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オタクになる人ならない人

他の記事を書いていた途中でふと
自分のこともちょっと書いてみよう、自己紹介的なものも書いてないし、と思いました。


前までの記事どれか一つでも読んでいただけたらわたしがオタクであることは間違いなく伝わると思いますが、いつからオタクかというとかれこれ10年前。
けれどもっと前、なんなら物心ついた頃からその兆候はありました。

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子どもの頃のわたしは物の収集癖がすごかった。もちろん親に買ってもらっていたものだが、子どもながらに「これを自分以上に持ってる人はいないんじゃないか」と思うくらいには、ハマったものはとことん集める子どもだった。

中高の学生時代はジャニーズにハマったこともあれば、歌手やモデルですごく好きな人がいたりもしたが、何せ金がない。子どもの頃のようになんでも買ってもらえたりはしないし、お小遣いもまだ少なかった。
この頃が一番一般的というか、好きなものはある、だからといってお金をめちゃくちゃかけてるわけでもそればっかりに時間を使うということもない、塾も部活もあるし友達とも遊びたいし恋愛もしたいし服もコスメも欲しいし…と、いろんな方面にバランスよくベクトルが向いていたと思う。

大学に入り、ダンスを始めたことでアイドルの沼に足を踏み入れることになるのだが、それがまさかのAKB。
きっかけは全然覚えていないけれど完コピとかから入っていったのだと思う。
たくさんいる中から推しを見つけられる楽しさもあった。(とか言って推しは超メジャーな大島優子でしたが)ポケモンにハマっていた子どもの頃を思い出し、同じだなあと思っていた。(わたしの中ではAKB≒ポケモン)(ポケモンの推しはイーブイでした←)
しかしCDを買おうとも現場に行こうともファンクラブに入ろうとも思わなかった。バイトもしてたしお金がなかったわけではなかったが、彼女たちにお金を払いたいとは1ミリも思わなかった。ただ日々動画を見て歌って踊って、総選挙で50位くらいまで予想を書き出し答え合わせをする程度だった。(程度?)
これは人によってはそれはもうオタクだよと言うかもしれないし、それは違うと言う人もいると思う。わたしはこの時はまだギリオタクではないと思っていた。
サークル活動や友達との飲み会のほうが遥かに楽しかったし、学校の課題もたくさんあり、アイドルはその隙間時間で楽しむもので生活の一部でしかなかったからだ。

そうして社会人になり、相変わらずアイドルは好きだったが関心が日本から出ることはなかった。
そんな社会人3年目のある日、、出会ってしまった。
SUPER JUNIORである。
元から人のブログを読むのが好きで、ネットサーフィンしながらいろんなブログを読み漁っていた時、とあるK-POP好きの方のブログに辿り着き、そこで見たSUPER JUNIORのドンヘの写真を見て一目で落ちてしまった。あの時の衝撃とそこからのハマっていくスピード感は今でも覚えている。(※ちなみに今の推しはウニョク(9年目で推し変しました←

みるみるうちにグループごと好きになり、高速でプロフィールや曲を覚え、そっこーでファンクラブに入会し、コンサートに申し込んでいた。
さすがライブドルと言われるスーパージュニア、一度コンサートに参戦したらさらにハマり、もうここからは誰がどう見てもオタク、という感じだった。
コンサートは国内なら全ステは当たり前、海外公演もアジアなら可能な限り行っていた。多い時は毎週週3くらいで参戦するのが数ヶ月続いたりして、高速バスや深夜便であちこち飛び回っていた。グッズ列に並ぶために前日入りしたり、スタンディング列に炎天下の中8時間並んだこともある。とにかく体を張っていた。
参戦しすぎて、衣装や髪型で「これはどのツアーのどこの国のどの曲の時のものだ」とかは大体わかったし、曲ごとの推しのステージの動きも大体把握していた。
今はペンタゴンメインでnoteを書いているが、過去にスーパージュニアのブログも他所で書いていて、一日に何千〜万アクセスあるKぽジャンルの中でも上位圏に入るブログだった。

生活の全てがスジュ。時間もお金も彼らのためなら惜しまなかった。
社会人になっても続けていたダンスも、彼らを追う時間が優先となり3年半程お休みしたし(推しが入隊して復帰しました←)、予算は年間で60万だったが、実際は3ケタいくかいかないかくらいは毎年使っていた。(予算とは)
これがオタクなら、やはりAKBが好きだった頃のわたしはオタクではない。


Kぽにハマってからも途中途中でいろいろなグループに心奪われてきたけれど、恐らく "落ちた" のは、スーパージュニアとペンタゴンだけだと思う。
コロナでなければ今頃スジュにハマった頃と同じような時間とお金の使い方をしていたに違いない。

なぜこの2回、わたしは落ちてしまったのか?
自分の趣向どストライクなグループに出会ってしまったから、それはもちろんそうなんだけど、それだけだろうか。

たぶん、この時のわたしは

精神的にかなり追い詰められていた。


スーパージュニアにハマった時は社会人3年目、本社営業部に異動したばかりの頃だった。
やりたくもない分からないことだらけの仕事、馬の合わない上司、プライベートも上手くいかず、、結局最終的に精神科に通い会社を辞めることになる。

ペンタゴンは1回目のコロナ自粛要請の時だ。
仕事が完全に止まってしまい、誰とも会えない日が続いた。それでも自分なりに一人の時間を楽しめていると思っていたが、将来が不安になり、とにかく仕事がしたかったし、寂しかった。

基本だめな人間なのでこう何かあった時、自分の中で解決することもできなければ誰かに相談したり頼ったりも上手くできない。
アイドル、すごく逃げ道にちょうどよかったんだと思う。2.5次元という現実のようで現実じゃないようなところも、彼らに狂っている時間は何もかも忘れられるところも。
今は純粋に好きな気持ちのほうが大きいが、きっかけは "逃げ" だったんじゃないかと思っている。


アイドルのもう一ついいところは
だめな自分にもできることがある、微塵ながらも役に立てることがあると錯覚できるところだ。

AKBには一切お金を使わなかったわたしが水に流すようにスジュに貢いでいたのは、半分は自分のため、もう半分は彼らの売上・実績に貢献したかったからである。
自分がお金を使うことで彼らが1位を取ったり、毎年ドームツアー・ワールドツアーができたり、といったように。そして回り回ってそのお金で毎日おいしいごはんを食べて、お父さんお母さんに親孝行してくれたら…と本気で思っているのだ。

追い詰められている時は「自分はだめだ」という気持ちがより強くなる。
そんな時、アイドルにお金を使うことが救いになったのだ。

ブログをたくさんの人に読んでもらえていたことも救いだった。
仕事で嫌なことがあっても、帰ってきてブログを開き彼らのことを書いていると、その時だけはスーッと忘れられる。大事な居場所だった。

だから結局彼らのためとか言ってることも全て自分のためということになるのだが。
わたしにとってアイドルは、少しでも自己肯定するために必要なツールだった。


オタクにならない人は
⚫︎追い詰められた経験のない人、人生上手くいっている人
もしくは
⚫︎問題を自己解決できるスキルがちゃんとある人、自己肯定感の高い人、自信のある人、所謂一般的にちゃんとしている人
だと思う。

オタクはよく「オタク辞めたい〜〜」などと言うが、そもそもオタクは辞める辞めないとかいうものではない、その人の性質だ。
わたしのような人間は、何か大きな変化がない限り、追い詰められる度に助けを求め何かにハマるようになっているらしい。

ずっと対象がアイドルかは分からないが、わたしはこれからも何かのオタクではある気がする。


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