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note アクセシビリティ知見まとめ

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noteにある様々なアクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。その記事を見た人が、次のアクションに活かせると言う観点でピックアップしています。良い記事を選定してくれる運営… もっと読む
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記事一覧

マネーフォワードにおけるアクセシビリティ向上へのこれまでの取り組み紹介

こんにちは、フロントエンド推進グループの清川(@taigakiyokawa)です。私は普段、toB領域の横断組織のWebフロントエンドエンジニアとして、アクセシビリティガイドラインの作成や共通UIライブラリの開発を行っております。また、アクセシビリティ委員会のメンバーとして、社内のアクセシビリティ意識向上を目的とした知見共有などの啓発活動も行っております。 このnoteでは、マネーフォワードグループのアクセシビリティステートメント公開に伴い、当社のメンバーがこれまでにアクセ

「強く・深く・大胆にアクセシビリティをやっていく話」/嶌田 喬行(株式会社LIFULL)

様々な人々・社会と共創するインクルーシブデザインスタジオ CULUMUは、あらゆるユーザーが利用できるインクルーシブなプロダクトの構築を支援する、アクセシブルウェブサイト構築サービスの提供しており、アクセシビリティに関連するイベント等を定期的に開催しております。 【アクセシブルウェブサイト構築サービス 特設サイト】https://culumu.com/lp/accessibility 自己紹介嶌田氏:本日は、「強く・深く・大胆にアクセシビリティをやっていく話」という内容で

「デザインスタジオにおけるアクセシビリティの実践について」/大村 健太(CULUMU)

様々な人々・社会と共創するインクルーシブデザインスタジオ CULUMUは、あらゆるユーザーが利用できるインクルーシブなプロダクトの構築を支援する、アクセシブルウェブサイト構築サービスの提供しており、アクセシビリティに関連するイベント等を定期的に開催しております。 【アクセシブルウェブサイト構築サービス 特設サイト】https://culumu.com/lp/accessibility 大村:私からは、「デザインスタジオにおけるアクセシビリティの実践」についてお話いたします

アクセシビリティを配慮したカラーにたどり着くまで―追求した情緒的な"smartroundらしさ"

こんにちは!スマートラウンドでエンジニアをしている福本です。 皆さまにスマートラウンドの開発に携わる人たちのことを知ってもらいたく、今回はsmartroundで最近行われたホーム画面の「グローバルナビゲーション(以下グロナビ)のリニューアル」プロジェクトをテーマに、携わったデザイナーの上垣さんとせなさん(早川さん)のお二人にインタビューしました。 BtoBのSaaSプロダクトにおけるデザイン刷新の背景や取り組み、こだわった点などをデザイナー目線でたっぷりと語ってもらいまし

挑戦と成長の物語:「過去の体験を原動力に。デジタルアクセシビリティアドバイザーへの第一歩」(前編)

皆さまはじめまして。DAAの資格を取得しました事業推進部のWです。日本ナレッジでは、障害者をデジタルで支援する「デジタルアクセシビリティ」支援に取り組んでいくことになり、私は担当チームの一員となりました。 まずは、私がDAAに興味を持ち、資格取得に至った経緯をお話しさせていただきます。 私は以前、某自治体施設の介護予防事業で60~80代の方向けのパソコン教室の講師を務めていました。ある日、その教室に一人の聴覚障害者が生徒として参加されました。声や音が聞こえにくい方のための

インクルーシブデザインの鍵はアクセシビリティにあり。6人に1人が障がいと共に生きる社会で、ソニーが目指す未来像

2023年に開催されたデジタルイノベーションの総合展示会、CEATEC 2023。ソニーはアクセシビリティに限定した出展を行い、話題となりました。障がいがある方や高齢者など、何らかの制約がある方と共に検討するインクルーシブデザインから生まれたソニー製品は、当事者を含め「誰にとっても使いやすい」を実現しています。 個々人に内包された可能性を、テクノロジーの力で後押しするソニーの取り組みには、どんな背景があるのか。ソニーグループ株式会社サステナビリティ推進部の西川 文(にしか

デジタル庁Webサイトのスゴさを伝えたい!~「誰一人取り残されない」Webサイトの在り方について考える

こんにちは、水無瀬あずさです。 noteではWebライターをメインに名乗っている私ですが、こう見えて本業はエンジニアでして、日々社内システムの設計やらプログラミングやらテストやらをしております。少し前に、技術者向けの情報共有サイトQiitaのある記事を見て、どうやらデジタル庁のWebサイトってスゴいらしいということを知りました。 私も実際にデジタル庁のWebサイトを触ってみましたが、なるほどこれが本当の意味でのアクセシビリティってやつなんだなあと実感させてもらいました。頭

民間企業40社のアクセシビリティ方針を調査してみた

こんにちは。YUIDEAでアートディレクターをしているTottiです。 前回、ウェブアクセシビリティの基礎知識についてまとめてみました。 今回は、ウェブアクセシビリティに取り組むにあたって必要なアクセシビリティ方針について、民間40社を調査してみたのでご紹介したいと思います。 アクセシビリティ方針とはウェブアクセシビリティ基盤委員会では、ウェブアクセシビリティを高めるプロセスとして、以下の流れでPDCAを回し、継続的に取り組んでいくことを推奨しています。 ウェブアクセシ

『誰のためのアクセシビリティ?』 はじめに/田中みゆき

『誰のためのアクセシビリティ?』 田中みゆき はじめに  アクセシビリティを「アクセスができること」と考えると、多くの人は、それがどのような状態を指しているのか、実感が持てないかもしれない。なぜならその人たちにとって、この世の多くのものは、自分たちの意思次第でアクセスできるようにつくられているからだ。開けられないドアはドアではないし、どこにもつながらない道はない。あったとしても、それらの欠陥は多くの人たちのニーズによって淘汰され、遅かれ早かれ修正される。一方、アクセスがで

配慮を、「当たり前」にする

今年の4月から、障害者差別解消法に基づく合理的配慮が、民間事業者(私たち)にも義務化されることになりました。 漢字が多いですが、簡単にいうと「法改正に伴って、Webサイト制作のうえでも配慮することが義務化されたよ」ということです。これまで「合理的配慮」は、国や地方公共団体にのみ義務付けられていました。(参考:政府広報オンライン) なかなか聞き慣れない「合理的配慮」ということばについては、内閣府が次のように説明しています。 Web制作会社としてできるのは、ウェブアクセシビ

「アクセシビリティ推進の振り返りと具体例からみる取り組みの軸」/三橋 正典氏(Ubie株式会社)

様々な人々・社会と共創するインクルーシブデザインスタジオ CULUMUは、あらゆるユーザーが利用できるインクルーシブなプロダクトの構築を支援する、アクセシブルウェブサイト構築サービスの提供しており、アクセシビリティに関連するイベント等を定期的に開催しております。 【アクセシブルウェブサイト構築サービス 特設サイト】 https://culumu.com/lp/accessibility 自己紹介と本日のアジェンダ三橋氏:トップバッターで緊張していますが、発表していきたいと

デザインから考えるウェブアクセシビリティ

こんにちは。dotDデザイナーの山口です。 前回の投稿からだいぶ間が空いてしまってますが…とあるプロジェクトがひと段落し、会社として取り組む・考えていかなければならないテーマとしてnoteに残すべく重い腰を上げました(褒めてください)。 その"とあるプロジェクト"というのが、先日リリースされた「デジタルマーケットプレイス(DMP)」の実運用に向けたα版サイトの開発・構築です。 DMPでは、これまで複雑だった調達プロセスを簡易化することで手続きを軽減し、必要なサービスを検索・

Webアクセシビリティと合理的配慮

2024年(令和6年)4月1日に日本では「障害者差別解消法」という法律の改正が施行され、民間の事業者にとっては「合理的配慮」が義務化されます。義務化するのはあくまで「合理的配慮」であって、法律の条文にはどこにも「Webアクセシビリティ」とは書かれていません。 ここについての誤解が数多く出回ってしまっていて、先日「2024年4月や6月の時点では、まだ日本でWebアクセシビリティが義務化されません」という記事を書きました。 この記事について、以下のような声をもらいました 「

視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド2023」参加レポート

4年ぶりの開催!視覚障害者向け総合イベント 「サイトワールド2023」ふれてみよう! 日常サポートから最先端テクノロジーまで イベント会場では30を超える多様な業種の企業が参加していました。 ロービジョン※を含めた日本の視覚障がい者数は、2007年時点で164万人と推定されており、2030年には200万人近くまで増加すると予測されています。会場には視覚障害者の課題を解決し、日常生活をより便利にさせるプロダクトから、未来に繋がる製品まで様々な展示が並んでいました。多くの素晴ら