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古民家に住もう!⑦「住みたいエリアが決まる!」

住宅ローンを組むという関門を突破する方法を模索するのもひとつの手ですが、僕の中ではその努力をするという方法に関してはきっぱり除外することにしました。
住宅ローンを組む以外に有無を言わさず解決できる唯一の方法は、現金一括で購入するということです。一番判りやすく、金利などの余計な費用もかかりませんが、当然のことながら一括で払える費用には限界がありますし、スッカラカンになると事業運営にも影響がでるので、自ずとこの金額以下という価格設定が決まります。
そうなると見に行く物件も限られてくるのですが、それまでにいろいろ不動産について調べていたことは決して無駄ではなく、今となっては物件を見に行ったときにどういった部分をチェックすると良いのかも何となく分かるようになっていした。

田舎の物件で長期間放置されていた物件で気をつけないといけないのは、家を支えるメインの柱が腐っていないことや雨漏りをしていないこと、それにシロアリの被害の度合いなどなどです。
田舎の物件は、ほぼシロアリがいる(もしくはいた)のは仕方がないことなので、その件に関しては後日業者に確認や処置をお願いすることにして、僕が絶対自分でできない基礎の柱と屋根がしっかりしている物件を見つけることが重要でした。
それ以外の水回りなどに関しても業者に頼んでリフォームするしかありませんし、特にキッチンは自分の好きなように場所そのものを変えようと思っていたので、ボロボロでもあまり気になりませんでした。
その他、床がフカフカして補修が必要な物件もありますが、これも特に問題はないと思いました。どうせ全部やり直さないといけないからです。

以前、不動産屋で見せていただいた物件のお話です。
たとえ5〜600万の物件であるにしても、場合によってはものすごい豪邸もあって、家の中で迷子になりそうなものもありました。しかも、自宅にバーカウンターがあって、そこには暖炉のマントルピースもあるような部屋があったり、車が10台以上置けるような駐車場がついている家もありましたが、その物件の近くには牛舎があって、ずっと牛のウンチの匂いが漂っていました。価格が安い理由が分かりました…。
その他、高台の見晴らしの良いロケーションの家もあって、庭には池にイモリが棲息しているような魅力的な物件もありましたが、ここは家の前まで車では入ることができなくて、しかも窓から見える景色に大きなパルプ工場があったので断念。
家は魅力的だけど隣近所とくっつき過ぎている物件や、ロケーションは良いけど明らかに雨漏りがひどくて潰すしかないような家など、安くても売れ残っている物件にはそれなりの理由があるようです。

そんな中、妻と一緒に氷上方面をドライブしていたときに、目にとまった不動産屋があったので入ってみました。夕方だったので、その日に物件を見せてもらえた訳ではないのですが、そこの社員さんが「私は個人的に氷上の西側の多可町というところがとっても好きで、水がきれくて良いところですよ」と教えてくれました。
多可町という地名は今まで一度も聞いたことがなかったのですが、丹波方面でもすでに篠山より随分北部に来ていますし、さらに奥に行った多可町というのは現実的に仕事面などで影響がないだろうか…と話半分に聞き流して帰ってきました。
ただ何となく気になったので、ネットで多可町のことをあれこれ調べてみて、物件も探してみました。何やらホタルが飛ぶことで有名な場所みたいですし、篠山や丹波よりずっと田舎のようです。かなり不便な場所のようでしたが、多可町から氷上に抜ける山越えのトンネルがすでに貫通していて、翌年には開通するとのこと。それで随分便利になるんじゃないかと思われました。

その後、多可町に実際に行ってみたのですが、すごくいい感じ。二人とも「ここに住みたい!」って一目で気に入りました。ただ、電車が走っていなくて車じゃないと来れないような場所なのですが、生瀬での生活でも車以外で買い物に行ったこともないし、そもそもほとんど家から出ないような仕事のしかたをしているので、ネット回線さえ来ていれば全然問題はないかなという気もしました。

さあ、住みたい場所は決まったけど、ここから先は家との出会いです。田舎なので物件の数も必然的に少なくなります。後は気長に待つしかありません。多可町を教えてくれた不動産屋さんにも情報があれば教えてねってお願いして、僕が一番嫌いな「待つしかない」という状態になりました。

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