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高級店のディナー予約を4歳児に任せてみた

タイトルを見て、本文までたどり着いてくださってありがとうございます。

「え、4歳の子に高級店の予約をさせるの?(大丈夫…?)」
「子供に高級店の予約なんてお店に迷惑では?」
「4歳に電話予約なんて、勇気あるなぁ…」

タイトルだけ見たときに持たれた率直な感想がどのようなものかは私には分からないのですが、それでも気になって読みに来てくださって嬉しいです。

そんなご縁なので、よかったらぜひ最後まで読んでいただけると泣いて喜びます^^

5歳のお誕生日祝いはちょっと豪華に

電話予約を任せたのは、今月末の長男の5歳のお誕生日をお祝いするために行こうと思っていたお店でした。

5歳というと、何となく節目の年のような気がして。七五三もあるし、数の区切りも良いし(適当…)。

5歳のお誕生日はちょっと豪華にお祝いしてあげたいという気持ちが夫婦の中でもありました。

夫婦で数年に一度訪れる、ちょっと頑張って奮発しないと行けないお店があるのですが、昨年の結婚記念日ディナーで行ったときに「長男のお誕生日会はここでやりたいね」という話に。高級店ではあるものの、ファミリーの利用もちらほらあったからです。

さすがちょっと敷居の高い店だけあって、一緒に来ている子供たちもお行儀よく過ごしています。そんな雰囲気のお店に、長男を連れて行くことは本人にとっても刺激になるのではと考えました。

「かっこいいお兄さんになる」

男の子で4歳といえば、まだまだ甘えん坊な一面もあるけど、本人としては赤ちゃん扱いされるのはプライドが傷つくお年頃。

ちょっと背伸びをしてみたり、「かっこいいお兄さんになる!」と言ってみたり。この「かっこいいお兄さん」に関しては、最初は私たち両親が「かっこいいお兄さんになれるといいね」みたいに伝えていたのですが、いつの間にか本人が自分の中で消化して、自分の言葉で伝えてくれるようになりました。

この「かっこいいお兄さん」がかなりのモチベーションになっているようなので、私たちも「これができたらかっこいいお兄さんになれるよ」とか「かっこいいお兄さんになれるように頑張ろうね、ママたちも色々教えてあげるからね」などと言っています。

その一つとして、「ごはんをお行儀よく食べる」ことがかっこいいお兄さんへの第一歩だと伝えています。

「お誕生日に特別なお店に行きたい!かっこいいお兄さんになりたい!」という目標を持った彼には、4歳にはまだ早いかなと思いつつもフォーク&ナイフの使い方を教えたり、前から意識して躾けていた食事のマナーももっと細かく躾けたりするようになりました。

目標があるからこそ、子ども自身も頑張れるし、親もそれを達成するためのサポートができる。

5歳のお誕生日に良いお店で食事をするというイベントが、長男自身の成長だけでなく、親としての経験値も上げてくれるきっかけになりました。

ドキドキの電話予約

長男に電話予約をさせてみようというのは夫の提案でした。私は、最初の一瞬だけ「大丈夫か…?」という気持ちになりましたが、すぐに「面白そうだし絶対良い経験になる。やらせてみよう!」という気持ちに。すぐに夫の提案に乗り、二人で長男に話してみることに。

積極的な性格の長男なので、すぐに「やりたい!」とやる気に。
まずは、お父さんと練習をすることになりました。

幸い、文字が読めるようになったので、何を言うかというポイントだけを紙に書いてあげて、それを見ながらまず練習。

夫がお店の人の役になって、実際に電話している感じでやってみました。
1回の練習で行けそうだったので、そのままその場でお店に電話することに。

いざ、本番!

息子の人生初の電話予約という瞬間を残そうとカメラを構え、スピーカー通話に設定して、いざ電話。


プルルル…プルルル…

ちょっと緊張した面持ちの息子。

店員さん「お電話ありがとうございます。○○レストランの○○です」

息子「よやくおーねがいしたいんですけど」
  (舌っ足らずがかわいい)

店員さん「(子供だとすぐに察した様子で)お日にちはいつですか?」

息子「5月○○にち○○ようび。よるのごじから。
   おとなふたり、こどもひとり」
  (ちょっと緊張してる)

店員さん「(優しい声で復唱してくれる)」

息子「ぼくの5さいのおたんじょうびなんです!」

店員さん「それはおめでとうございます!
     大切な日に当店を予約してくれて嬉しいです」

息子「はいっ(どや顔)」

店員さん「お名前をお願いします」

息子「○○○○です」

店員さん「○○○○くんですね。お電話番号をお願いできますか?」

息子「ぜろきゅうぜろ、XX、XX…
   (一生懸命数字を読んでいるけどちょっと伝わらなかった)」

店員さん「もう一度お願いできますか?」

息子「はいっ(めげずに偉いぞ!)
   ぜろきゅうぜろ、XXXXXXXX」
   (ちょっと危うかったけど何とか伝わった)

店員さん「はい、ありがとうございます。お母さんに変われますか?」

息子「はいっ」


このあと、誕生日プレートの予約をするかどうか、プラスで料金がかかるけど大丈夫か、などを私に聞いてくれて、無事に予約完了!

緊張したけど頑張ったぞ息子よ!

喜びを一緒に分かち合うことの大切さ

電話を切った後は、息子もホッとした様子で、達成感に満ち溢れた顔をしていました。

やったね!よくできたね!頑張ったね!

たくさん褒めてあげました。
というか、一緒に喜びました。

子どもって、褒められるのも嬉しいけど、親が一緒になって喜んでくれることのほうが嬉しいんじゃないかという気がします。

こっちまで嬉しい気持ちになったときには、思いっきりその嬉しさを表現して、一緒に喜ぶことが絆を深めることにも繋がるのではないかと。

大役を果たした息子を前に、誇らしい気持ち半分、心なしか少しお兄さんの顔になっている様子に寂しい気持ち半分。

お店の方に感謝

高級店だからこその良さだと思いますが、お店の方もすぐに子供とわかって対応してくれて、素晴らしいなと感じました。急なことにもかかわらず、嫌な感じ一つ出さなかったどころか、優しく対応してくれて本当に感謝です。

息子の初挑戦に一緒に付き合ってくださり、本当にありがとうございますと伝えたいです。

当日は、次男は預かってもらって久しぶりに両親と長男の三人でのおでかけになる予定です。

どんな日になるのか、今から楽しみ!
またここでも綴りたいと思います^^

sayu


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