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長月のきもの

暑さが和らいできた季節。夏物はしまって、単衣の出番です。深緑色に白い幾何学模様が浮かぶお召。眺めていると月の満ち欠けのように見えてきました。お月見には弱いかもしれないけど、思い切って月に見立てて遊びたい。
水色とピンクと白が波のような帯を使って、イメージは夜の海。帆船の素敵な帯留めがあったらなぁ。でも帯留はなかなか値が張ります。気に入ったものが見つかるまでじっくり探したいです。
お月見を意識するなら、うさぎモチーフのものが必要ですね。ブローチを帯留めにしたり、半衿にうさぎが隠れていたり、自分しかわからないことかもしれないけど楽しくなります。
同じお召に薔薇の帯を合わせるのも好きです。イメージ通りの薔薇を見つけて、買わずにはいられなかった名古屋帯。黒地に赤とピンクの刺繍が素敵。地色に三分の一くらい入っている金銀ピンクの横段がお気に入りです。本当はピンクは苦手だけど、このくらい強いのなら好き。帯留めや半衿にも薔薇を使って薔薇尽くしにしたい。
ところで、一般に桜から紅葉までは帯つきの季節と言われています。つまり羽織を着るのはそのあと。9月は微妙な季節で、日差しは暑かったり、急に肌寒くなったり調整が難しいです。
そんなときのために夏物の羽織を用意しました。黒地に雨のような透かし模様で、涼しげだしかっこいいです。でもいざ羽織ってみると妙に固苦しい感じがします。シャキッとした手触りやきっちりした黒い色のせいでしょうか。結局、洋服のときと変わらずストールを羽織ることが多いです。

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