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✅20代女性【学芸員志望 友人と収入差】を選択理論でコーチング人生案内#39

「20代の女子大学院生。学芸員を目指しているのですが、就職した友人との収入差に悩んでいます」

 学芸員はたいてい修士以上が求められ、枠も少ない人気の職業です。しかし、トップレベルの博物館でも給料が低いのが現状です。日本が芸術文化を軽視し、予算をかけていないこと。芸術鑑賞の教育が十分とは言えず、自国の歴史的文化財に誇りをもっているとは言えないこと。これらが原因だと考えています。

 このことにも非常に憤りを感じるのですが、友人との将来の収入差も気になるようになりました。友人の多くは大手企業に就職し、SNS等で見るとかなり金回りが良さそうです。友人たちも努力して入社して頑張っていることはわかりますが、すごく悔しくなってきました。人の価値はお金だけではないとわかっていますが、負けたくありません。(京都・H子)

(2022年2月25日読売新聞朝刊)

次を参考に、相談者の答えを引き出す質問を、自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・学芸員を目ざしているが、給料が低く、大手企業に就職した友人との収入の差がありそうで、負けたくない悔しい気持ちが起きてきて、困っている。

相談者の「願いごと」

・学芸員になりたいが、収入も大手企業に就職した友人並みに得て、経済面でも友人に負けないようにしたい。

【ふだん使いをしやすいコーチングモデル】

「自分の考え方や見方、行動は、
自分が自由に選択できるし、変えられる」
と考えてみましょう

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・目ざしている「学芸員の給料の低さ」に、自分が振り回されている。

・大手企業に就職した友人の金回りの良さに、自分が振り回されている。

【心に響く回答者(最相葉月さん)の言葉】

・あなたはどんな学芸員を目指しているのでしょう。

・たんにお金が必要なら、本業に影響のない範囲で収入を得ることはできるはずです。公立機関の場合は上長の許可を得る必要がありできる仕事も限られますが、専門を生かした執筆や講演など、あなたにこそ可能な役割があるはずです。まだ若いですから少しずつ積み立て投資などを始めるのも一つの方法でしょう。

・なぜ今、本欄に相談なさるのでしょう。お悩みの核心は本当に友人との収入差ですか。収入を口実にして逃げ場を探していませんか。

・今はよそ見をせず、真の目的に立ち返る時ではないかと思いますがいかがですか。

(2022年2月25日読売新聞朝刊)

次のような質問を考えてみました(ご参考まで)

・仮に、学芸員になれたとしたら、給料はともかく、どのような学芸員になりたいのですか? 学芸員になるということは、あなたにとって、どのような意味があるのでしょうか?

・「学芸員=給料が低い」という現実は、あなたが変えることができそうですか? もし、その現実を変えることができず、大手企業に就職した友人に金回りの面で確実に負けるとしたら、学芸員は諦めるのですか?

・他人と比較せず、仮に「人に才能や収入の面で負ける」としても、あなた自身が、自分の人生において、本当に大切にしたいこと、本当に得たいことが得られるとしたら、そのことは、「人に才能や収入の面で負けること」と比べて、あなたにとってどんな意味があるでしょうか? 

・「他人との比較」、「他人の収入」、「他人の才能」などに、自分が振り回されなくなることができたとしたら、あなた自身は、どのような人生を歩みたいのでしょうか?

・「学芸員の給料の低さ」は、それはそれとして、あなた自身が自由にできるところ(領域)で、どんなことができそうですか? どんなことがしたいですか?

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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