見出し画像

ハロー!ジャパニーズメタル その2

アンセム(ANTHEM)は日本のヘビーメタルバンド。1980年代半ばにデビュー、現在も活動しています。

「ワイルド アンセム」(WILD ANTHEM)は「ANTHEM〜パワーメタル戒厳令〜」というアルバムに入っている曲です。第1曲目です。

ラウドネスの「ラウドネス」、アースシェイカーの「アースシェイカー」、AIONの「愛音〜AION〜」と日本の3大バンド名イコール曲系の流れに位置づけられてもよい曲だと捉えています。

「バンド名イコール曲」はジャパニーズメタルにおおいのでは?と思います。ラウドネス、アースシェイカー、AION以外にも自バンドの曲を持っているでは、と。

もちろん、資料を集め分析すれば違ったねかもしれませんが、おおいという感覚と仮説を抱きます。聞く方もそれに違和感が無いのでは?
「バンド名イコール曲」のDNAは受け継がれています。X JAPANの「エックス」。アンセム流であれは、BABYMETALの「BABYMETAL×キバオブアキバ」でしょうか。

ふたつ目の至宝「ワイルド アンセム」(WILD ANTHEM)
ドラムのオープンハイハットのカウントで曲が始まります。ミュートを基調としたバッキング系ギターリフがオープニングを受け継ぎます。ベースはアイアンメイデン系のゴムゴムしたサウンド。

歌に入るとハイトーン、声質は幼さに近い若さにあふれるハイトーンヴォイスです。ヴォーカルは母音「ア」を持つ歌詞の箇所を歌うときはまっすぐ伸びやかに、母音「イ」はグリップ気味な歌い方をします(諸説有り)。

サビの前のコーラスのかけいあい部分「ワイルド!アンセム!!」に力感があります。

サビに入った「ワイルド!アンセム〜」の歌声がかっこいい。地域差有りと思いますが、アンセムのイントネーションは前にかかる「″アン″セム」、後ろの「アン″セム″」あるいは抑揚なく「アンセム」といろんな発音があると思います。

ヴォーカルはここを「ワイルド!ア〜ンセン」と歌います。「セムではなくセン」です。もちろん受け止め方は千差万別です。また、ミッドナイトという言葉も出てきます。ジャパニーズメタルは夜の音楽。

ここに洋楽の香りがあふれてシビれるところです。「あーこんなかっこい歌い方ができるヴォーカルなら世界デビューもすぐだ」とファンで良かったと。うっとりきます。


「ワイルド アンセム」はギター、ベース、ドラムとそれぞれ聞きどころたくさんですが、パワーのあるサビ前のかけあい、サビの歌い方に魅力があるジャパニーズメタルの至宝の一曲では思います。

アンセム「ワイルド アンセム」1985年リリース、アルバム「ANTHEM〜パワーメタル戒厳令〜」の一曲


ハロー!ジャパニーズメタル

シティポップが海外から注目されています。70年代後半から80年代の日本のポップス音楽です。特徴は都会的な雰囲気です。

同時代に流れた音楽にジャパニーズメタルがあります。特徴は世界を目指す音楽です。こちらだって起源はイギリス、アメリカで洋楽志向。ブルース、ロック、ハードロック、ヘビーメタルと様式起源は異なるけれども、同じように日本語に乗せるのに苦労している。ジャパニーズメタルの至宝の曲をどうぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?