは、多分ミシンのセッティングがトロいからだと思う(あと裁断も)。

タンクトップに合わせて

こんな感じで完成。

左右の布の重ね方が和服とは逆なのね…。

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