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藤井青銅の本

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プロフィール紹介も兼ねて、これまでに出した本を紹介。
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2015年3月の記事一覧

戦国史

唯一の戦国史本「戦国時代のある一点(時代・場所)を切り取る」
「登場人物は二人のみ」
「マンザイ・コントのような台本形式」
 …という方式で、戦国時代を書いた本。ギャグ満載で書いているので評価は低くなりがちだが、実はかなり難易度の高いやり方で本を作った、と思っている。野暮を承知で言えば、一見くだらなく見えるものの方が手間がかかっているのです(これはぼくだけじゃなく、すべて)

 これが売れたら、「

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近現代史

 次のジャンルは「近現代史」。むろん、前ページの「通史」の中でも、終盤には近現代に触れている。が、ここでは、近現代のみを扱っているもの。
 実は、近現代史というのは、日本の学校教育が一番「苦手」とするジャンル。なぜかというと、役人と多くの教育関係者は「答えがあるものを教えるのが教育」だと思っているからだ。ゆえに、答えがよくわからず、評価が定まっていないこのジャンルには尻込みしてしまう。採点しにくい

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日本史(通史)

 今回この本を出したことで、
「過去にぼくが出した歴史ジャンルの本って、どのくらいあるのかなあ?」
 と思った。そこで、ジャンル別に分類してみようと思う。最初は「日本史の通史本」。

元号で日本史を見る まずは、新作のコレ。もちろん、すでに「元号」に関する本はあるが、ほとんどが「元号」そのものを論じたり解説したりするもの。「元号を通して日本史を見てみよう」という視点は珍しい。
 なので、通史本と見

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東洋一の本 4

東洋一の本 4

 この本は小学館から出た。本文中にも書いてあるが、小学館の国語辞典を編集している部署からだ。
 小学館には「日本国語大辞典」という我が国最大の国語辞典があることで有名だ。なぜ、その編集部でこの企画が通ったかというと、なんと、
「東洋一の項目が載ってない」
 からだ。
 ぼくの「こんな本を書いてみたいんだけど…」という提案に、調べてみたら載ってないことに驚いた。ここだけでなく、日本中すべての国語辞典

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アラサーの平成ちゃん

 新しい本が出ます。
 ぼくの過去の本は、ほとんど単著。ショートショートはアンソロジーに入っているものもありますが。今回は、はじめて「共著」という形になります。

 元々はぼくが「日本の元号は、大化から平成まで247個ある。それを全部、擬人化すれば? 軍艦だって擬人化してるんだから元号をやってもいいでしょ?」と乱暴なことを言ったところから始まりました。
 その漫画部分を、売れっ子のもぐらさんと組む

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東洋一の本 3

東洋一の本 3

 この本を作った時「東洋一学会」のHPを作った。Web上で展開する「学会遊び」だ。全国で見つけた色々な「東洋一物件」を投稿してもらって遊ぼうとしたのだ。
 が、2005年の時点で、これは少し早すぎたようだ。HPへの投稿・書き込みでは、ハードルが高すぎたのだろう。

 下って2014年「ゆるパイ図鑑」を出した。

 この時にやったのが、「日本ゆるパイ愛好学会」だ。この頃になるとSNSが盛んになってい

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東洋一の本 2

東洋一の本 2

 この本は各方面で取り上げてもらった。文化放送の吉田照美さんの番組「やる気MANMAN」にゲストに出たことがあった。
 かつてぼくは駆け出し時代、「てるてるワイド」でコーナーの番組を書いていたことがある。新人当時のぼくはつつしみ深かったが、年をとると図々しくなるもんで、平気でゲストに出た。

 照美さんは本のテーマを面白がってくれ、トークは盛り上がった。それはいいのだが、その日の夜、ある人物から「

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東洋一の本

 ある年代以上の方は「東洋一の…」というフレーズに馴染みがあるだろう。その根拠は何か? いや、そもそも「東洋」とはどこか? ということを不必要に追った本。
 藤井青銅本では珍しいルポもの。各方面から、たいへんに評価が高かった本です。

 この「新刊ながら古本」みたいな見事な装丁は、今をときめく名久井直子さん。本文中に、ぼくの手伝いで調査してくれる若手作家が出てきます。ぼくが、彼の名・加藤陽一の中に

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誰もいそがない町 2

 この本の中の一編が、とある高校の入試に出題されたことがある。(当たり前だが)試験が終わったあとで、連絡があった。
 ぼくは、
「記念にその試験問題を送ってもらえませんか?」
 とお願いした。

 届いた試験問題は、本から「知らなければならないこと」という一編を丸々引用したあと、そこから八つの設問を作ってあった。解けるかどうか、チャレンジしてみた。
 語句を入れる問題などは簡単にできたのだが、「著

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誰もいそがない町

 ショートショートと、詩と、エッセイとをミックスしたような話を集めた本です。「いわゆる青銅テイスト」ではないと思う方も多いでしょうが、「いや、たしかにこういう一面もある」と思う方もいるでしょう。

 この本についての長い長い物語は、ブログ「青銅庵」の「こんなにもいそがない企画」に書いてます。実はこの長い話の中に登場する編集者のO氏というのが、このnoteの「ラジオな日々 その3」に出てくるO氏なの

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