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後編・「クオリティ」だけじゃない。名詞Qualityを使って英会話の幅を広げよう 【英語の勉強 #10】

前編はこちらです。


前編ではQuality という単語に焦点を当てて、カタカナでクオリティ、もしくはではなくて、モノの特色を表す口語表現 have a quality to it をご紹介しました。

That comedy film has a little bit of quirky quality to it and I'm sure that you'll love it.
あのコメディ映画はちょっと変わった感じなんだけど、君なら絶対気に入ると思うよ。

後編では、have a quality to it と似た形の口語表現をご紹介します。最後までお付き合いいただけると幸いです。


表現の幅を広げよう have a ●●● to it

後編では、次に挙げる6個の表現をご紹介します。今回もそれぞれに例文をご用意していますよ。

(1) have a purity to it
(2) have a feel to it
(3) have a sensation/sense to it
(4) have a taste to it
(5) have a ring to it
(6) have a color to it


(1) have a purity to it

Purity は日本語に落とし込むのがかなり難しい名詞です。「純潔さ」「純粋さ」といった言葉を充てるとしっくりこないことが多い気がします。それ本来のあり方、素の姿、余計なことを排除した様子/状態といったニュアンスでしょうか。

Playground basketball taught players how to compete. Playground basketball had a purity to it.
外でバスケを楽しむことで選手たちは「戦うこと」を学んだんだよ。これこそがバスケットボールの本当のあり方だったんだ。
His latest song has an enchanting purity to it.
彼の最新曲は、魅力たっぷりの一曲だ。


(2) have a feel to it

Feel はquality とほぼ同じように使えます。「〜みたいな感じ」「〜的な雰囲気」という意味を表します。

This scenery has such a children's story book feel to it.
この景色はまるで子どもの絵本にでも出てきそうな感じだ。

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(3) have a sensation/sense to it

Sensation は五感で実際に感じるような感覚を表す時に用いるとぴったりです。次の例文は、嗅覚がキーです。

Mint is often used in summer scents because it has a cooling sensation to it.
ミントは夏向けの香料によく用いられます。なぜなら、爽やかさを感じるからです。

もちろんsense も同じように使えますよ。次の例文は、聴覚がキーです。

That song has a homely kind of sense to it.
その曲は心地よい感じがするね。

ただし、make sense と意味を混同しないように注意しましょう。

It doesn't make any sense to it.
全然意味がわからないんだけど。

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(4) have a taste to it

Sensation /sense が五感で実際に感じるような感覚を表す時に用いるワードでしたが、五感の中でも味覚で感じるような感覚にはtaste がぴったりです。

Sometimes, tap water has a metallic taste to it.
水道水から、鉄のような味がすることがある。

どうでもいい話ですが、私、水道水はちょっとだけ苦手なんです。


(5) have a ring to it

聴覚で感じるような感覚にはring を用います。

I didn't know who was speaking, but his voice had a familiar ring to it.
誰が話しているのかは分からなかったけど、その声には聞き覚えがあったよ。

It rings a bell. 「ピンときた」に近いでしょうかね。

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(6) have a color to it

Color は名の通り色を表します。Have a color to it は、モノが持つ色を表現します。

The water had a little red color to it instead being just clear.
その水は透明じゃなくて少し赤っぽかった
I never realized that the surface of the Moon had so much color to it.
月の表面がこんなに色に溢れているだなんて知らなかったよ。

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まとめ

前編と後編のまとめです。前編では、have a quality to it という表現を学びました。「〜みたいな感じ」「〜的な雰囲気」といったニュアンスで、そのモノがどんな特色/雰囲気を持っているのか表現できます。

後編では、have a quality to it と似た形を持つ表現を6個紹介しました。Have a purity to it は日本語で意味を捉えにくいですが、日常会話で使うことができたらカッコいいですよね。口語的とは言え、英語表現の幅が広がりますね。

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Quality という単語をスタート地点に、モノの特色を表す口語表現を合計で7個ご紹介しました。前編もぜひご覧になってくださいね。

前・後編どちらも読んでくださった方、ありがとうございました。そして、お勉強お疲れ様です。ちゃんと目を休めてくださいね。


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