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Punk of meー私の音楽遍歴 47

昨日は私が中学生の頃から好きなバンドのドラマーの命日だったんだけどさ、って別に伏せる必要ないな、ラモーンズのオリジナルメンバーのトミー・ラモーンが亡くなって9年経ったのよ。他のラモーンズのオリジナルメンバー3人はみんな50歳前後で亡くなってるけど、短命すぎやしないか?
昨日はオリジナルメンバーでのライブアルバムを聴いてたけどさ、カッコいい!って感じる以前に切ないんだよ。もう二度とこの人たちが演じてるのを観れないし、新しい曲も聴くことも出来ないんだなぁってさ。

芸術ってのは今生きてる人のためにあると私は思う。当たり前じゃないかって話なんだけども、死んでしまったら無なんだよ。死ねないなら出来るだけ楽に生きたいんだよ。インドに行っても人生観なんて変わらなかった(変えようと思って行ったわけじゃないが)。だけど、楽しかったんだよな。音楽を聴くのも、絵画を鑑賞するのも、美味しいものを食べるのも、楽しい会話をするのも同じ感じなんだ、私にとって。なんかカッコいいな、気持ちいいな、っていうのがベースにあるっていうか、ほぼ全て。

またのっけから話がずれてしまった。私は70年代後半~80年代初頭までのパンクやニューウェイヴ、ポストパンクを愛聴しているのだけども、当時結成されてなお現役のバンドの最近出した曲も聴いている。
「最近のアーティストも聴いて頭をアップデートした方がいいよ」とか言われたこともあるんだけどさ、はっきり言って大きなお世話。クラシックの愛好家にも同じことを言えるのかねぇ💦
私は自分の好きなジャンルの、好きな時代の音楽でさえ全然掘れてない。今、その発掘が最高に楽しいんだ。

で、ようやく今回の本題なんだけども、70年代に結成して途中、解散や休止して再始動して今世紀も活動してた/してるバンド、あるいはほぼ休止なくずっと活動してるバンドも数多くいるけども、ムーブメントが起こってから最盛期、つまり70年代や80年初頭の作品の方が近年の作品より評価が高いのは仕方ないのかねぇってこと。
私は77年生まれだから、もちろん最盛期をリアルで追いかけてはいない。
のめりこんだ時には既に解散してたり、メンバーが変わってたり、音楽性が微妙に変わってたりする。
70年代後半から活動しているということは実に45年くらい経っているわけだ。そりゃ、メンバーも歳を取るし色々あるわな。
私は色んなバンド好きだけどさ、スタジオアルバム全部持ってるってバンドはそんなに沢山はないと思う。全部聴いてみたいって思ってるけどまだ揃えられてないのもあるし、初期の数枚しか持ってないとか、ベスト盤しか持っていないのもザラ。
スタジオアルバムは全部持ってるしライブ盤等も少し持ってるけどやっぱり初期の方が好みだわ~ってバンドも私は多いんだよね。初期から最終作まで/現在まで全部好きだけどやっぱ、って。
ラモーンズも私は1stから最後のAdios Amigos!まで全部好きなんだけども、やっぱりトミーが在籍してた3rdまでが大好きなんだよね(もっと言うと2ndが一番好き…)。

70年代~80年代初頭に1枚かせいぜい2、3枚のアルバム、数枚のシングルを出して解散してしまったバンドも結構いるわけだけど、そんなバンドには駄作がないことが多い(それどころか傑作ぞろい)。そのまま活動してたらどんな感じになってたんだろうか、やはり初期の方が評価されたのかなとか思っちゃうよね。

もう、死んだ人は帰らない。「芸術は長く人生は短し」っていうけどさ、遺された音楽を聴きながら想いを馳せるとともに、今も活躍している好きなアーティストを全力で(あえて「微力ながら」などとは言わない)応援したいと改めて思ったのでした。