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インフレ下における日本人とアメリカ人の消費行動について

ここ一年、毎日のようにインフレが話題に上るようになりました。10月の日本の消費者物価指数は3.6%と40年ぶりの高騰です。確かにスーパーに買い物に行くと、食料品や日用品の値上げを肌で感じるようになりました。なお、アメリカの10月の消費者物価指数は7.7%とより厳しい状況です。

しかし、このインフレ状況における日本とアメリカの消費行動は真逆のようです。日本は物価高のため生活防衛のため、消費をおさえる行動が目立ち、小売各社の売り上げは芳しくないようです。

一方でアメリカの11月のオンラインショッピングの対前年比売上データを見てみると。。。。

25日の感謝祭 : +3%
26日のブラックマンデー : +2%
28日のサイバーマンデー : +5%

どの日もこのインフレ下にも関わらず、対前年で2-5%ほどオンライン売上がまだ伸びています。

なぜアメリカの消費は落ちないのか?
アメリカ経済は底固いからというのがよく言われますが、実際にはGAFAやディズニーなど大手企業の業績に陰りが見え人員整理などリストラ策を発表しています。それなのになぜアメリカの消費は衰えないのか。いくつか要因はあると思いますが、個人的にはひとつは国民性が関係しているのでは推察しています。

日本人
インフレ=少しでも消費を減らそう。将来のために貯蓄に備える。インフレで多少貨幣価値が下がったとしても、その時はより安いものを買うようにして、有事に備える。

アメリカ人
インフレ=今が買い時、値段が上がる前に買おう。貯蓄に回してもインフレでお金の価値は今後下がるから。

どちらもそれぞれの前提条件のもとでは合理的な判断なのだと思います。ただ、アメリカ人のように消費を続けるほうが、企業の業績に寄与し、労働者の賃上げにもつながるため、景気の回復につながりやすいでしょう。

今まで長らく経験しなかった時代に突入し、我々も変化を求められますが、新しいアイディアが生まれそうでワクワクします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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