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毎日のおやつ

 食べるのが好きな子。好き嫌いの多い子。ゆっくり食べる子。ご飯に興味のない子。色々います。どんな子でも親は気をもんでしまいます。もっと噛んで食べなさいとか、こぼさないで食べなさいとか、残さず食べなさいとか。しつけはもちろん大切ですし、ご飯を全く食べないなど状況が酷すぎる場合を除いて子供の人生に大きく影響はないので心配しないでいいと思います。親が望むように完璧に食事ができる子供なんていないし、そもそも気にしすぎるとストレスになって親子関係が悪くなります。そっちの影響の方が良くありません。
 女の子、男の子ということもあったのかもしれませんが、我が家では女の子の方は食べることに興味があり、男の子のほうは全く興味がありませんでした。興味がないと言っても食べないということではなく、張り合いが無いんです。お腹がすいている時には「美味しい」ということもありますが、たいていは出されたものを黙々と口の中に運ぶだけです。それでも小さい時はにこにこしながら食べていましたが、小学校高学年あたりからはおかずを一心に見つめ、頭を動かさずお箸の往復運動が繰り返されるだけになっていました。
 そんな息子はおやつにも興味がなく、その場にあれば機械的に食べますが自分からおやつを要求したことがありません。本当に子供ってそれぞれなんですね。
 我が家では基本的に親が食べたいものを買って、それを子供に与えていたような気がします。そのため娘は高校生になってお小遣いがもらえるようになると良くコンビニでお菓子を買っていたようです。反対に息子は自分でお菓子を買ったのを見たことがありません。遠足の時ですら、親が用意していました。彼にとって、遠足のおやつにバナナは含まれるのかどうか?という誰もが一度は悩む問題は全く関心がなかったようです。
 結局おやつは心に安らぎを与えますが、生きるために必要というわけでもないので、私たちはそこに労力を掛けなかったという印象です。それでも何とかやっているので皆さんもご心配なく。もちろん、雛祭りには雛あられ、クリスマスや誕生日のケーキは食べました。これはもはや、毎日のおやつというよりはイベントですので。

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