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ライターさとゆみの日記

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こぼれ話とか
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#Webライティング

死ぬことが怖くなくなった、は言い過ぎだけど

死ぬことが怖くなくなった、は言い過ぎだけど

最初のきっかけは、ロシア好きの講座卒業生だった。

彼女はかつて仕事の都合でロシアに住んでいたことがあり、ロシアが大好きで、私のライター講座でどんな原稿課題を出してもロシアに絡めて打ち返してくる生徒さんだった。

近くて遠い国、ロシアの魅力を伝えられる人になりたいと語る彼女。「ウラジオストクは、日本から一番短時間で行けるヨーロッパなんです!」が口癖で、何度も何度もロシアについて原稿を書いてくるもの

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原稿の「赤字」をお金で買わなきゃならない時代に

原稿の「赤字」をお金で買わなきゃならない時代に

今まで一度も赤字を入れられたことがない

『書く仕事がしたい』にも書いたけれど、私は「編集者さんからの赤字は、ラブレター」だと思っていて、原稿に修正が入ると「ああ、人様のお力で、今日も私の原稿がもっと良くなってしまう。ありがたやー」と、赤字を拝んでいます。

とくに、雑誌の原稿では、いろんな人の赤字が入る。
少なくとも、担当編集者/デスク/編集長/校閲の4人が、それぞれの立場で疑問を書き出してくだ

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【対談・さとゆみ×シャープさん】 「書くこと」は、本当は選べたはずの可能性を殺していくこと。それでも、書き続ける理由 

【対談・さとゆみ×シャープさん】 「書くこと」は、本当は選べたはずの可能性を殺していくこと。それでも、書き続ける理由 

他人の言葉を捻じ曲げる罪悪感が今でも強く残っている

さとゆみ:
シャープさんはSHARP公式Twitterの中の人であるとともに、ご自身で文章を書くことも長くやってきていますよね。そんなシャープさんが今書くこととどう向き合っているのかなって、すごく興味があって聞いてみたかったんですよね。

シャープさん:
僕はまず、言葉を扱うことに対して人よりも少し敏感になっているかなと思います。特に言葉を削る

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【対談】地方で書いて稼ぐ。仲間と仕事を分け合う。家族との時間を優先する。これからのライターの働き方。

【対談】地方で書いて稼ぐ。仲間と仕事を分け合う。家族との時間を優先する。これからのライターの働き方。

地方で書いて生きていくこと──ライターはライバルのいない仕事

さとゆみ:
江角さんは大学からずっと京都にお住まいで、広告代理店や出版事業も手がける会社 で働かれたのち、29歳でフリーライターになったと聞きました。地方に住んで書くことの魅力、メリットはどういうところですか?

江角:
私自身は京都でライターになってよかったと早い段階で思いました。というのも、京都は全国紙で必ず年に何度か特集が組ま

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