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カウンセラーとして思うこと

現在、カウンセリングルームにお越しになっている方は今まで当たり前にできていた様々なことができない現実に見舞われ多大なるストレスを受けてカウンセリングにお越しになっています。

叶うはずだった夢が実現できなかったり、会えるはずの人と会えなくなったり・・・きっと、誰もが今まで当たり前だったことが、当たり前でない事に気づき、ストレスを抱えてみえることと思います。

カウンセリングルームで感じている様々なことについて、書きたいことは、たくさんあるのですが

まず、今、一番気になっていること。

それは、高齢の方が、家から出れなくなっていることで、「物忘れ」がひどくなったり、体力が低下している現状です。

私のクライントさんの中にも60代~80代の方がお見えです。とても辛抱強く自分を犠牲にしてでも家族を大切にする生き方を貫いてきている方が少なくありません。自分が家族と会うことで、家族に何かあってはいけないと思い家族にも会わず、普段ならお友達と定期的に会っていたり、習い事をしていたり、時々、デパートへ買い物に行ったり・・・

そんな日常を奪われ、家で1人、もしくは夫婦でいると、TVからはマイナスな情報が流れ不安になり、孤独を感じたり、自分の人生を振り返ったりされるわけです。

今日は、何が伝えたいかと言いますと、もし、この投稿を見てくださる方の中に、高齢の親御さんと離れて暮らす方がおみえでしたら、どんな内容でもいいので、電話をかけてあげて欲しい。何でもない日常の事を話してあげて欲しい。もし、会える時間があるなら、会いに行ってあげて欲しいのです。

手紙でもいいです。LINEでもいい。日々の生活の中で、大切な親御さんを大事に想っていることを伝えてあげてほしいですし、かけがえのない存在であることを行動で伝えてほしいと思います。

親御さんと話すことで、きっと、あなた自身も癒されます。

人は話すことで心が満たされ、人と人との関わりの中で喜びを感じます。お互いに誰かの役に立っていること、支えになっていることは、自己肯定感を上げてくれます。

足りないもの、ないものに目を向けるのではなく、与えられているもの目の前にある大切なものに目を向けて欲しい。

日々の生活の中に、たくさんの大事な人がいて、忙しい毎日かと思います。

でも、こんな日常が続いてしまうと、大切な親御さんの記憶や心が、今までと同じ状態で続かなくなってしまう可能性があります。コロナの感染も心配ですが、コロナの陰に隠れてしまう、人の心の問題がとても心配です。

あなたの大切な人のために、大切な人を大切に想っていることを伝えてほしい。それは、必ずあなた自身を大切にすることに繋がると思います。

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