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パチンコみたいな男。脳汁ぶっしゃ。

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付き合ってはいないけど定期的に身体を重ねる彼。

私ばかりが一方的に想っていて、それに対してYESもNOも言わないずるい男。なんなら冷たいのがデフォ。その方がかえって誠実なのか?

私は彼に何度泣かされた(勝手に泣いた)か分からないが、たまそれをチャラにしてしまいそうなくらい嬉しい言葉をくれたりする。

昨日がそうだった。

彼「今日は忙しいよね?」

サバラン「今日は仕事なの」

彼「がんばれー」


私にはこの「がんばれー」が麻薬的効果を持っている。

「今日は仕事なの」=セックスできない

と分かった途端に返事を寄越す事もなくなる彼が!文字を打つ事を以て私を応援してくれている!

それだけでじわわ、と心が満たされる。

「うん、がんばる。最近新しく文章を書く仕事を始めたんだけど、それがすごく楽しい」

と、ちょっと自分の近況と感情を交えた返事をしたら

「楽しいなら向いてるよ!noteで小説とか書いてみたら?ひとつ時間をかけて作品を公開するのって嬉しいものだよ。」

とアドバイスをくれる。

いつもは「こんなコスチューム着てよ」とか、当日に「今日会おうよ(セックスしようよ)」とばかり言う男が。私に「!」を付けて仕事のアドバイスをしてくれている!

ーーー喜びの沸点が低下しているのは自覚している。

でも本当に嬉しいのだ。こういう返事をくれるのって毎回ではない。返事が来ても冷たいかエロいか、そもそも返事すらくれないか。の中でたまにこういう「私のアイデンティティー」にフィーチャーして返事をしてくれる。

通っていたら何十度かに一度、玉をじゃららと放出してくれるパチンコと一緒。当たった時の快感が大きくて、それを求めて何度も駆け引きしてしまう。

かけた時間、お金、トータルではマイナスなのかもしれない。私にとって彼はギャンブルだ。治療しなければ依存から抜け出せない。

小説なんて視野にも入れていなかったが、彼にそう言われるとその気になって、

「短いのから書いてみようかな!」

とかノッた返事をしてしまうし、私は多分書き始めるだろう。

手綱をしっかり取られている。彼が手綱を取ろうとしているか、ただ気分でそうしているかは測り知る事はできないが、私が彼に手綱を預けたがっているのは確かだ。

目の前に溢れた銀玉に映った自分のだらしない顔を見ることをせずに、ただただ玉をありがたがる。

それが糧になって前に進めることも確かだし、その繰り返しで今の私があるのだが…。

完全に依存している。

「もしかしたら、そんなサバランに彼も依存しているんじゃないの?都合が良くて居心地いいから離さないんじゃない?」と先日友人にごく、ごく心配して言われた。

「えー、そうだったら良いなぁ」と返す当たり、私には治療が必要だ。治療されなければ。

きっとまたすぐ、私は玉を打つ。

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