もしもし、運命の人ですか。繊細な人ですか。
GWが終わり、やっと息子たちの幼稚園や小学校も通常モードで始まった。
4月から続いていたお弁当作り、不規則な下校時間、個別面談、書類提出、制服の衣替え、、、。幼稚園と小学校の細かく刻まれたスケジュールを頭に入れて過ごす日々からやっと解放された。
ここ最近、季節的なものもあり、体の疲れが抜け切れていない。
いつも四六時中ぐるぐると思考を巡らせている私にとって、疲れている時期は、思考も停滞し、思考を巡らせるほどにドツボにはまることが分かっている。
そんな時は、ほっこりできる本を手にとる。
疲れている時は穏やかで優しく、心がほっこりする本に手が伸びる。
この本は、人気歌人 穂村弘氏による恋愛エッセイ集。
本の内容もさることながら、読み進めていくうちに穂村氏の人柄に触れているような気がして、ほっこりする。
自身の繊細な感情の動きを一つ一つ丁寧に言葉し、さらに、それをわかりやすくユニークな比喩を使い表現されている。それに加えて、穂村氏ならではの発想がちりばめられており、読めば読むほど穂村氏を好きになってしまう1冊だ。
私は、穂村弘氏のことを何も知らない。
でも、本書を読んでいると、きっと穂村氏は人が気づかないような感情の小さな揺れや、心の繊細な動きをキャッチし、その一つ一つに丁寧に向き合える人で、さらにそれを言葉にできる天才なんだろうなと感じる。
繊細だから、できること。
私は、生まれつき感受性が強く、人一倍敏感な気質をもつHSS型HSP。繊細な部分を持っているために、人よりも疲れやすい。
やりたいことはたくさんあるのに、それをこなせない現実。
「どうして、頑張れないんだろう」と考えてしまう日もある。
でも、穂村氏の本に触れると、「繊細さ」をもつからこそ、なせるわざがあるんだと思える。
私には、穂村氏のように文才はない。
でも、私だからできることがある。
繊細だからこそ、できること。
疲れやすい私だから、できること。
カラダの不調が多いからこそ、できること。
自分の弱みを強みと捉えて、自分の可能性を広げることができるなら、こんなに嬉しいことはない。
どんなに頑張っても変えられない現実があるのなら、視点を変えてみる。
もちろん、誰しも自分の嫌なところばかりが見えて、恵まれている違う誰かと比べて、落ち込んだり悔しくなるときもあるはずだ。
それでも、腐らずに今の自分に優しく寄り添うことができたら、何度でも前を向けるんじゃないかと思う。
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