見出し画像

自分を満たすことができれば、黒も白に変えていける。

朝5時。
東側にあるすりガラスの窓がピンク色に染まっている。

日の出直前のマジックアワーだ。

一気に眠気が去り、靴紐も結ばず外に出る。
スマホのカメラで、ピンク色の朝の空を切り取る。
朝散歩の楽しみの一つだ。

この日もスマホで空の写真を撮る。
でも、肉眼で見る空の色が、カメラ越しに見ると少し暗い。

「なんで暗くなるんだろう。」

そんなことを考えながら、いつものコースを歩いた。

「同じ」なのに、「同じ」じゃない。

暗く見える原因は、スマホの画面設定だった。
目が疲れやすいから、いつも画面を暗く設定している。
だから、撮影した写真も暗く見えていたのだ。

画面の明るさを一番明るくすると、写真の見え方が全く違って驚いた。

画面越しに広がる世界は、みんなに同じように配信されているけど、一人一人見え方が違ってるんだろうな。

ふと、そんなことを思った。
きっと、それは現実の世界でも同じだ。

受け取り方に正解はない。


たとえば、子育て。
自分の子どもが機嫌を悪くして、泣いていたら。


「どうしたんだろう」と心配になる母親。
「うるさいなぁ」とイライラする母親。
「よしよし」と優しく包み込む母親。

【子どもが泣いている】という一つの事象も
母親の数だけ受け取り方がある。

人それぞれ置かれている環境や状況が違う。
環境が違えば、考え方も感じ方も違って当然だ。

だから、受け取り方に正解はない。

前向きに受け取ることができたら。

「子育てがしんどい」
「部屋が片づかない」
「毎日同じことの繰り返しで、つまらない」

家族と暮らしていると、いくら自分が「変わりたい」「変えたい」と思っても、思うようにいかないこともたくさんある。

それでも、今よりも「心地よく暮らしたい」「楽しく過ごしたい」なら、目の前の現実を前向きに受け取れるように自分を整えてみるのはどうだろう。

自分を満たすことで、視点が変わる。

小さなことでいい。
1日のどこかに、自分が心地よいと感じるものを取り入れてみる。

好きな香りを嗅ぐ
好きな音楽をきく。
ストレッチをする。
マッサージをする。

どんなに小さくても「心地いいもの」「幸せ」と感じられるものに触れられたら、少しずつ自分が満たされていく。

オセロのコマを返すように、「黒い」感情を一つずつひっくり返して、「白い」幸せのコマを増やすことができれば、「黒」も「白」に変えていける。

小さなことでもいい。
自分を満たすことで、視点も受け取り方も前向きなものに変えていける。

今の自分から見えている景色も、違う場所からのぞいてみると、素敵なもので満ちているのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?