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整理収納アドバイザーの私が手放した片付け

整理収納アドバイザーの資格を持っている私ですが、それを言うと「片づけが好きなの?」とよく聞かれます。確かに整理するのは嫌いじゃないけど、「たくさんのものを片付けないといけない」のは好きじゃないです。

なので、この「片づけが好きなの?」という問いに対しては、「片付けないといけないものがたくさんあるのが嫌いだから、ものが増えないように整理するのが好き」という回答が一番近いと思います。

そんな我が家は、一般的な家庭に比べるとものは少ないほうです。子どものものに関しても、溢れかえるほどではないです。これを保つための工夫としては、こちらの記事で詳しく書いています。

それでも、やっぱり片付けはしないといけないです。でもただでさえ忙しい日々の中で、片付けるウエイトが重いのは精神的にも疲れちゃいますよね。なので、私は「従来なら片付けないといけない場面・もの」を、「あえて片付けなくてもいい!」というマイルールを作っています。

今日はそれらをいくつか紹介します。

①朝子供が散らかしていったおもちゃは一人では片付けない

朝、保育園へ出かける前に片付ける時間がなかったおもちゃが子供部屋に散乱していることが多々あります。6歳長男は、出かける前に片付けるように促すと、自分でつかったおもちゃを片付けてくれるようになりましたが、2歳次男は片付ける姿勢は示すものの、まだ完全に一人で時間内に片付けることはできません。

私は在宅ワーカーなので、保育園へ送って家に戻ったときに、散らかっている子供部屋を見て、前なら「片付けないとな・・・」と思っていました。でも、そこで私が片付けてしまうと、自分たちは片付けていないのに家に帰ってきて部屋が自動的にきれいになっている=自分で片付けなくても誰かがやってくれる、と無意識で思ってしまう恐れがあります。

それに、朝片付けたところで、夕方帰ってきてからまた散らかるのだから・・・という思いもあります。なので、躾と家事効率の両面から、私は「子供が朝散らかしたおもちゃは自分一人では片付けない」と決めています。朝の時間に一緒に片付けられるなら手伝ってあげるけど、子どもがいない時にはやらない、というものです。

割り切るの大事です。笑

②よく使う子ども食器はあえて出しっぱなし

朝ごはんや夜ご飯で毎回使う子供用の食器ありますよね。使う頻度が多くて、すぐに出したいものは、あえて戸棚にはしまっていません。一応置く場所は決まっていて、我が家の場合は炊飯器の横に置くだけ。頻繁に使うものだし、戸棚にしまわなくてもホコリ被らないし、何より必要な時にすぐに取り出せるので便利です。

整理収納の世界でも、一日に何度も使うものはあえて出しておいてOKというやり方があります。その際、乱雑に置くのではなく、定位置を決めるなどの工夫は必要ですが、「戸棚の戸を開けて、ものを入れて、戸をもう一度閉める」という工程を「所定の位置に置くだけ」というふうにシンプルにすることにより、家事効率も上がります。

③掃除道具は壁に立てかけるだけ

我が家ではモップや掃除機といった掃除道具も、どこかにしまうということをしていません。寝室の隅の壁に立てかけるだけにしています。掃除道具が出しづらい場所にあると、掃除をするまでも腰が重くなってしまいます。逆にすぐに取り出せて一日に何度も目にする場所にあれば、掃除したいときにサッと手に取ることができて便利です。

これも、手にするまでの工程を減らすことで家事効率を上げることにつながる工夫です。

家事効率に関連する話はこちらの記事にも書いています。

④子どもの代わりに片付けることをやめる

①と少し被るのですが、子どもがいないときに子供の代わりに片付けることをしません。自分が散らかしたものじゃないものを、本人たちがいないところで片付けるって、世のお母さん結構やってあげちゃってるイメージなのですが、それを毎回やってあげちゃうと将来片付けない子になってしまう気がします・・・。

片づけや身の回りのことは、子どもの頃から習慣にしておかないと、なかなか大人になってからでは身につきません。こっちでやっちゃった方が早いし、子どもへの声掛けが面倒な時はもちろんあると思うのですが、そこを子どもにやらせる、あるいは大人は「手伝う」というスタンスでいることで、子どもが自主的に片付けるようになるし、もう少し成長したら一人でやってくれるようになるので、後々ラクになりますよ。

未来への投資だと思って、一人でやってしまわずに必ず子供と一緒にやる、あるいは子供だけに任せる、ということを日々実践してみてください。

子どもが率先して片付けるための工夫まとめ

・親はあくまでも「手伝う」だけ

「ママも手伝うからお片付けしてくれる?」という声掛けにすることで、おもちゃの片づけは自分が主体的にやらないといけないもの、と子供がだんだん認識してくれるようになります。

自分がやったことは自分で片付ける。当たり前のことだけど、これを子供の頃から実践しているのとしていないのとでは、全然違った結果となると思います。

・おもちゃの量を減らす(増やさない)

おもちゃの量を増やさない工夫も大事です。片付けないといけない絶対量が多いと、それだけ片付けるのも大変になり、親子ともに片付けるのが嫌なものになってしまいます。

楽しんで片付けられるようにするためにも、一つ増えたら持っていたものを一つ手放すなど、日々工夫しながらおもちゃの量が増えないようにしたいものです。

・しまうまでの手数を減らす

これは大人も子供も同じで、子どもの方がより顕著に効果が表れると思います。
1.クローゼットをあける
2.箱を取り出す
3.箱のふたをあける
4.おもちゃを入れる
5.ふたを閉める
6.箱をもとに戻す
7.クローゼットを閉める
何気なくやっていることでも、実は7つもの工程があるのです。
これを少しでも減らして片付けの手間をラクにするための工夫も必要です。
たとえば箱は表に出しておくとか、蓋のないものにするとか、一つ工夫するだけでも工程が2~3こ減ります。

片付けやすい環境かどうかも、子どもが率先して片付けてくれるかに大きく影響します。

・所定の位置を決める

これも大人にも同じことが言えますが、しまう場所が決まっていないと、「どこにしまおう?」というところから迷いが生じてしまい、そこでもわずかながら時間のロスをしてしまいます。「どこにしまおう?」と考えることも、また一つ工程を増やしてしまうことになります。

ラベルを貼ったりして工夫して、このおもちゃはここに片付ける、と子どもに覚えてもらうことで、スムーズに片付けることができますよ。

ラベルを貼ることで、ひらがなや漢字の練習にも!

片づけを手放す=一人で抱えない

なぜか家のことはお母さん一人でやっていても疑問を抱かれないという不思議な現象がよく起こりますが、家はあくまでも家族全員が住む場所。自分の身の回りのことは、自分でできるようになってもらわないと困るわけです。

そのためにも、片付けやすい環境を整えたり、子どものものに関しては自分たちでやってもらうことで、大人の負担が減ります。

家族は小さな社会。それを子供に教えるためにも、自分の身の回りのことは自分でやってもらうように日々促していけるといいですよね。

長くなってしまいました。
今日もお読みいただきありがとうございます^^

sayu

お読みいただきありがとうございます!近い将来、sayuの育児エッセイを出版したいと考えています。サポートしていただけると大変励みになります!!今後ともよろしくお願い致します♡