酔いどれ雑記 140 Do not disturb
今日は寺山修司の命日ですね。
だんだんとわたくしは自分の好きな著名人たちの年齢(享年)を追い越してゆく......。シド・ヴィシャスもエゴン・シーレも太宰も私より年下になってしまった。
わたくしは一体いつどんな風に死ぬんでしょう。
16年前の命日に、高尾霊園にお墓参りに行ったことがあります。23回忌ということでファンのみならず沢山の関係者も来ていました。蘭妖子さまに色々お話を聴けてとても嬉しかったです。いつぞやに天井桟敷館が大雨で水浸しになったことがあったそうで、その時蚊が大発生して蚊取り線香を焚きまくって以来線香が苦手だという話とか......。寺山氏が世界中のホテルの'Do not Disturb'の札を集めていて、それを墓に全部ぶら下げて安眠したいという発言をどこかで読んだので、わたくしはお気に入りのを花入れに掛けてきました。そして同行者はギターを持参し墓前で『戦争は知らない』を弾き語り......。気が付いたら参列者のすすり泣く声が聞こえてきました。午後から劇団員と同流してちょっとしたことをやるからいらっしゃいと妖子さんに誘われたのですが、同行者が「なんか前衛的なことやらされたらどうしよう」と訳の分からんことを言い出し不安がっていたのでお暇しました。
本当にどうでもいいことなんですが、わたくし、10代の頃ずっとマリー・ローランサンの詩『鎮静剤』を寺山の詩だと思ってたんですよ。なんかもろにそれっぽくないですかね?
「死んだ女より 哀れなのは 忘れられた女です」
なんてさ。