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さようなら『ジャニーズ』〜私のささやかな報復〜

子供の頃、
あまり仲が良くなかった姉と
唯一協力し合っていたのは、
月に一度のアイドル誌の購入だった。
私が『平凡』、姉が『明星』担当。
ひとりで2冊買うにはお小遣いが足りなかったので、
1冊ずつ購入して貸しあいっこをした。
なんと50年前のことだ。

当時はフォーリーブスの全盛期。
おりも政夫、江木俊夫、青山孝、北公次。
4人組の男性アイドルグループだ。
私は青山孝、姉が江木俊夫のファンだった。
と言っても私はまだ小学1年生で、
4歳上の姉にうまく乗せられていただけかもしれない。
担当が被らないように仕向けることで、
アイドル誌の切り抜きを分け合うこともできるから。

こうして物心つく前から、
私のジャニオタとしてのオタ活は始まっていた。

もちろんその頃は彼らの事務所がどこで、
社長が誰とか全く知らなかった。

その後も次々現れる男性アイドル。
郷ひろみ、川崎麻世、田原俊彦、近藤真彦、シブカキ隊、少年隊、
そのあたりまでが、
私の小、中、高、大の青春時代を彩ってくれたアイドルだ。
今思えば、全員ジャニーズなのだから、
帝国と言われていたのも当然だろう。

そして1997年のKinki Kidsデビュー後にバックで踊る12歳の山下智久君に沼落ち。
2003年NEWSとしてデビュー。
関西のジュニアも応援しながら、
私のオタ活は再燃する。


その『ジャニーズ』が昨日消滅した。
いろいろな問題があることは横に置いておいて、
私には寂しいという気持ちしかない。



ジャニーズのコンサートは値段が安い。
学生も行きやすいよう価格設定されているらしい。
ジュニアなら8,000円
デビュー組でも9,200円
外タレやK-POPの15,000円とは比較にならない。
ジャニーズのコンサートやグッズ、ファンクラブの年会費の安さがありがたかった。

震災や自然災害が起きた時、
ジャニーズがボランティアとして現地に駆けつける。
被災地の人々も元気をもらったと思う。
そして莫大な寄付もする。

そうしたこれまでのタレント達の行いは、
今回すべて切り捨てられた。

突然タレントを切るという「手のひら返し」をしたスポンサー各社。
私も「手のひら返し返し」を執行。
マクドナルド、モスはもう食べない。
明治は買わない。毎朝食べる2粒のチョコはロッテに替えた。
花王さんおさらば。洗剤はP&Gかライオンだ。
日本航空には乗らない。元々ANA派だし。
アサヒキリンも飲みません。

私のささやかな報復。


企業の平均寿命は23.3年という。
60年以上続いたワンマン経営のジャニーズ事務所。
いろいろ膿も溜まっていただろう。
消滅は必然だったのだろうが、
あまりにも突然で悲惨な幕引きだった。

これまでありがとう。
名前は変わってもオタクはこれからも推しを推し続けます。

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