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note アクセシビリティ知見まとめ

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noteにある様々なアクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。その記事を見た人が、次のアクションに活かせると言う観点でピックアップしています。良い記事を選定してくれる運営…
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#アクセシビリティ

書籍『見えにくい、読みにくい「困った!」を解決するデザイン』の推薦

前置き前置きとして。私は最近『Webアプリケーションアクセシビリティ』という書籍を出版しました。が、デザイン初学者や、ノンデザイナーにおいては、ぜひ先に読んでほしい本があります。それが『見えにくい、読みにくい「困った!」を解決するデザイン』なのです。 『Webアプリケーションアクセシビリティ』の共著者も「全人類にこの本を読んでほしい、自著よりも先に読んでほしい」と言っています。 ということで、あらためてこの本の推薦文をnoteに記載します。この本を読む前と読んだあとでは、

『誰のためのアクセシビリティ?』 目次

いよいよ発売!『誰のためのアクセシビリティ? 障害のある人の経験と文化から考える』(田中みゆき著)の目次を公開しています。各記事にご登場いただいた方々も併せてご紹介します。 目次 はじめに 1.アクセシビリティの謎  ・駅までの道 ・一本の脚と、バラバラに上げられた腕 ・アクセシビリティって何だろう ・障害のある人が主体となるアクセシビリティへ 2.音声描写との格闘の記録 ・つくることと見ることをつなぐ音声描写 ・『音で観るダンスのワークインプログレス』 ・音で観るダ

カラーパレットのコントラスト比を揃えるのにOKLCHカラースペースが便利だった

株式会社アンドパッドでUIデザイナーをしている、よつくらです。 2024年の7月、おそらく3年ぶりにアンドパッドで運用しているデザインシステムの、網羅的なカラーパレットを作成しなおしました。今回、カラーパレットのコントラスト比を揃えるのにOKLCHカラースペースが便利だったので紹介します。 網羅的なカラーパレットのコントラスト比を揃える前回カラーパレットを作成したとき、1段階目の網羅的なカラーパレットと、2段階目の意味を持ったカラーパレットを作成しました。そのときの学び

デジタルアクセシビリティアドバイザー(Basicレベル)についてとその勉強法

こんにちは、のまです。先日「デジタルアクセシビリティアドバイザー認定試験Basicレベル」を受験し、合格しました! 私がこの資格を受験しようと思ったのは、初めはアクセシビリティについて体系的に学んでみたい・自分の知識の力試しをしてみたいという理由からでした。 しかしまだ新しい資格であるため情報が少なく、本当に受験するのか、勉強する必要があるの少し迷っている自分もいました。 そこで今回は、「デジタルアクセシビリティアドバイザー」に関心を持ったけれども受けてみるべきか、どう

Webアクセシビリティことはじめ【おすすめ資料5選】

こんにちは!株式会社Rabeeのデザイナーのakaneです🐏 今回は、Webアクセシビリティの初心者が基礎を学ぶときに助かった資料を紹介します。各資料に対する説明も掲載しているので、どうぞ最後までお楽しみください🌏 ※冒頭、Webアクセシビリティに関する前提知識の紹介が長くなっています。本編を読みたい方は「資料①|ざっくり知ろう」からご覧ください。 はじめにまずは、Webアクセシビリティに関する基礎知識の整理からスタートします。最近よく耳にする「合理的配慮」のことも振り

アクセシビリティの祭典「10年後のアクセシビリティを考える」の対談前メモ

本日5/18に開催される「アクセシビリティの祭典」で、「10年後のアクセシビリティを考える」という対談を実施します。で、対談のための頭の整理として書いたメモをアクセシブルな形で出しておきたいので、いったんnoteに貼っておきます。 追記: 図の「マルチデバイス期」が10年前、「ウェアラブル/スマート期」が2年前、「AIエージェント期」が現在進行形〜数年後というイメージです。 ウェアラブル・スマート期はかなり来ているサイトワールドなどに行って思うことは「汎用機より専用機」。

“Webアクセシビリティクイズ”で社内に啓蒙活動をしてみた

こんにちは!NEデザイナーのひとみです。 今年の1-4月にかけて、全社に向けて“Webアクセシビリティクイズ”を実施していました。その取り組みのきっかけや得られたことを書きます✍️ 始めたきっかけNEでWebアクセシビリティのことを広める啓蒙活動をしたかったんです! 去年に「Webアクセシビリティが義務化される」というポストや記事を見て、「そうなの!?知識をつけとかないと…」と思い本を買ったり調べたりしました。その過程で、どうやらWebアクセシビリティは努力義務という位置

「ウェブでの情報提供とやさしい日本語」を開催しました

こんにちは。先日、アルファサード・eboard・SmartHR合同主催で「ウェブでの情報提供とやさしい日本語」を開催しました。 今回はオンラインでの開催でしたが、たくさんの方にご視聴いただきありがとうございました! 全ての発表者さんが発表資料を公開しています。 発表資料1:外国人支援のための言語ソリューション -日本人にも役立つやさしい日本語(リュウホンギ・株式会社SmartHR) 外国人支援のための言語ソリューション -日本人にも役立つやさしい日本語発表スライド(Goo

発達障害当事者デザイナーとウェブアクセシビリティ②アニメーションについて

こんにちは。株式会社トルクのデザイナー山﨑です。 以前投稿しました「発達障害当事者デザイナーとウェブアクセシビリティ」について弊社エンジニアから「発達障害の方は具体的にどういったアニメーションに気が散ってしまう・ストレスに感じてしまうのか」という質問がありました。 今回は発達障害当事者(ADHD・ASD)デザイナー目線から、気が散ってしまう・ストレスに感じてしまうアニメーション、対応策としてのウェブアクセシビリティについて書いていこうと思います。 ※私は発達障害ADHD・AS

第39回CSUNカンファレンス2024報告

はじめに2024年3月18日から24日まで、ロサンゼルス アナハイムで、CSUN支援技術カンファレンスが開催された。CSUN(California State of Northridge カリフォルニア州立大学ノースリッジ校:シーサンと呼ばれる)のCOD(Center of Disability)が主宰する支援技術(Assistive Technology)、UD(Universal Design)、DEIA(Diversity、Equity、Inclusion、Access

マネーフォワードにおけるアクセシビリティ向上へのこれまでの取り組み紹介

こんにちは、フロントエンド推進グループの清川(@taigakiyokawa)です。私は普段、toB領域の横断組織のWebフロントエンドエンジニアとして、アクセシビリティガイドラインの作成や共通UIライブラリの開発を行っております。また、アクセシビリティ委員会のメンバーとして、社内のアクセシビリティ意識向上を目的とした知見共有などの啓発活動も行っております。 このnoteでは、マネーフォワードグループのアクセシビリティステートメント公開に伴い、当社のメンバーがこれまでにアクセ

「強く・深く・大胆にアクセシビリティをやっていく話」/嶌田 喬行(株式会社LIFULL)

様々な人々・社会と共創するインクルーシブデザインスタジオ CULUMUは、あらゆるユーザーが利用できるインクルーシブなプロダクトの構築を支援する、アクセシブルウェブサイト構築サービスの提供しており、アクセシビリティに関連するイベント等を定期的に開催しております。 【アクセシブルウェブサイト構築サービス 特設サイト】https://culumu.com/lp/accessibility 自己紹介嶌田氏:本日は、「強く・深く・大胆にアクセシビリティをやっていく話」という内容で

「デザインスタジオにおけるアクセシビリティの実践について」/大村 健太(CULUMU)

様々な人々・社会と共創するインクルーシブデザインスタジオ CULUMUは、あらゆるユーザーが利用できるインクルーシブなプロダクトの構築を支援する、アクセシブルウェブサイト構築サービスの提供しており、アクセシビリティに関連するイベント等を定期的に開催しております。 【アクセシブルウェブサイト構築サービス 特設サイト】https://culumu.com/lp/accessibility 大村:私からは、「デザインスタジオにおけるアクセシビリティの実践」についてお話いたします

インクルーシブデザインの鍵はアクセシビリティにあり。6人に1人が障がいと共に生きる社会で、ソニーが目指す未来像

2023年に開催されたデジタルイノベーションの総合展示会、CEATEC 2023。ソニーはアクセシビリティに限定した出展を行い、話題となりました。障がいがある方や高齢者など、何らかの制約がある方と共に検討するインクルーシブデザインから生まれたソニー製品は、当事者を含め「誰にとっても使いやすい」を実現しています。   個々人に内包された可能性を、テクノロジーの力で後押しするソニーの取り組みには、どんな背景があるのか。ソニーグループ株式会社サステナビリティ推進部の西川 文(にしか