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最近飲んだナチュラルワイン-78


さて、家無し宿暮らしな「新生活」が始まって早いもので2週間、一つ目の宿の卒業に成功しました!卒業だとか成功だとか、随分胡散臭くなったものですね。

でもまだまだ家無し生活は続きます。マルセイユ辺りで運命の人と落ち合うまでは。。



・イタリア、エミリア・ロマーニャ
・イル・ファルネート
・フリザン・ビアンコ2021/スペルゴラ100%

今回記録するワインは全て新宿西口の「ちょい呑み ゲンサイ」さんでいただいたものです。元々は居酒屋スタイルだったとのことで、居酒屋としての名前を残したままナチュラルワインのお店になったことや立地も含めて、もしかしたら人生を狂わされるくらい通いそうな予感さえしているお店です。そして、このように感情的な予感というのは大抵外れるものです!

まずは泡で乾杯。お馴染みなイル・ファルネートですが、久しぶりに飲むと圧巻の喉越しについつい感動してしまいます。

美味しい、美味しいですねー、マジで飲みやすいですねー、ねー本当に美味しい…。

会話を2往復する間に飲み干してしまいました。

イルファルネートのフリッツァンテといえば、こちらの記事に記載した「フレーバード・フリッツァンテ」(レモン添加して瓶内再発酵してる)も美味しかった。

そして、この回佐藤佑亮が運営するカルチャー系サイト「ピゾーラ」のロゴ誕生のきっかけとなった、何気に尊い回じゃないですか!!音楽や文学や映画に関して、しっとりと書いてますので、興味ある方はそちらもぜひ。


・フランス、アルザス
・ドメーヌ・グロス
・レブガルテン2020/シルヴァネール

アルザス、ドメーヌ・グロス。小気味よく美味いワインを作るといったイメージの造り手です。

さらりとしたテクスチャーの奥で、きめ細かい果実味の粒が伸びやかに広がるといった印象。

ハーバルな印象がほんの少しだけあって、それが即答はできないレベルのクイズを提示しており、考えさせる余地を生ませている。

飲み終わる前に答えは分かるのですが、考えていた時間の分だけ「あれ?もうグラスが空?」と時間の経過に驚いてしまうような一杯です。

軽やかで、しかし賢さも兼ね備えた、まさしく最高クラスの二杯目です。

・イタリア、フリウリ
・ダリオ・プリンチッチ
・ヴィノ・ビアンコ2018-2021/シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリージョ

今回飲んだナチュラルワインの中では、一番記憶に残っていない!

生産者的には最も馴染みがあるはずなのだが、あるはずがゆえに、味のことを気にせず会話に集中してしまったみたいです。つまりナチュラルワイン的な飲み方をしちまったってことで正解です。間違いない。

・フランス、ルーション
・ドメーヌ・クロ・マソット(ピエール・ニコラ)
・キュベ・オルジニー2021/ミュスカ・ダレクサンドリ—

フランスはルーションのミュスカ。普段フランスに感動することはない私ですが、めちゃくちゃ美味い。

初めましてかなと思いきや、赤を飲んだことがありました。マセラシオン・カルボニックのシラーでしたが、軽快に奔放でチャーミングだったなぁ。

今回のミュスカは綺麗な琥珀色。程よいタンニンとえも言われぬ果実味の凝縮感。アプリコットに白桃。このネクタリン&コンポート感は最強だなぁ。

・イタリア、エミリア・ロマーニャ
・ラ・ストッパ
・ビアンコ・アジェーノ2018/マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ100%

圧倒的なエナジー。ビヨンセを彷彿とさせる力強さです。

さきほどのピゾーラの話で言うと、こんな記事も書いてますよーて。

それにしても今年のビヨンセのアルバムは最強すぎました。リリース日と重なったフジロック行けなかったことが誇らしいくらいに..

まぁ本年ベスト歌の一つはサムネにさせていただいたHikaru Utada の「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」ですね個人的には断然。

さて、ラ・ストッパです。本当に素晴らしい生産者ですね。いつも、充実した葡萄の、快活で希望的な味わいを最大限に引き出してくれる。これは、未来に向けたオレンジワインです。

未来を見据える見晴らしの良いワインを飲みつつ、まじで足元しか見えないから空が晴れてるのかどうかも分からない、そんな今の暮らしも嫌いじゃありません。

年内も残すところあと少し。飲み忘れてたワインをできる限り飲み干して、年始は年始で飲みまくってスタートダッシュ決めて、死に我が身を捕らわれるその時まで突っ走りたいものですね。

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