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あなたは会社という「マトリックス」につながれていませんか?

キアヌ・リーブス主演の「マトリックス」という映画を覚えているでしょうか?この映画、最初に見た時に内容が全く理解できませんでした。

鉄砲の弾を体をグニャグニャさせて避けるシーンくらいの印象しか残っていません。。ストーリーを確認すると、「こんな深い意味があったのか!」と驚いたのです。

「マトリックス」は人間とロボットの戦争を描いた映画。これはよくあるストーリーですね。人間はこの戦争に負けてしまうのです。そして、ロボットは人間を支配します。そして、ロボットは、人間から出る微弱な電気をエネルギーとして活動を続けます。

人間を利用して、このエネルギーを作り出すのが「マトリックス」です。
「マトリックス」はエネルギーの生産工場。そして、エネルギー源は人間なのです。

大量の人間がカプセルのなかに閉じ込められているシーンを覚えている方もいるのではないでしょうか。人間はこの「マトリックス」のなかで夢を見させられているのです。「マトリックス」という仮想現実のなかで夢を見て、一生を終える。ロボットにエネルギーを与えるために。。

人間は、この仮想現実のなかで生かされていることには気付きません。

実は、人間の脳は、仮想と現実を区別できないのです。夢を見ているときって、夢か現実かわからないですよね。脳は、考えていることを現実として認識してしまうのです。


目の前に梅干しがあるのを、想像すると、唾が出てきますよね。これも脳が本当に目の前に梅干しがあると勘違いしているからなのです。

ロボットは「人間の脳は、仮想と現実を区別できない」とういう事を知っていました。そして、人間に夢を見させて、夢を現実と思わせていたです。そこで、「この世界は現実じゃない!」と気付いたメンバーがいた。そんなストーリーなのです。

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私が、映画 「マトリックス」からメッセージとして受取ったこと。

それは、

「あなたもマトリックスと同じような世界に生きていないか?」

サラリーマンとして会社などの組織で働いている方は多いかと思います。

社員は、会社に対して労働力というエネルギーを提供しています。
会社は、生産性を上げるために様々な仕組みが作られてします。
社員が、黙って大人しく働いてくれるような仕組みが。。

社員にとって魅力的な福利厚生などの制度、社員はこの会社に所属し続けることで安心します。ただ、これらの制度は会社を維持するためのプログラムだったりするのです。会社は、会社を脅かすような社員がいないか管理しています。社員は会社の管理のもとにに働き続けます。人によっては、一生同じ会社に労働力を提供し続けます。

これって、まさに「会社というマトリックスの世界」に生きているのではないでしょうか?

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会社という組織を否定しているのではありません。むしろ、会社という組織は素晴らしいと思っています。会社という組織に属していることで得ることもたくさんあります。私自身、会社で働くなかで、様々な経験の機会を得ることができました。

英語で外国人とコミュニケーションできるようになったのも、大勢の前でプレゼンテーションができるようになったのも、会社で与えられた仕事のおかげです。仕事を通じて確実にコミュニケーション力を高めることができました。

休みを利用してキリマンジャロ登山、インドでのヨガ修行など、様々な経験をすることもできました。会社には、大変感謝しています。

キリマンジャロ

ただ、仕事をしながら、いつも思っていたことがあります。

この仕事を通じて、自分にどんなスキルが身に着くのだろうか。将来、何か役に立つだろうか。自分自身の立場を客観的に見るようにしていました。

会社という組織にどっぷり浸かっていると、客観的に見ることができません。夢を見させられていることにも気付きません。与えられた目の前の仕事をこなすだけになってしまうのです。

会社は、社員にお金という労働エネルギーの対価を与えてくれます。会社というマトリックスにつながれている間は。。会社は会社という組織を維持するためには、様々な取組みを行います。

ただ、会社の存続が危うくなったら、社員につないでいるプラグを取り外すこともあるでしょう。社員は、その時初めて、会社というマトリックスにつながれていたことに気付くのです。


そうなってからでは遅いのではないでしょうか?

私自身、このような意識をもつようにしたのです。
会社というマトリックスにつながれているのではなく、自ら、会社というマトリックスにつなぐ。必要な時は、自分自身でプラグを抜くことができるようにする。会社というマトリクスを活用する。

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映画にはこのようなセリフがあります。
「マトリックスとは、君の目を真実から遠ざけ、 盲目にさせてきた世界なのだ。」

意識を変えると、会社という組織で働いていることの捉え方も変わってくるのではないでしょうか?