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娘の語学留学とオタ活

今、うちの娘は韓国に1年間の語学留学をしている。

昨日27才になった。

社会人4年目で仕事を辞め、
自分で貯めたお金で韓国留学することになった。

コロナ禍での留学は
ワクチン接種、出入国での数回のPCR検査、陰性証明に入国後の隔離。
観光VISAでは入国出来ないので留学VISAの申請など、
常時では必要ない書類の準備などもあり、
いくつかの超えなくてはならないハードルがあった。

いい年をした娘の退職と留学に、私は一切反対しなかった。
それどころか随分と背中を押した。

それは彼女がこれまでの26年間の人生で、自分からこれをやりたいと言ったことが一度も無かったからだ。
進学、クラブ活動、アルバイトに就職。
人生の岐路でどれも自分からは決めなかったし、こうしたいと言うことがなかった。
決めないと進まないので、
いつもこうしたら?こうするか?と、半ば強制的に進路を決めさせた。

それが26才にして初めて、
自分でやりたいことができ、
自分から行動したのだ。
私としては応援するしかない。

せっかくの人生。
自分で決めて進んでほしい。

周りの方から韓国留学してどうするの?と、よく聞かれる。
それは知らない。

初めて親元を離れて異国の地でひとり暮らしをし、
誰ひとり知り合いのいない所で人間関係を築き、1年間生活していく。

それだけで十分だと思っている。

彼女は今、大学の語学堂に通いながら、大好きなK-popアイドルのオタ活をしている。

韓国のアイドル達もコロナ禍の約3年は活動がままならず、無観客でのTV収録やオンライライブしかできなかった。

それが運良く、彼女が留学した2月頃からファンサイン会やファンミーティング、有観客ライブに有観客TV収録が始まった。
とうとう推しにも目の前で会うことが叶った。

推しとの思い出


そのためには必死で韓国語を解読し、応募して、当選すればビデオカメラをレンタルし、撮影し合える友達をTwitterで探す。
語学堂の韓国語の勉強より、
よほど実践的だろう。

オタクに国籍は関係ない。
韓国人、中国人、フランス人、タイ人、日本人などなど、
好きな推しを応援する気持ちに国境はない。

ここのところの混沌とした世界情勢には、多かれ少なかれ、誰もが身動きがとれない息苦しさを感じている。

彼女達の国境なきオタ活が、
こんな閉塞した世の中に一石を投じくれないだろうか。

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