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フリーランスの妊娠・出産と仕事、お金のリアルレポート/男性育休6か月取得×自営業夫婦

2019年から複業フリーランスとして人事・人材領域で働いているさつきです。今回はタイトルにある通り、フリーランスとして妊娠・出産するにあたって仕事をどう両立していったのか、お金関係はどのくらいかかったかをまとめたいと思います。

妊娠中の記録はこちら

こんな人に見ていただくと参考になるかもしれません

・フリーランス女性で、これから妊娠出産の予定がある
・奥様がフリーランス
・男性育休を取得したいと考えている
・社員に男性育休を取得したいと言われて実態を知りたい
・神奈川県の妊娠出産、育児関係のお金の実情が知りたい

記事の結論だけまとめると、今回かかった費用総額は以下

・妊婦健診…7万2770円
・つわり用の薬…1万3140円
・分娩費用…87万円(自己負担分450000円)
・赤ちゃんの準備品、妊娠中購入品…17万9000円
・フリーランスのため前年度の住民税と国民健康保険料、6月に一括納付用…100万円超
・フリーランスかつ男性育休で夫婦無給の期間…生活費×4か月~半年分

★妊娠から出産までにかかった費用の合計…71万4910円+生活費4か月分+前年度の税金100万円超

妊婦健診の支払い額

まずは、妊婦健診で実際に支払った額をまとめたいと思います(スマホメモと家計簿アプリの記録をもとにまとめるので、もしかしたら少し抜け落ちているかも)

私が住んでいる神奈川県川崎市では、妊婦健診の費用に充てるために補助券を14枚もらえましたが、結論として、補助券を大幅にはみ出して毎回実費支払いが多かったです。

下記の【】で囲んだ箇所が、川崎の補助額となり、左側の数字が自己負担分です。

■妊婦健診

  • 14,500円【21,000】

  • 4,450円【4000】

  • 3,500円【4000】

  • 3700円【4000】

  • 4,700円【8000】

  • 8,700円【8000】

  • 3,500円【4000】

  • 7,090円【6000】

  • 3,500円【4000】

  • 3,500円【4000】

  • 12,130円【8000】

  • 3,500円【4000】

合計72,770円…自己負担分


続いて、つわりがひどかったため処方された薬代です

■つわり用の薬

  • 790円(妊婦用の花粉症薬)

  • 890円(つわりの吐き気止め)

  • 2350円(胃酸逆流止め)

  • 2,110円(胃酸逆流止め)

  • 7,000円(つわり用の漢方)

合計13140円…自己負担分

■実際の分娩費用

  • 合計87万円【出産育児一時金42万円含む】=自己負担分は45万円

なお、妊娠10週までに予約金として10万円を現金で支払う必要がありました。
次に、出産直前の37週前後で、残りの32万円を現金で持ってくるように指示されました(クレカや振込はNG)
本来は、42万円の予定でしたが、陣痛で入院してから産まれるまでに一泊延長となったため1.5万円が加算され、鉗子分娩など医療行為があったため退院日に追加で3万円支払い、合計87万円になりました。

妊婦健診、処方された薬類、分娩費用の合計は、535,910円となりました。

ちなみに産院を選ぶ際は、家から電車で通える範囲(ドアtoドア30分程度)で無痛分娩ができる、それなりに綺麗そうなところという基準しか設けていません。豪華でお高めの産院を狙ったというより、近所の無痛分娩(24時間麻酔できる)できる産院が、たまたまこのお値段だった次第です。

個室、お祝い膳、アロマエステ1回分がついてきたのは嬉しかったですが、駅から徒歩15分以上でアクセスはやや悪く、5~6回はタクシーで行ったので値段相応とは感じませんでした。

出産準備品とかかった費用

次に、赤ちゃんを迎えるために必需品として買ったものや、妊娠中に体系が変わって買い直す必要があった生活用品の値段を、記憶に残っている限り書き出したいと思います。
(こちらも家計簿アプリの履歴を見ながら書いてみます)

赤ちゃん準備品(必需品1)

新品で買うか、中古にするか、誰かからお祝いでもらうかは人それぞれですが、我が家は以下のものを買いそろえました。

  • ベビーカー(アップリカ昨年モデル)…55000円

  • 抱っこ紐(アップリカセール品)…25000円

  • プレイマット(リビングにひくやつ)…14000円

  • ハイローチェア(赤ちゃん昼寝、お座り期まで使える用)…★お祝いで母親に買ってもらった

  • チャイルドシート…15000円

ここまでは絶対買わなきゃまずいよなと思ったものです。ハイローチェアは不要と思う家庭もありますが、我が家はベビーベッドよりもお座り期まで使えるハイローチェアの方が必要と考えました。
プレイマットも不要な家庭があるかもしれませんが、冷たくて固いリビングの上に赤ちゃんを寝転がすのは嫌だったので、必需品として購入しました。

ここまでの合計が、109000円。既に10万円超えました…

赤ちゃん準備品(必需品2)

続いて、日々のお世話に必要な用品をまとめました。

  • 哺乳瓶(完ミのため多めに8本程)

  • 哺乳瓶用のスポンジ

  • 哺乳瓶消毒(レンチンタイプ)

  • お風呂マット(沐浴用)

  • ベビーソープ

  • ボディクリーム

  • ヘアブラシ

  • 洗濯洗剤(無香料のもの)

  • 赤ちゃん用の洗濯物干し(母に買ってもらった)

  • 肌着

  • ボディスーツ、コンビ服(最低限のみで9割ほど親族にいただいた)

  • ガーゼ(お口拭き用)

合計、約20000円

妊娠中の下着、洋服

赤ちゃんの準備品に加えて、妊娠中に体系が変わるに従い、下着や服を買い直しました。おしゃれのために買ったというより、日常生活のために本当に必要最低限しか買わなかったのですが、意外と出費はかさみました。

  • 下着(ハーフトップ)…6枚~8枚くらい

  • 下着(マタニティ用パンツ)…10枚前後

  • 妊娠帯(母に買った貰った)

  • 冬用のマタニティタイツ…3~4着

  • マタニティ用のズボン3着(お出かけ用にデニム1枚、柄物1枚、家用にスエット1枚)

  • お腹が気にならないワンピース…冬2枚、夏3枚

  • 入院用と家用のパジャマ…3枚

  • スニーカー(もともと持っていなかったので)

合計、約50000円

下着は西松屋で1900円のハーフトップ2枚入りとかを買ってたし、夏のワンピースはユニクロで5000円もしないものを買いましたが、8か月間の洋服を最低限買っただけで5万円は超えました。
ここの出費はあまり想像できていなかった部分です。

ここまでの、赤ちゃん準備品と妊娠中の衣類などを合計すると、179000円となりました。こんなに使っていたとは、自分でも驚きです。

ちなみに、準備品で赤ちゃん用の洋服がほとんど計算に入っていませんが、有難いことにお洋服は義母がたくさん買ってくださったのでお金がかからなかったです。
また、今回あえて記載しなかったのですが、上記準備品に加えて粉ミルク代とおむつ代はもちろんかかってきます。これから準備する方は、予算立てるのに注意いただきたいです。

フリーランスの産前産後・生活費の貯金

最後に、フリーランスとして産前産後の貯金をどのくらいしたのか。旦那が育休を半年取得するにあたり、お金周りはどのような流れになったかをまとめます。

税金・社会保険の支払い

税金や社会保険まわりで支払い免除になるのは、産前産後4か月分の国民年金のみです。(約16000円×4か月分が免除)

私は8月出産だったので、その直前の6月に前年度分の住民税&国民健康保険料を一括で支払いました。というのも、出産後に万が一、仕事復帰が遅くなったときに住民税などを払えなくなるのが怖かったからです。

この一括納付をするために、出産の1年前から(妊娠が判明してから計画的に)貯金をして、6月には100万円超の税金をまとめて納めました。

フリーランスのセルフ産休&育休貯金

フリーランス(個人事業主)なので、もちろん産前産後休業はありませんし、育休手当はありません。

そのため、産前産後に働けない期間用の生活費6か月分ほどを目安として妊娠中に貯金をしました。

私は妊娠中、入院はしなかったものの、とにかく体調不良が続いたので1月から7月まで稼働時間は元気なときの半分ほどに。とはいえ、貯金したかったのでどうにかやりくりして、売上は落とさず産前6週まで働きました。

7月の初旬には仕事を抜けたので、8月末の報酬からほぼ何も入って来ない状態です。仕事は10月に復帰したので、10月分の売上が11月末に振り込まれたのを考えると、8~11月の4か月弱を貯金のみで過ごしたことになります。

男性育休6か月の手当

私の旦那は一般の会社員なので、女性と同じく雇用保険から育休手当が振り込まれる予定です。出産予定日8月13日から育休に入りましたが、この記事を書いている12月11日時点で、育休手当はまだ振り込まれていません。

周囲の知人に聞くと、やはり育休手当は4か月ほどタイムラグがあるそうで、産後けっこうな期間待たされます。
その結果、我が家は8月から今日に至るまで、完全に貯金を切り崩す生活をしています。

今後は、女性育休×男性育休の家庭も増えるでしょうし、私のようにフリーランスの女性と男性育休の組合せもあると思います。いずれにせよ、最低でも4か月、余裕をもって6か月は生活できるよう貯蓄が必要だと思います。

まとめ・所感

今回は、事実ベースで妊娠から出産までにかかった費用をまとめました。この1年過ごした感想としては、妊娠中の生活用品を細々と買い直すのは想定していなかったという点と、妊婦健診費用がバカにならないし、分娩費用もやっぱり高いということです。
近所の産院から、とにかく無痛分娩ができるところで、パッと見で綺麗そうなところを探して、正直なところあまり比較せずに産院を決めました。

そもそも、妊娠10週ごろには「ここで出産したい」と予約金を払わなくてはならず、しかもキャッシュで予約金10万円用意してねと言われた経緯もあり、ゆっくり選ぶ時間はなかったと思います。

出産一時金は来年以降、50万円にアップすると聞きましたが、私の利用した産院は来年から値上げするそうです。いたちごっこで、意味がないなぁと思いました。

また、今回は初めての出産ということで、自分の母親や義両親がたくさん赤ちゃん準備品(とくに洋服)を買ってくれたり、お祝い金で助けてくれたのは本当に感謝しています。友達にもたくさんお祝いの品をいただけて(授乳ライト、おくるみ、お洋服、スタイなど実用的なものたくさん!)、金銭面でもメンタル面でもとっても助けられました。
皆さんに支えられて出産できて、本当に良かったなと思っています。

最後に、これから妊娠出産する予定の方にとって、貯金まわりのやりくりの参考になれば幸いです。


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