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スペインからの緊急帰国〜パート3。

初めまして、現在ロシアサンクト=ペテルブルクに住み、コロナウイルスの影響をモロに受けているバレエダンサーです。

今日、僕が住むサンクト=ペテルブルクでは雪が降っていました!買い物をしにすぐ下にあるスーパーに向かいました。僕の街は意外と歩けますが、中心街やモスクワはもっと取り締まりが厳しいみたいです。

その話も近々します。

でももっと面白い話いっぱいあるからな、まぁおいおい書いていけばいいか。

是非リクエスト、質問など有ればコメント欄へお願いします。

今日でこの話はラストにします、

それでは続きをどうぞ。

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午前3時、、


ジャンナが僕に言う。

じゃあ私泊まるね。いいでしょ?
うん、まぁ別にいいよ。

そんな会話の後、ジャンナはミーシャのもとへ駆け寄り何やら話をしている。

するとリザが僕の方へ向かってきた。

彼女を本当に家に泊めるの?。

彼女はそう僕に問い詰めた。

僕は彼女の事を全く好きではない事、彼女が泊まる場所がない事を説明した。

リザはそれを聞いて渋々帰っていった。

しかし実を言うと、ジャンナは僕の苦手なタイプだ。プライドが高く自意識過剰、自信があるように演じてはいるが、本当のところは自分に自信がない。

ジャンナがミーシャと話を終えたところでタクシーを呼び、家に帰る事にした。

僕はセンターから離れた郊外に家を借りている。空港から1時間ほどかけて家に着いた。

ついた頃には外はほんのり明るくなりかけていた。

僕はベッドのマットレスを剥がし、彼女にベッドを譲り自分は床にマットレスをひいて寝た。

次の日はほとんど寝て過ごした。

2人はスペインからの帰国で、ヘトヘトに疲れていた。


夕方僕はスペインから買ってきた生ハムやチーズ、家にあったトマトや、コーンの缶詰を使いパスタを作った。

そしてお土産用のワインを開け映画を見ながら2人でのんびりしていた。

すると、彼女はミーシャとの話をした。

私達はね、凄く似てるの。お互いに求め合っているのに頑固だからそれを見せようとしないし、片方がアタックすると、そこから逃げちゃうの。

俺は彼らの事を何も知らない。

ミーシャは僕の親友である。

しかし、1年程お互い顔を合わせる事なく、2ヶ月ほど前に再会を果たした。もちろん電話では話すが、彼と話すのはバレエや未来の事についてだ。


彼女はほんのり頬を赤らめて僕の方を見る。

今にも泣き出しそうな顔をしていた。普段プライドが高く弱みを見せようとしない彼女のその姿を見て、

もっと自分をさらけ出すべきなんじゃないかな?

そして僕は、彼女を優しく抱きしめた。

すると、彼女は今まで押し殺していた感情を爆発させ、涙をこぼした。


しばらくすると、顔を上げ


彼女は僕に


キスをした。


そして続け様に。


今日は一緒に寝てほしい。


複雑な気持ちになりながらも、寝る事にした。

そして、2人で横になって寝た。



次の日、僕は朝起きると、朝食を作り、簡単に食事を済ませ、家を出た。

バレエ団のディレクターとのミーティングの為だ。

その帰りに買い物を済ませた。

彼女はイスラム教のため豚肉を食べない。その事に配慮して、鶏肉と鴨肉のロースハムを買った。

家に帰ると彼女はいなかった。


どうやら出かけたらしい、バレエ団の友達とバーへ向かうとの置き手紙があった。

僕は夕食を作り1人で食べた。 


1人で過ごすこの空間は

静かでとても居心地が良く感じた。


10時過ぎに彼女は帰宅してきた。

何やらとても上機嫌な様子。

何があったの尋ねると、バーのビールが美味しかった事、店主がおまけしてくれた事、楽しかった事を話した。

しかし、

そんな事はどうでもいいと言い本題を切り出した。 

明日ミーシャがここにくるかもしれない。

ミーシャと明日会えるかもしれない事。俺とも飲みたいから3人で会おう。そんなこんなで家でやる事になった。

勝手に決めるなとも思ったが親友の手前いい事にした。

次の日

僕は目が覚めると足早にスーパーへ赴き、缶詰や野菜、保存が効く食材や卵など必要なものを購入して、一旦家に戻り、そのあと、手元にあるユーロをルーブルに両替しに、センターにある銀行へ向かった。

その日はルーブルがユーロに対して歴史的大暴落が起きていた。

それを逐一チェックしていた僕は現金を両替しに向かった。

銀行は長蛇の列で3時間以上も待った。



街は人通りが減り、寒く、雲は淀んでいた。

17時頃自宅へ帰宅した。


ドアを開けると部屋の中がすっかり模様替えされ、隅々まで掃除が行き届いていた。


勝手に部屋を触られた事に多少の苛立ちを覚えつつも掃除してくれた事に感謝した。

ミーシャから連絡があったかと尋ねると、ないと答えた。僕は彼に電話をかけた。

するとあっさり電話に出た。


19時頃ににつくらしい。

僕は酒を買い足しに行き。


実際、彼は19時頃についた。

彼がついた時すでにジャンナの目はハートになっていた。

これが好きな男への接し方とそうでない男への接し方の違いである事は一目瞭然だ。

僕とミーシャが話していても、割り込んでくる。

そしてディープキス。

ここまで来ると腹が立つ、こうなるのであれば家でやらないでほしい。

苛立っていた。

自分には関係ないはずなのに、、


そこで気がついた。

僕が2人に嫉妬している事を。


ミーシャは親友であり家族である、そんな彼が僕の家に来たのに僕と話をしていない事。

ジャンナは僕の好意で家に居候させてあげているのに、僕に見向きもせずに彼を見ている事。


とてつもなく腹が立ち、その事を伝えようとも思ったが自分のプライドが許さなかった。


その日は3人で川の字になり寝た。


その間も2人はイチャついていたが、構わず寝た。


翌朝。


目が覚めるとジャンナが朝ごはんを作っていた。

そして3人で朝ごはんを食べた。


少しして僕は尋ねた。


2人は一緒に住まないの?

ミーシャは僕の顔を見て何を考えているのか悟ったのか、彼女との、ほとぼりが冷めたのか。


あっさり彼女に荷物をまとめるように伝えた。


そして3人は一緒に部屋を出た。


僕は日本に帰る友達の送別会へ。

彼らは家へ。


送別会は楽しさと悲しさが混同していた。


家に1人帰ってくると

当たり前だがそこには誰もいなかった。



そこには嬉しさと寂しさが混ざり合い



なんとも悲しげな色を落としていた。


終わり。


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最後まで読んでくれてありがとうございます😊

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また明日!

   


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