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(感想)希望はある、続けよう

(以下、筆者Xより転記)

『映画 ◯月◯日、区長になる女。』観賞。住み慣れた自宅が道路計画により立ち退き対象になる?それを知ったペヤンヌマキ監督は杉並区政について調べ始める。すると道路計画はいくつもあり、それに反対している住民もいる。住民たちは自分たちの意見を反映した区政を行う区長を求めていた。

そこで候補者となったのが岸本聡子さん。監督は彼女の選挙活動を追い、カメラに収める。応援する人々は皆、それぞれに杉並のことを考えているが、皆の意見が全く同じというわけはない。考え方の違いで疲弊する岸本さん。

それでも岸本さんは諦めなかった。地域主権主義(ミュニシパリズム)の実現に向けて活動を続ける。応援者の中には、一人で街宣をする人、ミュニシパリズムの歌を作る人なども現れる。皆、何かしなきゃと思っているし、自分の住む杉並区のことを思っているのだ。

映画はペヤンヌ監督の変化と、岸本さんの変化を追いながら、その周辺で奮闘する人々の変化も描きだしている。みんな、自分の暮らしを守り、良くしていくために一生懸命なんだと思ったら、泣けてきた。暮らしと政治は切り離せない。

観賞した回はペヤンヌ監督の舞台挨拶があり、その後のお話なども聴くことができた。やはり区議会は紛糾しているそうだ。それでも、岸本区長の誕生を受けて議員になった人々や、応援を続ける人々の存在があることが、希望だと思う。

私が応援した候補者が当選することのほうが希で、都民でもないのに悔しい思いになったりしているが、そんなに鮮やかに変わることなどないのだ、ということも感じさせられた。ちょっとずつだ。地道にいこう。

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