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どれだけ承認されても

「熟成下書き」ということなので、下書きに残っていたこちらを。まとまらない!と思って止めてました。もう続きなんか書けません。

どれだけ承認されても、承認欲求というものは消えません。
むしろ、もっともっと、と欲しくなるように思います。

なぜ、今、受け取っている承認で満足できないのでしょうか。それは、その承認が永遠ではないから、なのではないでしょうか。「いいね」と思う気持ちが、次の日まで続くかどうか。「いいね」だったものが「よくないね」に転じてしまうこともあります。それは仕方のないことです。何もかもが変わっていく。変わらないものは生き残れない。だから永遠というものはこの世界にはありません。多分。

ということに気付いていても、人は変化を恐れるのでしょう。安定したいのでしょう。だから消費期限が切れたと思われる「いいね」の代わりになる新しい「いいね」を欲しがります。一つなくなっても、一つ増えれば、数としては同じです。何も変わってはいません。これで安心。

いいえ、数が変わらなくても、内容は変わっています。「いいね」に誰かが持たせる意味は、その人の数だけあります。読んだよ、くらいの意味の「いいね」もあれば、素晴らしい、の「いいね」もあり、頑張ったね、の「いいね」もあります。とりあえず押してみた「いいね」だってあります。

変わらないものはありません。自分だって変わります。だけど、「このときこうだった」という記憶や記録は、変化することが少ないと思います。記憶は薄れ、間違うことがありますし、記録は参照できなくなってしまう可能性がありますが。

だから人は、幸せだったこと、好きだと思ったこと、よかったことなどの快い出来事を残します。苦しかったこと、悲しかったことも残します。そこに大事な意味を感じ取ったものを残していきます。

「いいね」を受け取った時の感情も、記憶か記録に残せばいいのです。例え、その時「いいね」を送った人が、今、同様の気持ちを持っていないとしても。かつてよいと思ったことは、事実として残ります。


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