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動けば、心がついてくる

今日の座談会取材がおもしろすぎた。教育ライターをして、自分がこの場にいられることが本当に幸せだ、と思えるレベルで心が震えた。

テーマは進路指導。これまでの進路指導は、偏差値によるマッチングや、なりたい職業を決め、そこから逆算する指導が主だった。

しかし、偏差値というものさしは万能ではなく、「偏差値が高い大学を出ているのに、まったく社会で活躍できない」という人物が出始める。これは、社会の変化にも起因する。大量生産をいかに効率的にするかを追い求めている時代であれば、偏差値である程度の力を推し量れた。
しかし、今の時代に求められるのは大量生産を支える力ではない。ニッチな市場を開拓したり、これまでにない価値観を提起したり。
つまり、創造性が必要な仕事ができる人材が求められるようになったのだ。AIの進化が進めば、なおのことその傾向は強まる。

また、「なりたい職業」を決めたところで、その職業はなくなる可能性がある。高校生とて、それをわかっているから逆算の進路指導はいまの時代においては、空虚だ。
(↓こちらを参照)

であれば、進路指導で求められることは何か。
それは、「自分の人生をどう使うか」を考える力である。
つまり、「人生をどう使うか」を選択する力が必要になる。では、その選択する力はどうやったらつくか?

・・・それは、動くことである。

座談会の参加者のひとりが、「動けば、心がついてくる」という言葉が自分の胸にずっとある、と言っていた。まさに、そうだ。動いて人と出会ったり、やりたいことに飛び込んだりしているうちに、いつの間にか自分の心は決まっている。
つまり、決めてから動くのではない。
決めてから動こうとしたら、きっと一生何もはじまらないままだ。

「動けば、心がついてくる」、それは決して子どもたちだけに投げかける言葉ではない。私たちもその言葉を糧にして、人生を拓いていけるはずだ。
少なくとも、私はこの言葉を信じていろいろなところに飛び込んでみようと思う。それが、人生を楽しむ秘訣であり、”自分を生きる”ということなのだろうと感じたから。

・・・さぁ、原稿はどうまとめようか? 
いい話ばっかりだった。嬉しい悲鳴を上げまくりながら、文字と格闘する時間がスタートする。

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