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ドナウ 小さな水の旅

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セルビア、ベオグラード在住の詩人・翻訳家、山崎佳代子さんの新連載がはじまります。歴史や詩、山崎さんの出会う人々とともに、ドナウの支流をたどる小さな旅。およそ12回、各地の写真を添…
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#旅行記

#03 船の旅、『ドリナの橋』を訪ねて ヴィシェグラード

#03 船の旅、『ドリナの橋』を訪ねて ヴィシェグラード

セルビア在住の詩人、山崎佳代子さん連載『ドナウ 小さな水の旅』更新しました。今回は、ノーベル賞作家イヴォ・アンドリッチの小説『ドリナの橋』の町であるヴィシェグラードへ船に乗って向かいます。陽気なガイド役のゾラン氏、水の流れとともにセルビアの自然と歴史をたどる旅。

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「橋は、アンドリッチ文学の核を成す。世界の無秩序、死、無意味を克服し、希望の「彼岸」へ橋を架け

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#00 はじめに 物語は流れはじめる

#00 はじめに 物語は流れはじめる

セルビア、ベオグラード在住の詩人・翻訳家、山崎佳代子さんの新連載。歴史や詩、そして山崎さんの出会う人々とともに、ドナウの支流をたどる小さな旅。各地の写真を添えて、お送りします。
ヨーロッパを代表するドナウ川を巡る「水」にのって、とおくセルビアへ。

「それぞれの土地が、セルビアに生きる人々の記憶をドナウに繋がる水面に、映しはじめる。」

ドナウにそそぐ水たち  セルビアの小さな旅

 水のある情景

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