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なぜシンプルライフを目指すようになったのか、個人的なお話

これはとても個人的なお話です。
整理収納やすっきりした暮らしにご興味があって、わたし個人についての興味はそれほどない方はスルーしてくださってかまいませんー!

ここでは簡単なプロフィールも兼ねて、なぜわたしがシンプルライフを目指すようになったのか、そのことを少しお話したいと思います。

わたしは元図書館司書です。

小さい頃から本が好き、書くことが好きでした。

図書館の仕事は見た目によらず、体力仕事で大変でしたが充実した時間を過ごせたと思っています。今思い返せば、図書館は本を貸して返却された本をもとへ戻す。利用者の方が使いやすいように常に棚を整えておく。この「整える」ことに対する心地よさを知ったのは、図書館司書の仕事が原点だったように思います。

その後いろいろあって、父が他界。

それをきっかけにパニック障害を発症しました。

最初はめまい。特に大量の物が陳列されたスーパーやドラッグストアの棚の前に立つと、ゆらゆらと揺れているような感じがしてそのまま気絶してしまうことも。人混みも同じでした。しばらくは家からいちばん近いコンビニに行くのも一苦労。常にめまいとの戦いでした。

せめて家だけは自分が安心していられる場所にしたい。

そう思って気づけばコツコツ片付ける毎日が続きました。片付けるなかで気づいたことは、目の前がすっきりするほど心が落ち着くということ。つまり目に入る情報量が少ないほど、体も安定していったのです。かと言ってすべてのものを捨てまくったりしたわけでもなく、自分の好きなものや必要なものがほどよく使いやすくある、という状態のほうが精神的にも安心できたので、ミニマリストを極めたわけでもありませんでした。

そんなふうに家を整え、心を安心させるコツを徐々につかんできたとき、友人がうちに遊びに来てくれました。

さやちゃんちはいつもなんだか心地よいねー!

その子はいつもそんなふうに言ってくれました。その頃、ちょうどわたしはnoteで整えることについての記事を書き始めたときでしたから、友人にその記事を読んでもらいました。

すると後日、友人が興奮ぎみに電話をくれたのです。

なんとわたしの記事を読んで発奮し、45リットルのゴミ袋一つ分のいらないものを捨てた、パッケージのラベルも全て剥がした、そしたら本当に気持ち良くなった!と話してくれました。

友人いわく、

今まで無意識にいろんな情報が入ってきていつの間にか疲れていたことに気づいた、と。

それはわたしがパニックと向き合うなかで無意識にたどり着いた答えとまったく同じ答えだったのです。

わたしの体がラクになるためにしていた「整える」ということが、もしかしたら他の人たちを心地よくすることにもつながっているのかもしれない。友人の気づきがわたしの閉ざされていた暮らしの突破口になりました。

自分のnoteがただ単に自分だけのものではなく、今無意識に心疲れている人たちの助けになれるのかもしれない。そう思えたら近くのコンビニに行くことも大変な自分にとって、生きる希望すら湧いてきたのです。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、シンプルライフはそれほどにわたしの人生に大きな気づきをもたらしてくれました。

いつかわたしの暮らしの気づきが一冊の本になったらいいな、今はそんな希望を持っています。それはまだ社会人になりたての自分が図書館の本を毎日整えながら無意識に思っていた願いだったかもしれません。あの頃、ただ一生懸命に本の背表紙を揃えては、ずらりと気持ちよく並んだ本たちに抱いていた憧れと尊敬の気持ち。そのまっさらな気持ちが今noteを綴る原動力になっています。


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