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イヤイヤ期キッズのハンドリング

うちの次男はいま2歳2カ月で、一般的に言うところの「イヤイヤ期」ってやつです。私としては「イヤイヤ」というよりは、「自己主張激しめ期」というネーミングの方が合っていると思うのですが、あえてなじみ深い「イヤイヤ期」という言葉を使っていきたいと思います。

子どもなら誰もが通る道の「イヤイヤ期」。頭を悩ませる方も多いと思います。イヤイヤの発作が起こってしまうと、もう手を付けられない状態になる子もいますよね(うちの次男がまさにそれ)。そうなると、やってほしいことをしてくれないとか、時間がない時に限ってイヤイヤが出るとか、ハンドリングが難しくなります。

「イヤイヤ期だから仕方ない」で片付ける人も多いですが、でもその「イヤイヤ」が少しでも和らぐとしたら?ちょっとテクニックを知っているだけでこっちの「イライラ」が半減するとしたら?ちょっとやってみたくなりますよね。

今日は、日ごろ私がイヤイヤ期の子どもと関わる上で実践していることを綴ります。

共感されると落ち着く

タイトルにもある通り、イヤイヤ期に有効なのはずばり「共感する」というテクニックです。え、そんなこと?と思うのですが、私が実践してきた中でこれが一番効果的じゃないかなと思っています。

大人でも、いきなり反論されたらいやですよね。例えば、レストランに行ったときに、注文したものがなかなか来なくて、店員さんに「まだ来ていないんですけど」と伝えた時に、「ちょっと人手が足りてなくて間に合ってないんです」といきなり言われたら少しムッとしちゃいますよね。でも「すみません、お待たせしちゃってますよね。確認するのでお待ちいただけますか」と言われたら、全く印象が違います。

子どもも同じで、たとえば「ごはん食べたくない!」となったときに、「ごはんは食べて!食べないと大きくならないよ!」といきなり言ってしまうと、子どもからすると反論されたと思ってしまうので、「食べたくないって言ってるのに!」と思ってしまいます。でも、たとえば「ごはん食べたくないんだね、今日はたくさん遊んで少し疲れちゃったのかな?じゃあ全部は食べなくていいからどれなら食べたい?少しでも食べたほうが、明日も元気に遊べるよ」という具合に、最初は共感、相手に寄り添う、からのしてほしいことに誘導、そしてポジティブな声掛け、という風に工夫すると、一つ目の例の時よりは落ち着いて話を聞いてくれます。

このように、人は共感されることで気持ちが落ち着くのです。なので、イヤイヤが爆発してしまう前に少し落ち着かせてから、こっちの言い分を伝えるというテクニックを使うのが有効です。

「イエスセット」を取る

心理学の用語で、「イエスセットを取る」というものがあります。どういうことかというと、自分が相手にしてほしいことを言う前に、相手に「はい」と数回言わせてからのほうが、自分がしてほしいことをしてくれるというものです。これは、仕事で言うと営業のスキルとしても使えるのですが、「はい」=「イエス」を重ねると、ついその先も「イエス」で答えてしまいたくなるという人間の心理を活用したテクニックです。

例えば、扇風機を売りたいというときに、お客さんに対して「この扇風機買ってください」と何の脈絡もなく言ったとしても、相手としては「え、いきなりなんで?」となると思います。

でも、例えば売り場で扇風機を買いたい子供連れの人に声をかけるときに「扇風機をお探しなのですか?」「はい」「最近暑いですもんね」「はい」「お子さんまだ小さいから、怪我の危険がないものが良いですよね」「はい」「それだと、こちらがおすすめで・・・」などと、本題に入る前に、相手に「はい」と言ってもらうようにするという声掛け方法です。

相手に「はい」と言わせるということは、つまり相手が共感してくれたということになります。相手に何かをしてほしい時には、答えが「はい」になる声掛けをしてから要望を伝えることで、それを叶える確率が上がります。

大人も子供も同じ

これを子ども相手に置き換えた場合に、子どもの気持ちに寄り添う、共感してあげることで、子どもが「はい」と言うことができます。また、親に共感してもらえたことで、子どもは安心します。

子どもでも大人でも関係なく、何かを伝えたいときは、焦って先走らないで、まずは相手を落ち着かせることから始めることです。

一見、回り道をしているように感じても、このほうが結果的にはうまくいくし時間もかからないというものです。

日々が実験の場だと思って、試行錯誤を繰り返すのみ

もちろん、上に書いたようなことを実践しても言うことを聞いてくれない時もあるし、自分の気持ちに余裕がなくて共感とかしてられない、という日もあるでしょう。一筋縄にはいかないってやつですね。

でも、その日いちにちでうまくできなくても、「今日は比較的穏やかに過ごせたかも」という日が少しでも増えることを期待しながら、色々実験してみたら楽しいと思います。

私は長男が2歳の時にこのテクニックを知りましたが、やっていくうちにコツが掴めてきて、今では自然にできるようになりました。

「子供を実験台にする」と言うとあんまり聞こえは良くないけど、初めてのことは何でも試行錯誤してみるに限ります。親子で成長できるチャンスだと思って、日々の声掛けを工夫してみるのも楽しいと思います。

今日も読んでくれてありがとうございました^^

sayu



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