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子どもの五感を育てる糠床生活

以前からやっていた糠床。第二子妊娠・出産でしばらくお休みしていたのですが、今週から再開しました^^

今日はうちの糠床、通称『トコちゃん』と子供との関わりについて書きたいと思います。

我が家のトコちゃん。再開したてで糠は少ないけど、徐々に増やしていきたい^^

6年目となる糠床生活

子どもの妊娠出産でお休みしていた時期を除くと、今年で6年目となるトコちゃんとのお付き合いです。

糠床を始めたのは結婚した翌年でした。

前からやってみたかったものの、やり方が分からず諦めていたところ、長年続けている義母に糠を分けてもらい、教えてもらいながら始めた糠床生活でした。

最初は、浅漬けのはずが漬かりすぎてしまったり、逆に浅すぎたり、糠を腐らせたりカビを生やしてしまうこともありました。でもさすがは長年の知恵。義母もまた数多の失敗を繰り返してきた経験値の高さから、失敗した時の対処法も色々教えてもらいました。

お世話のコツなども伝授してもらいながら、徐々に育てていきました。

義母との良好な関係も、糠床を通じて育っていった気がします。

つわりで一時断念

糠床を育てていく中で、なんだかペットを育てているような、すごく愛着がわく存在に。糠床の「床」を取って『トコちゃん』という愛称を付けました。

「糠床かき混ぜないと」
よりも
「トコちゃんかき混ぜてあげよう」

のほうが続けるモチベーションが持てたし、育ててる感を感じることができました。

そんな存在となったトコちゃんでしたが、第一子の妊娠で一時休止することに。

糠床の独特の香りが、つわり中の妊婦には死ぬほど辛かったのです…

義母に事情を話し、相談すると、一時的に預かってくれることに。
ちょうど、少し糠の状態も良くなかったときだったので、ベテランの義母にしばらくお世話をお願いすることにしました。

糠床生活再び

つわりが落ち着いてきたころ、トコちゃんを引き取ることに。義母のお世話のおかげで、良い状態となって戻ってきました。

毎日糠に手を入れる生活は楽しかったです。そして案外、かき混ぜるのは腰を入れてやらないといけないもの。私は糠床を冷蔵庫ではなく常温で管理しているので、壺を床に置いた状態でかきまぜます。

臨月にその体制はなかなかしんどかったですが、それよりも美味しく漬かったときの満足感が勝っていたので、お世話も丁寧にやりたいという思いがありました。

産後は一か月ほど私の実家に帰ったので、その間は糠床は塩漬けにして冷蔵庫へ。少しの間のお休みなら、こういうやり方もあると義母に教わりました。

義母から教わった糠床攻略法や糠床の継続のコツなどについては、別の機会で紹介したいと思います^^

糠床育てと子供の五感育て

子どもが生まれてからも続いている糠床生活。子供が成長するについれて、別の楽しみもできました。子供と一緒に糠床を育てていくことです。

長男が3歳ごろになると、ママが手を入れている得体のしれない物体に自然と興味を抱くことに。

「これなーにー?」
「トコちゃんって言って、お野菜を漬けておくととっても美味しくなる、お野菜のお布団みたいな場所だよ」

「トコちゃん」と名前がついていることで、息子もとっつきやすかったのでしょう。すぐに気に入ってくれました。

だがしかし、手を入れるとなるとちょっと話は別。息子はもともと、砂遊びなど手が汚れることが苦手なタイプで、糠床も「触ってみる?」と聞いてもはじめは首を横に振っていました。

私も特に息子にもお手入れをしてほしいとは思っていなかったので、強制もしなかったし、息子らしい反応だと思いました。

でも、やっぱり毎日ママがお世話をしている姿が気になったのか、あるとき自分から「触ってみたい」と言ってきました。

「冷たいね」「ぐちょぐちょしてるね」「あ、おやさいが入ってる!」「美味しくなったかな?」

実際に糠を触るだけで、こんなにも感性が刺激され、言葉となって出てくる。糠床は、子どもの五感を育てるためのベストアイテムだと感じました。

おいしくなーれの魔法

「トコちゃんに入れておくと、お野菜が美味しくなるんでしょ?」
糠床にコミットし始めて少し経った頃、息子のほうからこう聞いてきました。息子、よくわかっていらっしゃる。

実際、生野菜で食べるよりもぬか漬けにして食べたほうが栄養価が高くなると言われています。先人の知恵って素晴らしい。

そんな息子と一緒に、いつの日からか「おいしくなーれ」と言いながら糠をかき混ぜるようになりました。

「おいしくなーれしたから、お漬物が美味しくなったんだね!」
と言いながら、キュウリの浅漬けをボリボリ食べる3歳児。なかなかに渋い。

お漬物が好きになったのも、自分も一緒に育てている感覚が芽生え、息子もまた愛着を感じているからかもしれません。

糠床は食育

うちは東京在住なので、なかなか畑に植えられているお野菜を見る機会がありません。年に一度、長野に住む私の祖母の家に遊びに行き、庭で育てているミニトマトを収穫するぐらい。

そんな都会育ちの子どもにとって、糠床は家で野菜と戯れられる絶好のアイテムだと感じます。

当時3歳の息子も、色々なお野菜の名前を、糠床のお世話をする中で覚えていった気がします。

調理される前のお野菜に直接触れることで、食卓に上ったあとの食べ物にももっと興味が出てくるようです。野菜のスープを作ると、「じゃあ今からこのスープに入ってるお野菜を当てるクイズして」と言ってきます。私がこれなーんだ?と聞くと、8割くらいは正解します。

キャベツとレタスだけはどうしてもまだ覚えられないみたい。これは大人でもあるあるですね。

トコちゃんの寝床を新しくして、気持ちも新たに!

新しく買った壺。早速気に入りました^^

そんな我が家の食育アイテムにまでなった糠床ですが、第二子妊娠で再びお休みをすることに。やっぱりつわりが辛かった…

産後に再開しようかと思ってはいたのですが、二人目ということもあってバタバタしているうちに、再開するのにベストな夏のシーズンが過ぎてしまいました。

その第二子も今月に1歳に。今年からまた糠床やりたいな~という話を義母にチラッとしていました。

いつから再開したいとかは具体的に決めておらずだったのですが、特にお願いしたわけでもなかったのに義母がまた分けてくれました。

正直、心の準備もないままの突然のスタートになったのですが、強制的にでも再開しないとまたズルズル行きそうな気もしていたので、良い機会となりました。ありがとう義母。

これからまた長く続けていきたいという気合も込めて、壺も新しくしました。大きさ、形ともに気に入っています。

4歳となった息子も、1年以上休んでいたにもかかわらず、「あ!またトコちゃんやるの?ぼくもやりたい!」と、糠床の存在を覚えていたことに感動。

久しぶりの糠床の第一弾は、カブの葉っぱにしてみました。漬ける時間が短くてかなり浅い浅漬けになってしまったけど、サラダ感覚で食べられて違った美味しさを楽しめました。

また試行錯誤を繰り返しながら、我が家のトコちゃんを育てていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございます!近い将来、sayuの育児エッセイを出版したいと考えています。サポートしていただけると大変励みになります!!今後ともよろしくお願い致します♡