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久々に紙の本を買って、良さを思い出した

10年以上前にキンドルアプリを使ってアマゾンで電子書籍を購入できるようになってからというもの、紙の本をほとんど買わなくなってしまいました。友人のなかには「やっぱり本は紙じゃないと」という人もいますが、自分はもう紙には戻れなさそうです。理由は。。。。

  • 持ち運びが楽。アイパッドさえあれば、お気に入りの本が何十冊も持ち歩けるなんて夢のよう。

  • 読書中に気になって線を引いたところが、一瞬で呼び出せるのは便利。

  • 本屋さんに行かなくてクリックひとつでいつでも買える。

  • なんといってもエコ。

でも、先日、久しぶりに紙の雑誌を購入しました。

なぜ突然、紙の本か?

何か面白い本がないかなと思って、本屋を彷徨い、偶然この雑誌を見つけました。キラキラとオーロラのように光る表紙が目を惹きました。

手に取ると表面がエンボス&デボス加工されていて、凸凹の立体で本のタイトルや特集内容が表現されています。型抜きでくり抜かれている穴も、残された部分もエッジがきれいでほれぼれしてしまいました。雑誌と付録がシュリンクパックされていて中が見れなかったものの、その場でスマホをチェックしたところ記事内容や付録の紙加工サンプルに興味を惹かれたので、買いました。

オーロラカラーの表紙:エンボスとデボス加工に型抜き

3,000円足らずでこんな芸術的なものが手に入るなんて!

家まで我慢できずに、帰る途中のカフェで読み込みました。日本の紙加工技術は素晴らしい。トッパン印刷のような大企業の先進的な技術だけでなく、中小の会社の緻密な職人技がこのような加工技術を可能にしているそうです。

紙の本を買うことで、改めて日本の工業製品の技術力の高さを認識できた良い一日でした。

レーザーカットが施された絵本

実はコロナの時期も加工が施された本に魅了されたので、紹介させていただきます。レーザーで緻密にカットされたアートのような絵本で、作者はAntoine Guilloppe(アントワーヌ ギヨペ)というフランスの絵本作家です。Penという雑誌でこの作家を知ったのですが、偶然訪れた代官山の蔦屋書店であつかいがあり、実物を目にしたときは緻密にカットされた模様のような絵に、圧倒されました。「これは子供向けの絵本というよりも芸術作品だな。」と思い、すぐに買いました。      

Pleine Lune(満月)の表紙とレーザーカットで表現されたキツネ
上の黒いキツネの裏は白いキツネ。レーザーカットの繊細さ。
レーザーカットのうさぎの裏と表

家で何日か穴があくほど眺めたのち、この作家の他の絵本も欲しくなって、フランスのアマゾンのサイトで調べました。どうやら、レーザーでカットされたバージョンと、されていない白黒印刷のものがあることがわかりました。「芸術的な加工がされた本と思って注文したら、ただの白黒印刷の絵本でがっかり」という現地の人のレビューを見つけたのです。おーこわ。

フランスのアマゾンサイト
https://amzn.eu/d/98Oa8SU

わざわざ送料を払って自分でフランスから取り寄せて、レーザーカットのものでなかったら残念過ぎる。決めました。多少高くなっても、確実性を優先して、蔦屋書店さんに取り寄せてもらおう。そして追加で3冊のお取り寄せをお願いしました。

Plein Soleil (真昼の太陽)の表紙とレーザーカットのワニ
象も繊細に表現
ヒョウもレーザーカットならではの細かさ

どれも繊細で圧巻。今でもこの本を開くと、もう少し早くこの絵本に出会えていたら、幼いころの息子と喜びをわかちあえたのにと悔しくなります。

以上になります。電子書籍では到底味わえない、加工の施された紙の本の良さについてお話ししました。本はそれぞれのフォーマットに良さがあるので、どちらかに決めるのではなく、今後も状況に応じて、特徴を最大限に感じられる方を選んでいこうと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


ありがとうございます😄