30代男性の【親から自立したい】をコーチングするとしたら?
😞 今回は、相談者が「親から自立したいと願う」事例です…🙂行動の選択理論でコーチング人生案内#182
✅次のようなプロセスで、相談者の答えを引き出す質問、コーチングの展開を考えてみました💦
▶︎ 相談者が話したい「困りごと」を受けとめ、まとめると
・自分は一人っ子で幼少から両親に愛され、自分も甘えて自立できず、ずっと親に守られて、人生の中心に両親がいるような生き方をしてきた。
・自立しようと就職後は遠方で生活したが、常に両親のことが気になり、2週間に1度は実家に戻っていた。そのうち、地元勤務となり、実家に戻った。
・両親は、自分のことを子どもとしてしか見てくれない。親に心配させていることが心苦しく感じることもある。
・親から離れたいが、離れる踏ん切りがつかなくて、困っている。
▶︎「困りごと」を「願いごと」に転換して、話してもらうと
・親から離れる踏ん切りをつけて、自立したいが、両親との距離をどう置くのか、自立するために、どう心構えすべきなのかを知りたい。
▶︎ 相談者の「困りごとのパターン」を考えてみると
願いごとが叶わない、願いごとが不明確
相手(両親)に振り回されている
「自立できない自分」に自分が振り回されている
🚩 ①相手の困りごと、願いごとを受けとめたうえで、②次の質問や展開をしてみること、を考えました
・自分を深く愛してくれているご両親から、自分の年も年で、自立しようと努力しているが、親から離れる踏ん切りをつけることができなくて、困っていらっしゃるということですね。
・あなたご自身として、「自立した、自分が中心の生活」「自立した場合の親との距離の取り方」などについての具体的なイメージがわかないということも、「自立の踏ん切りがつかない」という理由の一つかと思われます。
・そこで、非常に、極端で、失礼なことかもしれないのですが、わかりやすくイメージしていただくために、あえて考えていただきたいのですが、
もし、仮に、ご両親が交通事故か何かで亡くなられたとしたら、大変なショックでしょうが、一方で、やがて、その大きなショックを乗越えて、あなたは、今とは違う、どのような生活を、具体的にしていくことになるでしょうか。
経済面、日常の衣食住の面、職場や仕事生活、プライベートでの生活や人間関係の面、あなたのご結婚なども含めた、将来の生活設計、人生設計などの点で、具体的に、どのように暮らしていくことになるでしょうか?
そして、亡くなったご両親との関係は、どのような対応をされていきますか?
・ちょっと極端な仮定のことを考えていただき、難しい、答えにくい質問で、申し訳なかったかもしれませんが、あえて、このような質問に対して、具体的に答えていただけたとしたら、その答えの内容が、究極的で、わかりやすい、あなたの「自立した、自分が中心の生活」であり、究極的な「自立した場合の親との距離の取り方」について、それらの一面を示唆してくれるのではないかと思います。
・上で考えていただいたことは、今のあなたの状況とは逆方向の、1つの極端な場合のことですので、現実的には、それらの中間のいずれかというあたりが、あなたの「自立した、自分中心の生活」、「自立した場合の親との距離」ということになると思います。
また、「自立した、自分が中心の生活」に至るにあたって、時間的な余裕もあると思います。
あくまで、あなたの「自立した、自分中心の生活」を具体的にイメージする一つのアイデアとして、上のような極端な質問をさせていただきました。
・ところで、あなたの場合には、「あなたの親離れ」と「ご両親の子離れ」という、あなたとご両親の双方に課題があるのかもしれませんが、とりあえず、あなたにできることは、あなたが決心して、あなたの側から「親離れの行動」をとることかと思います。
・ところで、そのためにお伺いしたいのですが、あなたの「親から自立したい」という本気度は、最大を10点、最低を1点としたとき、何点位ですか?
本気度の点数が、9点以上くらいないと、「子を手放したくない両親」を乗越えて、「親からの自立」を実践することは難しいと思います。
・ご自身の本気度を確かめ、その意志を固くすることが先ず必要なように思います。
・以上のようなことを、自問自答されて、どのようなことを思われましたか? 叉、どのようなことに気づかれましたか?
どんなことでも、よかったら、お話しください。
✅参考:回答者(藤原智美さん)の言葉です💖
💟新聞の人生案内の回答は一種のティーチングに当たると思います。「本人から本人の答えを引き出す対話」としてのコーチングとの違いがよく分りますので、コーチングが、より社会に認知される一助になればと思います。
✅ 以下、選択理論コーチングの補足です。
😋 筆者独自の見解や表現も入っています.
1,相談者が満たすと幸せ感が増ず基本的欲求(ニーズ)
愛所属の欲求(愛したい、愛されたい、仲間でありたい、仲間がほしい。人間関係、結びつき、親密、メンバーの一員など)
力・自己価値の欲求(自分が価値ある存在でありたい、認められたい、自分を認めたい。コントロール、達成、競争、影響力など)
自由の欲求(自由でありたい、自由にしたい。自立、移動、選択、創造など)
楽しみの欲求(楽しみたい、学びたい、追求したい。面白い、喜び、笑い)
生存の欲求(生存に必要なことを満たしたい。安心、安全、健康、生殖など)
2,選択理論コーチングの基本的な三角モデル
3,今回使った「選択理論の考え方のエッセンス」
🌻 選択理論の第1の原理
・自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、変えられる、と考えましょう。
・自分には、未来に向って、自分が幸せになるために行動する責任がある、と考えましょう。
・効果的な行動を選択するために、「自分が満たせていない基本的欲求(ニーズ)が何か」を、自分に問いかけましょう。
🌻 選択理論の第2の原理
・相手(本人)の行動を変えられるのは相手(本人)だけであって、他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ、と考えましょう。(影響は与えられるが、相手を変えることはできない。「相手が自ら変わる」と考える)
🌻 「外的コントロールの心理」から「内的コントロールの考え方」に転換
・変わろうとしない相手(変えられない状況、環境)に、自分が振り回されていること、に気づきましょう。
・自分は自分なりに、相手は相手なりに、それぞれが「精一杯の行動」をしている、と考えましょう。
・同じ行動をするなら、いやいやでなく進んで行動をする方が自分のコントロール感も高く、自由度も広がる、と考えましょう。
🌻 相手の内的コントロールと行動、願望、欲求充足
・相手の行動や反応(抵抗、攻撃、逃避など)も、自分のと同じく、相手が本人の基本的欲求やニーズや価値観を満たすための精一杯の行動なのだと考えましょう。
相手も、あなたとの関係で、相手のどのような基本的欲求やニーズ、価値観が満たせていないか、について考えてみましょう。
・相手の大切な基本的欲求やニーズ、価値観を考えてみて、相手がそれを満たせるように、「相手がしてほしい行動で自分がしてあげられること」があれば、積極的に協力し、貢献しましょう。
・相手が相手の基本的欲求やニーズ、価値観を満たせるような、自分にリクエストしたい具体的な行動が何かあるか、を相手に聞いてみましょう。
🌻 自分と相手の「現状(のステージ)の知覚と将来の願望」
・自分は今、人生やキャリアのどのようなステージにいて(入っていて)、未来(次のステージ)に向って何を望んでいるか、を具体的に考えてみましょう。
・相手は今、人生やキャリアのどのようなステージにいて(入っていて)、未来(次のステージ)に向って何を望んでいるか、を具体的に考えてみましょう。
🌻 相手との人間関係(具体的やりとり)の願望-人間関係の距離感
・自分は相手(両親)との関係で、未来に向って、どのような距離感で、具体的にどのようなやりとりができる(叉はしない)関係でありたいのか(自分の立ち位置をどこにするのか)を考えてみましょう。
そして、そうであることによって、自分は相手とどのような人間関係を得たいのか、考えてみましょう。
・相手(両親)はあなたとの関係で、未来に向って、どのような距離感で、具体的にどのようなやりとりができる(叉はしない関係)でありたいのか(立ち対置をどこにするのか)を考えてみましょう。
そして、そうであることによって、相手は自分とどのような関係を得たいのか、を考えてみましょう。
🌻 自分の「自分」との関係
・もう一人の「自分」も、「自分なりに精一杯がんばっているんだ」と考えましょう。(注:ここでいう「自分」は、自分の気分や感情、喪失感、記憶、思い込み、心理的な症状、もう一人のダメな自分、完璧主義の自分などを指します)
そして、もう一人の「自分」の心の声を聴き、応援者として励まし、勇気づけてあげましょう。
・いやがるもう一人の「自分」を無理に変えようとしても、「自分」の抵抗を生み、自分の「自分」との関係が遠ざかるだけ、と考えましょう。
・辛い思いをしている「自分」は、どうなりたい、本当はどうありたいと望んでいるのか、「自分」の心の声を聴いてみましょう。
・もし、第3者が「今の自分」の状況だったら、自分は「その第3者」の状況をどのように考え、どんなアドバイスをするか、を考えてみましょう。
🌻 自分の欲求充足
・自分が満たせていない、自分にとって大切な基本的欲求やニーズ、価値観が何か、を考えましょう。
・もし、自分の願いが実現したら、今とどう違ってくるか、そのときは、今と違う何をしているかを考えてみましょう。
🌻 現在とっている行動の自己評価と、これからの行動プラン
・自分が願っていることを実現するために、今どんな行動をしているか、それを続けていて実現できそうか、どんな新しい行動ができるか、を考えてみましょう。
・「願いごとを実現するために、今、自分はどんな行動をとっているか」
「今している行動を続ければ、願いごとや欲求が満たされるだろうか」
という、自分の行動や状況の「自己評価」を口癖にしましょう。
・「もし願いが実現したときは、今と違うどんな行動をするだろうか」という具体的な行動を考えてみて、それらを先どりしてやりましょう。そして、どんな変化があるかを見てみましょう。
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