Hei! Olen Sato. Olen kotoisin Aomorista. Mina opiskelen suomea. Haluaisin matkustaa Suomeen. 今さらながら自己紹介をしようと思ったけれど、とくに紹介したいことが見つからない。 なるべくプラスチックフリーでゴミを減らして、環境負荷の少ない生活をしたい。 いつか庭や畑で野菜を育てて、ある程度はそこで賄えるようになりたい。 それから犬と暮らしたい。 あとはコーヒーと本とビールがあ
キラリ。横断歩道の向こうで何かが光る。 キラキラ、ピカピカ。 日の光を受けて輝いている。 ここ、ここ、ここだよ、ここにいるよ。 私を呼んでいる。 信号が青になり、横断歩道を渡るとそこできらめくのは個別包装チョコレートの袋。金色に輝いて、拾われるのを待っている。私はさっと手をのばして指先でつかみ、そっとポケットにしまう。 歩いているときにゴミを拾うようになって、4年ほどになる。いつもきちんと拾うわけではなく、余裕のあるときに拾えるものだけだけど。道端には驚くほど
暑さが和らいできた季節。夏物はしまって、単衣の出番です。深緑色に白い幾何学模様が浮かぶお召。眺めていると月の満ち欠けのように見えてきました。お月見には弱いかもしれないけど、思い切って月に見立てて遊びたい。 水色とピンクと白が波のような帯を使って、イメージは夜の海。帆船の素敵な帯留めがあったらなぁ。でも帯留はなかなか値が張ります。気に入ったものが見つかるまでじっくり探したいです。 お月見を意識するなら、うさぎモチーフのものが必要ですね。ブローチを帯留めにしたり、半衿にうさぎが隠
きものが欲しいけれど、どこで買ったらいいのだろう。呉服屋さんには怖くて入れない…。 そんなこと、ありませんか?私はいまだに呉服屋さんに入ったことはないです。行ってみたいし、相談したい気持ちはあるのだけど。 私が買う着物はほとんど中古のものです。 リサイクルショップ 主に洋服を扱っている大手のリサイクルショップにも、きものコーナーが設置されていることがあります。きれいな訪問着など格も値段も高いものの影に隠れてるようにある、普段着のきものを探します。 千円コーナーとか材料用コー
『きものであそぼ』 遠藤瓔子 祥伝社 2002 昔のきものをカジュアルに、喪服を普段着になど楽しい着こなしがたくさん載っています。改めてきものを買わなくても、家に眠っているきもので挑戦できそう。1枚のきものをどんなふうにコーディネートするか、TPO別での紹介もあり初心者にもわかりやすいです。サイズ直しや二部式きものに作り直す方法も役に立ちます。 vol.4まで出版されていますが、私はvol.2までしか読んだことがありません。全部読んでみたいです。 『アンティークきものスタイ
蔦模様の青いきものは、材料用として売られていました。ばらして裾除けや変え袖にするつもりだったのですが、まだきものとして着られるんじゃないかとしばらくとってありました。すごく素敵な色で、紫の葉っぱが印象的。夏のお出かけ着にして、もう少し活躍してもらおうと思っていました。 そうやって寝かせて数年、結局きものとして袖を通すことはありませんでした。着てみると古びた感じが目立つし、あちこちの色抜けも気になります。なにより暑くてあまりきものを着られない。そんなわけで、丁寧にほどき、ストー
『KIMONO EVOLUTION』 Shila Cliffe 芸術新聞社 ふつうの着物雑誌は「お着物」すぎて私には合わない。固いしきれいすぎる。撮影のためのぴっちりした、隙のない着付けは苦しそう。 かといってあまりにも現代的に着崩してコスプレみたいになるのも嫌だ。それが好きな人はいいと思うけど、私には合わない。 そう思っていたときに、シーラ・クリフさんの本と出会った。 伝統を尊重しつつも大胆に組み合わせ、自分らしさも忘れない。しわやふくらみを恐れない着こなしは、着物が
〈ヘレンの崖っぷち転職記〉シリーズ エレイン・ヴィエッツ/著 中村有希/訳 創元推理文庫 めちゃくちゃ面白いのに4冊しか邦訳されていないミステリシリーズ。 主人公ヘレンはとある事情によって国内を逃げ回り、南フロリダに流れつく。自分のデータを残さないために、現金払いをしてくれる職を探すしかないのだけど、そういう職場はなかなかみつからない。 やっとみつけてもトラブルばかりで、また転職するはめになってしまう…。 住んでいるのは古いけど美しいアパートメント。個性的な大家もいるし、小
蒸し暑さ全開の夏にも、きものが着たい。だって夏着物はきれいだから。 グレイ地に花唐草模様のきものは、もうずいぶん前にリサイクルショップで買いました。色と柄に一目惚れして、どうしても欲しかったもの。見るだけで嬉しくなります。ちょっとおしゃれしたいときに着る、よそいきのきもの。 夏の着付けは部屋の温度を下げて涼しくしてから、と何かで読みました。たしかに着付けていると汗が出てくるし、暑くて嫌になることもあります。特に帯結びがうまくいかないときなど。涼しい部屋で落ち着いて着れば
単衣の季節は6月と9月だけで7月8月が夏物。残りの季節は袷のきもの、というのがきものの衣替えの決まりのようです。きっちり守らなければ、と考えている方もいることでしょう。 伝統的な作法を守るべき場なら、そうなのかもしれません。フォーマルな場や茶道などにも決まりがあるのでしょう。 じゃあ普段の着物はどうするか。私は洋服と同じように考えています。5月になって汗ばむようになったら半袖を着るように、単衣を着ます。きもの風に着る浴衣でもいいと思います。だって暑いのだから。 4月の
5月3日から何度かシロアリの羽アリが発生した。蒸し暑い日の日中、あるいは午後、浴室とその周辺に沸いてきた。一匹一匹は小さくて弱くて、すぐに死んでしまう。ガムテープでペタペタつかまえた。つかまえてもつかまえても、魔法のように沸き出てくる。無から生じるのかと錯覚するほど。 でも刺すわけでも噛むわけでもないし、怖れるようなサイズでもない。ならば、なぜこんなに怖いのだろう。おぞましく感じるのだろう。 少しでも彼らのことを知りたくて、数冊の本を読んでみた。 『アナタの住まいは大
アンティークきものの本を読んで、鮮やかな紫色の着物が欲しくなりました。ちょうどそのときみつけたのが、紫に水色の十字が入った単衣紬。ぱっと華やかで、見るだけで楽しい気持ちになります。6月の晴れた日は単衣で軽やかに歩きたい。帯は夏物のらきものをリメイクしたらしい半幅帯。蚤の市で購入したものです。 雨が気になる日はセオアルファのきものも良さそうです。夏きものとしても着られるので、中に麻の襦袢を着ます。白かった襦袢を緑に染めて、さわやかなお気に入りにしました。 足元は爪皮をつけ
この季節、歩いているとどこからかふわりといい匂いがする。ほのかに甘くて大好きな匂い。クンクンと犬のように空気をかいで見渡すと、どこかの庭に金木犀。あそこにも、ここにも。 寄り集まった小さな花もかわいい。この色と形にぴったりの幸せな匂いがする。 楽しく歩きながら、ふと考える。 子どもの頃にはかいだことがなかったな。甘い匂いなら沈丁花。強い匂いのドクダミ。変な匂いのマリーゴールド。 そもそもあの小さなオレンジ色に輝く花が記憶にない。秋のオレンジといえば柿の実だった。
連日の猛暑で信じられない気温が並んだこの夏。アリゾナではサボテンが枯れ、各地で山火事が起こった。産業革命以降の地球の平均気温はすでに1度上がってしまったし、これからもあがるだろう。すでに取り返しのつかないところまで来てしまっている。 気候変動に関するさまざまなニュースを見て、胸が苦しくなる。もう関係ないと、知らないことにしてしまいたい。思考停止で生きられたらどんなにラクだろう。 絶望感に打ちひしがれても、無力感に苛まれても明日はやってくる。どんな明日になるのか、決めるの
先週観に行った「君たちはどう生きるか」。最初の衝撃が薄れたので、ぼんやり考えていたことをまとめよう。 初めは観るつもりがなかった。小説のほうは教育的であまり好きじゃなかったから。『僕は、そして僕たちはどう生きるか』(梨木香歩)のほうな好きだけど。でもどんなふうに作ったのか気になって観に行った。行って良かった。 冒頭は時代設定の影響もあって「風立ちぬ」を思い出させた。火事から逃げる人々は影のようで、ゆがんで揺らいでいて怖かった。熱が押し寄せているのが伝わる。その中を走って
記録を読み終わって、私とヒナはぼうっとしていた。日記はまだ数日続いているけど、少し休憩をいれたい。 「ちょっと、飲み物もってくるね」 シナモンミルクティーを淹れて戻ると、ヒナはおやつを用意していた。 「クッキー焼いたの、忘れてた」 それぞれに物思いにふけりながらほろほろのクッキーをつまみ、甘い紅茶を飲む。ぽつり、ぽつりと言葉が落ちる。 「これ、本当のことかな」 「どうだろ。小説かな」 ヒナは手をぬぐって、またページをめくった。 「でも小説家じゃなくて研究者になったんでしょ。