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[小児科医ママが解説] まとめ「乳幼児突然死症候群(SIDS)」

健診や外来で、ふと、乳幼児突然死症候群(SIDS)についての不安をぶつけてくださる親御さんがいらっしゃることから、なるべく医学的な根拠をおしめししつつ、書いてきました。

SIDS連載として掲載してきた(初回もふくめると)計10本の記事を、以下にまとめます。

今後また追加する可能性がありますが、一度まとめておきますね。

次回以後は「おうちで健診」シリーズとして、
乳幼児健診で普段わたしたち小児科医が注意して見ていること、
お家でもできるチェックについて、連載していきたいと思っています。

「正しく・ちょっとふみこんで知る」ことで、
漠然としていた・見えなかった不安が見えてくる。
そして、不安とつき合って・乗りこえていく。

そんなお手伝いができたら幸いです。


【SIDS(乳幼児突然死症候群)の連載をはじめます】知ることは、安心につながる。
米国小児科学会が推奨している、SIDS対策の一覧ものせています。

【vol.1】”うつぶせ寝”は本当に悪いのか。すぐ寝返っちゃうんだけど、どうしたらいい?
うつぶせ寝は、たしかにSIDSのリスク。でも「寝返り返り」ができたら、うつぶせ寝でもOK!・・・と言えるために、注意できること。

【Vol.2】ミルク+母乳でもSIDSに効果はある?添い乳はOK?
完全母乳や、母乳の期間が長いとSIDSにより効果がありそう。添い乳は原則、避けたほうがいいけど、ケース・バイ・ケースだよね、という話。

【Vol.3】自宅の酸素モニターで、SIDSが防げないのは、なぜ?
実際に、モニターつけていてもSIDSで亡くなった報告あり。自宅用モニターの精度・低温熱傷のリスクを考えると、推奨できません。

【Vol.4】SIDSは本当に"原因不明"なの?SIDSになりやすい子は、事前にわからないの?
SIDSの「原因の一つになりうる」心臓や自律神経にかかわる遺伝子の変化などの報告はある。が全員に調べるわけにもいかないし、調べたところで防げない、という話。

【Vol.5】添い寝はどれくらい、SIDSのリスクを上げるのか?
添い寝のコンビで、SIDSリスクが上がってしまう原因について(喫煙や、枕・ブランケットなど)。

【Vol.6】添い寝はダメでも"同じ部屋で寝る"のは、効果あり?!
寝具は親子で共有しないけど、親子で同じ部屋で寝る「同室寝」のススメ。

【Vol.7】これだけは絶対に守ってほしい!赤ちゃんのベッド環境。
SIDS対策として絶対守って欲しいポイントについて(固い寝具・スリーパーを使う、ベッドガードは使わない)。

【Vol.8】”過剰な体温上昇”はSIDSのリスク。室温やお洋服の目安は?
赤ちゃんを温めすぎない、室温やお洋服の目安について。

【Vol.9】"正しい"おくるみで、SIDS対策を。
「上半身しっかりめ・下半身ゆったりめ」で、SIDS対策・股関節にもやさしい、おくるみを。

(この記事は、2023年2月7日に改訂しました。)

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