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(感想)いつも資金がありません
(以下、筆者Xより転記)
劇団夢宇人『老後の資金がありません』観賞。原作小説未読。パンフレットによると上演許可は得ているが、舞台化にあたってオリジナル脚本、結末であるそうだ。祖父の死、娘の妊娠と結婚、祖母の同居……さまざまな出来事が重なって資金難に陥ってしまった家族の物語。
どこの家庭でもお金にまつわる問題は、こんな風に起きているのだろうなと思わせられる。家族同士のやりとりの遠慮なさ具合、そのちょっとした言動におかしみを感じた。
ちょっとした事件におとがめはなく、でもまあそういうこともあるのかもしれない。「普通の家庭」では、実はこんなふうに少しひやひやする出来事が起きているものなのかもしれない。
金銭問題に劇的な解決はしないけれど、希望が見えて幕が下りる。他人の家族だから冷静に眺められもして、笑えもする。でもお金の問題だから、ひるがえって自分の金銭観について考えざるを得ない。
劇団夢宇人は結成から34年目になる劇団で、毎年この時期に公演しているそうだ。演劇を長く続けていくことの良さが形になっているところを見せてもらえた気がした。
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