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イギリスをさまよう女の記録

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31歳無職女イギリスに引っ越しました。
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記事一覧

ロックダウン続くイギリス、おじさん見つめて雨の夜

朝の10時頃に起床。ここ最近晴天が続いていたので、久しぶりの雨がうれしい。 ほぼ引きこも…

DJ DOSANKO
4年前
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かつてできなかった夏休みの宿題を今こそ私たち終わらせよう

イギリスで引きこもり生活を送る私が一日でブッダから蒼井優と山ちゃんの蕎麦屋デートまでを駆…

DJ DOSANKO
4年前
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ロンドンでレストランオープンしたよ、そしてコロナ

3月2日、ロンドンの南の方にひっそりとおにぎり屋さんをオープンした。 女32歳、まさか外人に…

DJ DOSANKO
4年前
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ロンドンの街頭でチラシ配りをすると悟りが開ける

現金が20ペンスくらいになってからわたしは初めて自分の残酷な状況に気づいた。 友人宅に遊…

DJ DOSANKO
4年前
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あなたが歯医者にいったらわたしたちは恋人になる

すっかり秋めいてきたロンドン朝九時、今日も仕事だなと歯を磨いていたらアイスクリーム屋の店…

DJ DOSANKO
4年前
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一ヶ月後にあなたを抱きしめてもいいですか

「来月の僕の誕生日に、餃子とビールと、あなたの抱擁がほしいです」 一ヶ月後の抱擁をメール…

DJ DOSANKO
4年前
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30過ぎて人生初のデートにいってきた - 2

デートというものはほとんど文化祭である。ある決められたランダムな一日に向けて、昼夜準備に取り組み、そして前日の夜は当日やることに向けて最終確認を行い、当日晴れの舞台では3%ほど残った体力を絞り出しなんとか乗り切り終わる頃には「ああ終わってよかったな」と思うのと同時に花火を見上げて少しばかりのセンチメンタルを感じるような、そんな一大行事である。 世の中の人々はこういった"デート"を重ね重ね、恋といったものを育んでいくのかと思うと私はほとんど気が遠くなる思いがした。 展覧会、カ

30過ぎて人生初のデートにいってきた - 1

オトさんと初めて手を繋いだのはカーニバルの夜だった。 私たちはこの日、生まれて初めてデー…

DJ DOSANKO
4年前
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真夜中に毒入りチャーハンを食べて暮らしたいのだ

金がないので来月の家賃払えないなぁどうしようなんてもさくさしていたら、たまたま出会ったポ…

DJ DOSANKO
4年前
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やさしさで私はフォアグラになる

私は今ロンドンのアイスクリームトラックで働いている。 ひとり気ままなもので、割れたコーン…

DJ DOSANKO
4年前
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ふたりの男性へのときめきに死す

一晩にして私はふたりの男の人に恋をしてしまったようだ。 そんなことありえないだろうよと思…

DJ DOSANKO
4年前
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イタリア人こそがいつも私を救ってくれるのだ

異国での仕事探しは長く苦しい道のりである。 昨日はトルコ人に無料でこき使われた挙句に恐ろ…

DJ DOSANKO
4年前
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ロンドンの素敵なイングリッシュガーデンには夜な夜なエッジィな若者たちが集っていた…

部屋には窓がない。リビングからピアノの音が聞こえてくると、ああ朝になったんだなと思う。 …

DJ DOSANKO
4年前
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夢のノッティングヒルに散りそこなって夏、アルゼンチンのマリア

冷蔵庫が壊れているので、一食分の肉と野菜を買って念入りに洗ったフライパンで焼いて食べる。 リビングは足の匂いなのか髪の匂いなのか腐った食べ物なのかわからない匂いをとにかくファブリーズで表面だけなんとかしていますといった香りで満載、しかし人間慣れてしまうものである。 工事現場で働くロンと、警備員をやっているジュリーと、無職の自称アーティストのパムとあとは全く喋らない細身の白人男性(いつも裸足)この辺のメンバーが私のおなじみの夕飯仲間となっていた。 彼らは私と同じく適当に焼い