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私から薬剤師を取って考えてみる

薬剤師ドラマのアンサングシンデレラを見ていたら、こんな記事がでてきました。

石原さとみ主演『アンサング・シンデレラ』に医師が呆れ声 医師も看護師もゴチャまぜ
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12156-742608/

・石原さとみ主演『アンサング・シンデレラ』(フジテレビ)の評判が芳しくないという
・ドラマは石原さとみの他、元乃木坂46の西野七瀬が新米薬剤師役で登場し、注目を集めた
・第2話の医師も看護師も薬剤師もゴチャまぜな内容に、現役医師からは呆れ声も
記事内容一部抜粋
そもそもドラマは医師、看護師、薬剤師をゴチャまぜにしたテキトー感アリアリだという。
「第2話では葵が医師に、調べた薬を緊急連絡。医師がそれを使い、命を救うオチ。仮に患者が絶命した場合、誰が責任を取るのか。当然、医師ですよ。薬剤師の指示で、緊急医療で対応する医師など絶対にいません。」(前出の医学誌ライター)
そもそも薬剤師は全く仕事が違う。
「薬剤師は化学式に長けていて、A素材とB素材とを調合するとC薬ができるなどということを理論的に理解しています。医師は、C薬の効能は分かっていても薬は作れません。だから製薬会社が存在するのです。大学も医学部は医学科、看護科ですが、薬学部は別物。ドラマの制作者は分かっていないのでは」(前出の大学病院医師)

などと薬剤師批判の内容が書かれていました。これに関しては、このようなことを考える人もいるかと思うので、細かいツッコミはいれませんが、ある気づきがあったので、今回はその内容を書いていきます。

医療チームのヒエラルキー構造

そもそも、なぜこのような記事が完成したのでしょうか。

それはやはり世間の認識が「医療は医師がリーダーシップを発揮していて、そのヒエラルキーの下に薬剤師がいる」だからだと思います。

もちろん持論としては、仕事をするときは職能が違うため単純にヒエラルキー構造で例えられないというのが意見です。
しかし、この記事では「医師を出せば薬剤師が反論しても痛くもない。世間が納得すれば良い」という意図が見え透いて書かれています。薬剤師としては悔しい思いを抱きつつあります。

ただ、この事実を、そのような視点で見る人も一定の数いると捉えて「コツコツ患者さんのお手伝いできるように薬剤師が行動していけば、いつか認識が変わる」と思って業務に励みたいと思っています。


では、抽象化して考えた際に、自分は受け入れられるか


私はこの記事を「薬剤師批判」としても見ていましたが、別の捉え方でも考えてみました。

もし、薬に詳しい登録販売者が出てきたら、薬剤師として受け入れられますか?

この視点です。登録販売者の試験は

2019年の全国平均では43.4%という結果であり、国家資格の中では比較的高い割合でもあるため、独学での合格を目指すこともできるといわれています。 試験合格のための勉強期間は人によりますが、最短で約3ヶ月前後が必要です。 引用元

このようになっています。薬剤師は6年間勉強している立場からすると3か月の勉強で何がわかるんだろう…と感情をいだいてしまいます。もしかしたら、先ほどの記事でインタビューを受けた医師も同じことを思ったのではないでしょうか。

だから、私はこの記事から学んだことは「職種という肩書でなくて人の能力」で見る癖をつけていきたいと思いました。長年の間、ものすごく患者さんに寄り添って、薬に非常に詳しい登録販売者さんがいるかもしれません。

そのときに、感情では否定してしまうかもしれない。ただ、そのときは、この記事を思い出して、その登録販売者さんを尊敬し、患者さんのフォローを一緒にやっていきたいと思います。

逆もしかりです。私から薬剤師を取ったら何が残るのか。

それを意識して日々自己研鑽に励みたいと思います。

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