言葉の力を糧にして、今日も私はお仕事する。
私は、人と話すこと、が好きだ。
「言葉」は
人に勇気を与えることができる反面、心をあやめる武器ともなる。
それを痛感したのが、小学生時代のいじめの経験からだ。
ことの発端は、私の“声”だったと思う。思い当たるとしたらそれだ。
私は人よりも声のキーが高いことから、
「ぶりっこ〜」と当時保育園時代から仲良くしていた女の子に、男の子と一緒になって馬鹿にされた。
その時に、「違うもん」と言い返せなかった。言い返すことがいけないことだと思ってたから。
でも、それは間違いだった。
それに気づけたのは、大学生になってからだった。
心の声は、自分で言葉にしないと、何も伝わらない。
普段仲良しの友達と話している時は、ムードメーカー、とまではいかないけど、いつも話題の提供者として場を盛り上げる立ち位置に回ることが多い。
が、あまり話したことがない人の前では引っ込み思案になってしまう両極端な自分もいる。
だが、語学系の大学に進学したことをきっかけに、「自分の言葉で自分を表現する」ことの重要性を知った。結局、自分のことは自分が一番知ってるし、相手に伝えるためには自分で言葉にしていかない限り、届かない、ということをコミュニケーションを学んでいく中で気づけたのだ。
私の言葉で人が変わる、なにこれオモロ。
この重要性に気づけた私は、アルバイト先にラーメン屋を選んだ。
小学生の頃からずっと家族で気に入っていたラーメン屋さんだ。
そこで、接客業の楽しさを知った。
自分のアプローチ次第で、言葉の掛け方でお客様からの反応が変わるのだ。
だから、新卒の私は迷わず接客業の世界に飛び込んだ。
昔からお洋服が大好きだった私は、はれてアパレル店員になった。
新卒で天職に出会えちゃった☆けど、、、
アパレルの仕事は実に楽しかった。
自分の体型にお悩みの方、本当は着たい色があるのに私には似合わないからといって躊躇されている方、新しい自分に出会いたいとトータルコーディネートを任せてくださる方。
私は、毎日一期一会のお客様に対して全身全霊でおもてなしをした。
少し照れながら私の選んだお洋服を身に纏ったお客様が、心の底から喜んでくださる。この仕事は私の天職だと思っていた。
が、言葉を素直に伝えすぎるところがあり、周りのスタッフ達と度々衝突していた。「素直に伝えてくれることは嬉しいけど、聞き手の気持ちも考えてね。あなたが思ってる以上に、あなたの一言は影響力があるんだよ」と言われ続けていた。
なのに当時の自分は、自店売り上げ1位を連発していたこともあり、踏ん反り返っていた。聞く耳を持てていなかった。そんな事言ってるけど、あんた達は売り上げに貢献してないじゃん、なんてクソ生意気な後輩だった。
のちに、副店長まで昇り詰めたが、店長と馬が合わず自主退職した。
営業職は、自分売り。得意なはずなのに一歩も足が出ない。
次に、数字が努力に変わる面白さを知った私が選んだ職種は、営業だった。
しかも、営業の中で最も難しいと言われる広告営業。(※私調べ)
難しいからこそチャレンジしてみたかった。
が、営業は自分売りなんだよ、と教えてもらってもどのように行動を変えたらいいかわからなかった。BtoBの営業だったから商品の良さをアピールするのが仕事でしょ、と思った私は先輩からのアドバイスの真意に辿り着くことができず、とにかく商品の押し売りをするばかりだった。
また、扱っていた商材は世の中ではもうオワコンに近い存在だと卑下していたこともあり、うまくプレゼンができず、挫折に終わり広告業界から後を引いた。
その後、メンタルダウンもしていたこともあり、
私になんて正社員は務まらない…という思いで、派遣で営業事務に就いた。
やらされ仕事、こんなつまらんものはない。
ザ・OLな毎日。
定時を心待ちにして帰る日々。
ただただ営業さんが取ってきた仕事の補佐をする。
毎日鳴り止まない電話に誰よりも早く出る。なのに、眠い。
やっと覚えた業務は、この会社でしか使えない。
本当は、こんな仕事してたくない。私は私で、仕事を掴み取りたい。
毎日受動的なこの仕事は、今まで主体的に仕事をしていた私には性に合わなかったのだ。
そんな思いを気づかせるかのように、契約期間3年という雇用だったにも関わらずやっと6ヶ月が経った後、契約更新はしませんと告げられた。
接客✖️営業。やっと、たどり着いた。
“今度こそ、本当にやりたい仕事に就こう。”
そう思った私は、昨年から 接客業×営業 の仕事に転職した。
転職してからやっと1年経った今、この仕事に出会えたことを本当に幸せに思う。
不完全燃焼になってしまった接客と営業の仕事。
やはり自分の中では諦めてなんていなかった。
本当は、もっと頑張りたい、結果を残したい、と思い続けていた。
それに気づかせてくれた派遣時代の私に感謝している。
本当にここまで頑張ったね。偉いぞ、私。
会員制のお仕事であるため、
毎日のように顔を合わせるお客様の変化に気づけることが何よりも楽しい。
人と話すこと、が仕事になる。私の一言で、人の思いや行動を変えられる。
この仕事は、常に時間と数字が隣り合わせ。
毎日毎日毎日目まぐるしい。なんてドラマティックな日常なんだ。
優先順位をつけて活動しようねと言われても、1位タイが常に5個以上あるから頭をフル回転して働き家に帰ったらばたんきゅ〜。
でもそんな毎日が楽しくて仕方ない。
やりたいことはどんだけでも頑張れる。だって楽しいから。
仕事はこの世に五万とある。
だからこそ、本当に自分がやりたいことを仕事にするべきだと私は思う。
社会人なって、早6年が経つ。
その中で転職経験4回の私が言うんだから、ちょっとは説得力あるよね?
自分の心の赴くままに。楽しいと感じる気持ちを大切に。
これが、私の仕事をする上のポリシーだ。
私はこれからも、人と話す、そんな仕事がしたい。
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