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ハロー!ジャパニーズメタル その3

44マグナム(44MAGNUM)は日本のハードロックバンド。1980年代はじめにデビュー、現在も活動しています。「シーズ ソー クレイジー. メイク ミー クレイジー」(She’s so crazy.Make me crazy)は「アクター」(Actor)というサードアルバムに入っている曲です。

妖艶と向き合う44マグナム
44マグナムはジャパニーズメタルのなかで「妖艶」を歌わせたら世界一。第2位は探すのにちょっと調べる時間が必要になると思います。

3つ目の至宝「シーズ ソー クレイジー.メイク ミー クレイジー」
ジリジリするギターリフからはじまり、ミディアムテンポのドラムがそれを追いかける。ボーカルは欲望のど真ん中でウズウズする様子で歌い上げる。

曲の中盤でベースの音が聞こえ始める。高音のハンマリングプレイが繰り返されるからです。ずっとギターとユニゾンしていたベースの音が後半に近づくほどハッキリと聞こえてくる。

それが喉をゴクリとのんだような、人には言えない知られたくないドクドクする高鳴る鼓動のような音と感じます。

曲が終わりにむかってテンポアップしていく。スピードがついてきた、加速したと感じたところでギターのアーミングプレイがとつぜん入り込んできて「グワーン」と鳴り響いて曲が終わります。

この鳴り響きは急な意識の混濁をあらわしている感じがします。昇天なのか別の世界に引きこまれてしまったか。

この「グワーン」を言葉で書くと簡単ですがギターのアーミングプレイじゃなかなかだせない。難しい。伸ばしきれない、フェードしていく間がもたない、終わり方を決められない。

歌詞に「お遊びの相手なら」という言葉があります。この「相手」は得体の知れない雰囲気が歌から漂い、異国情緒を感じます。

「Make me crazy」という曲名にある「Make」は学校で習った動詞の使役用法です。

Makeを使って俺をクレイジーにしてくれという強制的なニュアンスを出すこともジャパニーズメタルの特徴のように思います(英語の文法間違っていたらごめんなさい)。

44マグナム「シーズ ソー クレイジー.メイク ミー クレイジー」1985年リリース、アルバム「アクター」の一曲


ハロー!ジャパニーズメタル

シティポップが海外から注目されています。70年代後半から80年代の日本のポップス音楽です。特徴は都会的な雰囲気です。

同時代に流れた音楽にジャパニーズメタルがあります。特徴は世界を目指す音楽です。こちらだって起源はイギリス、アメリカで洋楽志向。ブルース、ロック、ハードロック、ヘビーメタルと様式起源は異なるけれども、同じように日本語に乗せるのに苦労している。ジャパニーズメタルの至宝の曲をどうぞ。

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