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モノを増やさないための子供のころからのしつけ

子どもが片付けてくれない、子どものモノがどんどん増える・・・
というのはかなりあるあるな悩みだと思います。

実は整理収納アドバイザーの資格を持っているわたし。
今回はそんな視点も入れながら、子どもと片づけとの関わりについて書いていきます。

我が家の断捨離の始まり

コロナのステイホーム期間中と引っ越しを経て、我が家では大々的に断捨離をしました。遡ること4年前の春、それはもう、めちゃくちゃ捨てました。ゴミ袋30袋分くらいと、使ってない家具など…。それまでは、使っていないものはとにかく押し入れに押し込んで、なんとなく捨てられない、まだ使うかもという呪縛の元、気づけばどんどんモノが増えていきました。子どもが生まれるとさらにその傾向は顕著に…。家にいるしかできなかった4年前の今頃、「暇だし断捨離でもするか」というきっかけで始めたのです。

断捨離の効果

最初はその効果など特に考えていなかったけれど、やってみると格段に住みやすくなっただけでなく、心まで洗われてきれいになりました。日常の小さなストレスも減り、生きやすくなりました。生活と心に余裕が生まれ、笑顔で過ごせることが増えました。その実感から、モノで溢れている生活から脱却し、モノを厳選することが楽しくなり、気づいたら整理収納アドバイザーの資格まで取っていました。

アドバイザーの資格を取る過程で学んだのは、整理や収納は習慣にすれば誰にでもできるということ。でも、その誰にでもできて、日々の生活に一番直結するはずの快適な生活環境の構築について、子どもの頃に学ぶ、身に着ける機会って少ないんですよね。子どもの頃から習慣になっていれば、大人になって絶対困らないというわけで、私は子供に片付けを教えることにしました。普段子どもと関わる上で意識していることをいくつか紹介します。

おもちゃの断捨離は一緒に

おもちゃの断捨離は必ず子供と一緒に行います。初めて一緒に断捨離したのは長男が3歳を過ぎたころでした。それまでの赤ちゃんのおもちゃから、だんだんと幼児のおもちゃへと使うものが変化する時期で、遊んでいないおもちゃが大量にありました。おもちゃを使うのは息子本人なので、本人に判断してもらうことで、急におもちゃが少なくなって戸惑わないようにしています。

コンセプトを説明する

最初に必ずコンセプトを説明します。「お兄ちゃんになってきたから、遊ばなくなってきたおもちゃがいっぱいあるね。これからも良いおもちゃが来てくれるためには、今あるものを減らさないと来てくれない。ママには、今のキミにどれが必要でどれが必要じゃないか判断できないから、一緒に考えてほしい」と話します。子どもは、成長していると認められたことを喜び、自分で決められることにワクワクします。判断力も養われます。

全部出して分ける

始めるにあたって、必ずすべてのおもちゃを一つの部屋にまとめて全部出します。全部出してみてから、いるものといらないものに分けていきます。全部一度にやる時間がないときは、今日はこの箱・このエリアをやると決めて何日かに分けてもOKです。いらなくなったものはその場でゴミ袋にまとめ、一つ一つ手放すときに「今までありがとうございました」と子どもに言ってもらうようにすると、お別れするということが子どもなりに理解できます。

親は口出ししない

こどもが要らないと判断したものに、親は口出ししません。万が一捨てて後悔したとしても、そのことも含めて学びです。たまに、「え、それも捨てちゃうの・・・?」と内心思うこともあるのですが、せっかく手放すと心に決めたのに、親が私情を挟むと、子どもは混乱して結局モノが捨てられない、溜まる一方な大人に成長してしまうだけでなく、自分で決めたことを否定されることで、親に信頼されていないのではないかと感じたり、自分で判断できない人になってしまいます。

ただ、アドバイスをすることは時に必要です。例えばクリスマスプレゼントにもらって、大事にしていたしそこそこ遊んでたのに、勢いで捨てると言い出したときは「それ、大事にしてたと思うけど、本当にいいの?やっぱり欲しかったって言われても、捨てちゃったら戻ってこないんだよ?」などと確認します。それでも、本人が「それでいいの!」と言うのだとすれば、尊重してあげると良いと思います。

リバウンド防止のコツ

一度頑張って片付けても、またモノが増えすぎて「リバウンド」してしまうのはもったいないです(本当に片付けの世界で「リバウンド」って使います。ダイエットみたいでわかりやすいですよね)。リバウンド防止のコツは、新しいおもちゃを買う・もらったときなどに、今あるおもちゃを何か一つ手放すことです。大きさに関係なく、新しいおもちゃが大きくて、手放すおもちゃが小っちゃくても良いです。サイズとか増えた体積よりも、「一つ入ってきたら一つ捨てる」という心がけが大事です。これは大人にもおすすめです。

子どもに片付けを教える前に大事なこと

子どもが片付けない、モノが増えすぎるという悩みは多いと思いますが、片づけは楽しい、片付くことは気持ちいい、ということが分かれば、子どもは自然と普段から自主的にやるようになります。片付いている状態が当たり前という環境になると良いですよね。

何よりも大事なのは、まずは親が実践していることです。いくら子どもにハウツーを教えてやらせても、子ども部屋以外の家全体がスッキリしていなかったり、親に片付けの習慣がない家庭は子どもは絶対に片付けないです。まずは自分でやってみて、コツがわかってきたころに子どもと一緒にやってみる。やりながら親子で一緒に学んでいくのも良いと思います。

モノを増やさないためのしつけは、子どもの未来に大きく影響します。自分の生活が快適で心地よいものになるだけでなく、子どもにも同じ習慣を伝えることで、家族全体の生活の質が向上します。皆さんもぜひ試してみてくださいね。

お読みいただきありがとうございます!近い将来、sayuの育児エッセイを出版したいと考えています。サポートしていただけると大変励みになります!!今後ともよろしくお願い致します♡