シワシワがサラサラに
シャツを着ていく必要が生じ、衣類箱からシャツを引っ張り出した。シワシワでクシャクシャだった。誰だ!シワを伸ばさずにしかも畳まずに箱に詰め込んだ人は!私だ!
ということでアイロンをかけることにした。シャツをシワシワのまま収納していたくらいだから、私にはアイロンをかけるという行為が億劫に思える。割と時間もかかる。うちにあるアイロン台が低いこともあって、長時間しゃがんでアイロンをかけていると体が痛くなってくる。とはいえシワシワシャツを着るわけにはいかないのだから、これはやらねばならない大事な仕事なのだ。
心を決めてアイロンとアイロン台を出して、ベッドの上にアイロン台を置いた。これで高さが出て、立った姿勢でアイロンを使うことができる。この立って行う作戦が功を奏したのか、アイロンがかけやすい。かけやすいので、適当にさっさと済まそうという気持ちを抑えて、丁寧にアイロンをかけることができた。シワがとれていく様子を見ていると、気持ちがよい。綺麗になったシャツを見ると嬉しくなる。嬉しさのあまり、同じようにシワシワクシャクシャになっていた他のシャツにもアイロンをかけていった。全部で6着かけた。仕事をやり遂げた達成感を得ることもできた。
座ってやっていたことを、立ってやることにしただけで、この違いである。改善点を見つけ、どうすればそれが良くなるか考えて、そのために工夫をして、それを実行してみた上で、改良していくことが大切だ。
これは家事に限ったことではないのだろう。こんな状況だから、こんな環境だからできない、と諦めるのは簡単だが、どうにかしてやりたいことが可能にならないか、諦める前にちょっとだけ考えてみたらいいと思う。考えた結果、いいアイデアが浮かばないとしたら仕方ない。でも、何もしないで無理だと決めて終わりにするよりはいいのではないか。
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