見出し画像

運と縁と “タイミング”

私は高校受験で初めての大きな挫折をしました。

ただ、そのときの経験から得て
今でも大切にしている言葉、

「運と縁とタイミング」

は今も私を元気づけてくれます。

頑張っても結果が出ない時、
なんだかわからないけどうまくいかないとき、
チャレンジしたいけど勇気が出ないとき。

私に
「ここじゃないよ」
「もう少し頑張って、、」
「飛び込むなら今だ!」
と教えてくれるのもまたこの言葉なのです。

***
それまでも
「ご縁だから」
そんな表現をよく聞いていました。

言わんとしていることはわかる。

ただ、受験当時の私には
イマイチ感覚がわからなかったのです。

努力しても報われないとはどんなに辛いのか。
自分の努力が足りなかったのか。
頑張りきれなかった自分が悪いのかもしれない。
もっと頑張れたんじゃないのか。

責めようと思えばいくらでも出てくるものです。

そうならない為に頑張って勉強して、
目標に向かってチャレンジをしていました。

ですが、誰しも
「ご縁に恵まれない」出来事はあるものです…。

***
受験の当日、私は今までの試験の中で
一番の手応えと共に試験を終えました。

当時、公立高校受験は
前期受験と後期受験の2回に分かれていて、
2回とも同じ高校を受けることも可能でした。

最後のチャンスの後期受験で
私はその手応えと共に終えたのです。

これでダメならもう後がない。

そんな状況でも、後悔のないように
力を出し尽くす事が出来た自分に
内心ホッとしていました。

それでも結果が出るまでは緊張の日々。

後期受験は補助的役割だった為、
合格人数は前期よりも下がります。
つまり、必然と合格率が下がると共に
難易度がグッと高くなります。

それでも、できることをやろうと。
後悔のないように力を出し尽くそうと。

そう思い取り組み、結果として
手応えを感じて終えることができたのです。

「人事を尽くして天命を待つ」
とはこのことだと感じました。

これでダメならもう仕方ない。
「ご縁がなかった」のだと。そう思いました。

そして結果は…不合格。

正直、すごく落ち込みました。
実際、燃え尽き症候群に陥り、
高校では勉強を頑張る気力が残っていなくて、
本末転倒な結果に…。

あんなに後悔はないと思ったのに、
「もう頑張ったって…」と諦めの心さえも
出てきてしまうほどに落ち込みました。

それでも、今だから思うんです。
これこそが本当に “ご縁” だったのだと。

振り返ってみれば、あの高校に行ったから
出会えた人たちや出会えた経験がありました。
そして、そのあとの大学生活や社会人生活にも
繋がっていたんです。

そんなのもちろん結果論でしかありません。

今からどこに繋がっているのかは
未来の自分にしかわかりません。

ただ、だからこそ、
そのときそのときにベストを尽くす事は
大切なのだと今ならわかります。

そして、その高校受験があって私は
「運と縁と “タイミング” 」
という言葉にたどり着きました。

「運と縁」
はよく言う言葉でもありますが、
私は “タイミング” も大事だなと思うのです。

例えばスポーツの試合で、
日頃の試合結果が下のチームが相手だとして、
「ラッキー」と思ったりしても、

自分のコンディションが整っていなければ、
もしくは、相手が絶好調のタイミングであれば、
必ずしもいい結果には終わりません。

「まさか」と思われる結果は
スポーツにはつきものです。

それと同じで、何事も自分の中での
“コンディション” や “タイミング” もまた
重要だと思うのです。

それさえも「縁がなかった」と
片付けることも出来ます。

でも、それよりも縁はあったけど
「タイミングが合わなかっただけ」
と思った方が少し前向きになれるでしょう?

逃げの言葉に思える人もいるかもしれません。
なんでもタイミングのせいにするのではなく、
努力が足りないのだと。

ただ、本当に努力をしても
結果が伴わないときもあるものです。

恋愛も同じ。

どんなに好きでも相手に恋人がいれば
恋愛に発展することもできないのと同じで、
一人一人自分の “タイミング” を持っているんだと
思います。

そもそも、私の場合は高校受験という
二度と来ない出来事の中での挑戦の話でしたが、
実はその挑戦ができただけでも奇跡でした。

というのも、最初は偏差値が足りなすぎて
鼻で笑われるレベルだったのです。

実の親にさえ、
「できる物ならやってみな」と言われる始末。(笑)

それでも、応援してくれる先生と
励まし合える仲間と出会い、
親を説得して2回も受験をさせてもらえた。

それだけで十分ご縁はあった
今なら思うのです。

2回とも落ちたら、
問答無用で滑り止めだった私立高校に
通うことになるとわかっていても、
お金がそのほうがかかるとわかっていても、
挑戦させてくれた親には感謝しかありません。

そしてその挑戦の結果できた価値観と
出会った人たちと
今は幸せに暮らしているのだから、
それはそれで
本当にご縁があった場所に辿りついただけ
なんだと思うのです。

「ご縁がなかった」ではなくて
「タイミングが合わなかった」

「自分すごい」の前に「運が良かった」

「あの時ああなっていれば」ではなく、
「結果的に今、ご縁のある場所に辿り着いた」

なのかもしれないなと。

綺麗事かもしれないけれど、
私にとってはこれまでのたくさんの失敗と
たくさんの出会いと別れが
そう思わせてくれた大切な考え方です。

「運と縁とタイミング」

努力の末にその3つが揃ったとき、
人は本当の意味でご縁のある場所に辿り着き、
初めて成功したと感じるのだと思います。    

思いもよらない場所で
全てが揃っていたとしても、

そんな場所に辿り着いた時には
なんだか心が軽く、目の前が輝きだします。

それもそのはず、
その場所はあなたにとって必要な場所だから。

そして、そのことを認める瞬間って
結局今の自分を認めてあげることだから。

このままでいいんだなと。
自分らしくいればいいんだなと
思える場所にきっと繋がっているはずです。

***
これからも、
素敵なご縁に繋がっていることを信じて
努力していきたいなと思っています。

結局、諦めたら諦めた中での
ご縁しか見つけられないと思うのです。

高校時代に諦めた経験があるからわかるのですが

諦めた自分に合うところを
自然と探してしまいそうになる。

「それで十分なんだ」と言い聞かせてみる。

そんな事が私にもありました。


でも今は

なるべく良い状態で
なるべく良いタイミングで
なるべく良いご縁を

自分から掴みに行けるように
努力できる人になりたいなと
そう思うのです。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,489件

いつもサポートいただきありがとうございます🕊️ サポートいただいたお金は、各種作品の制作費及び皆様により良い記事が書けるよう勉強代に使わせていただきます。 フォローいいねで応援していただけるだけでもとても嬉しいです🤍 引き続きよろしくお願いします🫧