見出し画像

ハロー!ジャパニーズメタル その1

ラウドネス(LOUDNESS)は日本を代表するヘビーメタルバンド。1980年代はじめから現在まで活躍しています。

「ラウドネス」(LOUDNESS)は「The Birthday Eve〜誕生前夜〜」というアルバムに入っている曲ですが、少年にバンド結成と世界デビューへの道を夢見させて、あっさりと砕くハードな1曲です。

出だしはギターアームプレイ。音をグワングワンさせて獣の咆哮のイメージ。続けてシンプルなギターリフにベースとドラムが合わせる。

歌に入るまで8ビートにのせてシンプルなリフが繰り返されます。

ギター、ベース、ドラムの各アマチュアプレイヤーはこんなのは簡単だ、すぐに弾けると感じます。世界デビューを目指せると。

ところがシンプルなリフのあいまに3連シャフルが入ります。ユニゾンが必要なんです。これが各パートのメンバーが演奏出来ない。

運指もスティックさばきも難しいところは無いけれども、リズムがつくれない。また各パートが合奏しても合わせることが出来ない。ピシっと決まらない。

ボーカルはハイトーン過ぎて歌えない。歌詞の意味は理解しがたい。気持ちを込められない。恋人への思いではないし、憧れを歌うわけでもない。

何かを変革する、破壊することを目論んだ歌詞だとはわかるが歌詞にゴールらしきことが示されない。

けっきょく歌詞の意味はどうでもよくなって聞こえる「ウィー・アー・ザ・ラウドネス」とサビをシャウトするしかなくなる。

地域差と諸説有りと思いますがさまざなまライブでバンド「ラウドネス」以外で「ラウドネス」を演奏しているのを見たことがない、と思いませんか?カラオケにも曲登録がありますが、100点はとれるのだろうか?

憧れが砕かれつつも、ますます好きになっても弾くに弾けない、歌いたくても歌えない名曲「ラウドネス」、ジャパニーズ・メタルの至宝の一曲だと思います。

ラウドネス、「ラウドネス」1981年リリース、アルバム「The Birthday Eve〜誕生前夜〜」の一曲


ハロー!ジャパニーズメタル

シティポップが海外から注目されています。70年代後半から80年代の日本のポップス音楽です。特徴は都会的な雰囲気です。

同時代に流れた音楽にジャパニーズメタルがあります。特徴は世界を目指す音楽です。こちらだって起源はイギリス、アメリカで洋楽志向。ブルース、ロック、ハードロック、ヘビーメタルと様式起源は異なるけれども、同じように日本語に乗せるのに苦労している。ジャパニーズメタルの至宝の曲をどうぞ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?